基本データ | |
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正式名称 | 大リビア・アラブ社会主義人民 ジャマーヒリーヤ国 الجماهيرية العربية الليبية الشعبية الإشتراكية العظمى |
国旗 | ![]() |
国歌 | 神は偉大なり |
公用語 | アラビア語 |
首都 | トリポリ(Tripoli) |
面積 | 1,759,540km²(世界第16位) |
人口 | 約629万人(世界第103位) |
通貨 | リビア・ディナール(LYD) |
建国 | 1969年9月1日 |
崩壊 | 2011年8月23日 |
地図 | ![]() |
大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国(アラビア:الجماهيرية العربية الليبية الشعبية الإشتراكية العظمى, 英:Great Socialist People's Libyan Arab Jamahiriya)とは、1961年9月1日にカダフィ大佐がクーデターによりリビア王国を崩壊させ、建国した国家である。
概要
首都はトリポリ。
この国の特徴はその長い国号に現れているような特徴的な政治体制である。
大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国の体制は同国政府の掲げる"ジャマーヒリーヤ"という特殊な直接民主制である。直接民主制であり国家元首は存在しない。カダフィ大佐は"革命指導者"という立場であり、1979年以降は公職にはついていないため議会にも出席していない。イスラム主義や社会主義の影響を受けたイスラム社会主義思想であり、カダフィ大佐の著書「緑の書」にはその思想の政治哲学が書かれている。中東版紅衛兵語録と呼ばれたりもした。
歴史
かつて存在したリビア王国を1969年9月1日にカダフィ大佐がクーデターで崩壊させ大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国を建国する。
革命指導者のカダフィが事実上の国家元首となり、「緑の書」で掲げられているジャマーヒリーヤに基づく国家を建設していく。
西欧諸国やアメリカ合衆国と敵対し、1985年には経済制裁を受け、1986年にはアメリカ軍によって空爆されている。21世紀以降はアフリカを重視する外交政策を打ち出し、アフリカ連合へ接近する。
2011年に「2011年リビア内戦」が勃発、アラブ圏で「2月17日革命」と呼ばれ、リビア国民評議会と対立。8月23日に政権が崩壊、最後の拠点シルトも2011年10月20日に陥落し、大リビア・アラブ社会主義人民ジャマーヒリーヤ国が消滅する。同日、カダフィ大佐も死亡。
その他
かつて当国に渡航する際は、パスポートの名前欄にアラビア語併記を行う必要があった。崩壊後のリビア国では、その必要はない。
関連動画
関連項目
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