大きいお友達とは、児童(少年少女)向けのアニメ、漫画、特撮番組などに夢中になる大人のマニアやオタクのことである。
特に遊園地等で開催される特撮やアニメ(着ぐるみ)ショー、アニメ映画や子供向けアニメを原作とした舞台の初回挨拶等、いわゆる「中の人」が登場するイベントに 、本来のターゲット層である「小さなお友達」(子供)に混じって参加する大人のファンを指す。
概要
この言葉が生まれたのは1990年代。当時の人気アニメ『美少女戦士セーラームーン』のイベントにおいて、強引な行動を取り、付近にいた子供を泣かせてしまったオタクに対し、イベントに参加していた声優、久川綾が苦言、皮肉として使用したのが発祥とされている(イベントの司会者が口にしていたとの説もある)。略して「大友」とも呼ばれる。
本来子供向けに開催されたイベントであるにも拘らず、参加声優やアイドル等を目当てに群れを成して参加する彼等の姿は傍から見れば異様であり、中には撮影目当てで最前列を占拠したり、参加アイテムの買い占めを行ったりといった証言や報道が多いこともあって、蔑称としての意味合いが非常に強い。インターネット上でも、番組の掲示板が閉鎖されるような書き込みを行ったり、人気投票に群がったりと、その行動は常に問題視されている。
イベントによってはこれら「大きいお友達」に「小さいお友達」が押し退けられる事態を懸念し、保護者以外での参加に制限を設けたり、子供と大人の席を分ける等の対処を行っている場合もある。
特に小学館系列制作・主催の女児向けアニメイベントにおいては男性や保護者以外の者は参加できない等、徹底的に排除する体制を取っている作品もある。
当事者自らがこの言葉を使う場合、自嘲的、自虐的なニュアンスを含むことが多かったが、最近ではイベント開催者の認識の甘さが指摘されたり、「金を落とすのはオタクだ」「製作側がそういう風に(オタク受けするように)作っているんだからいいだろう」という自分勝手な主張、果てには「自分達は紳士だ」「正義の大友だ」と開き直る者も目立つようになってきている。
しかし、これらの少年少女向けコンテンツの繁栄は、言うまでもないことだが本来のターゲット層である小さいお友達(小友)人気にかかっている為、大友にとって小友の動向は関心の的となっている。とはいえ、小さなお友達が萎縮しないように、あえて大きいお友達が食いつかないデザインを起用して成功した作品もある。
ジャンルによっては、イベントに参加する大きいお友達自らが自治を行っている場合もある為、参加する際は注意しよう。
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