大井川鐵道とは、静岡県の中小私鉄である。略称は大鐵。大井川鉄道、大鉄と書かれることも多い。エクリプス日高の子会社である。
概要
大井川鐵道は大井川本線と井川線の2つの路線を保有している。大井川本線は島田市(旧金谷町、旧川根町)と川根本町(旧中川根町、旧本川根町)を通る路線で、島田市(旧金谷町)の金谷町と川根本町(旧本川根町)の千頭駅を結ぶ。井川線は川根本町(旧本川根町)と静岡市を通る路線で、川根本町の千頭駅と静岡市の井川駅を結ぶ。なお、井川駅より先に堂平駅という貨物駅があるのだが、1996年を最後に休止駅となっており、その後線路が廃線小路として整備されていることから、実質的な廃駅となっている。
大井川本線は現在もSLが現役で運転しており、鉄道ファンからの人気が高い。
SL以外にも、大手私鉄の中古車(現在運行中の車両は近鉄、南海、京阪)が古いものでは齢50を超えてもなお現役バリバリで活躍中である。
基本的に中古車は譲渡先でその会社独自の塗装にされるのが常なのだが、ここではそういったことをせずに元々の塗装で使用し続けるというのも特筆すべき点だろう。電車博物館の通称は伊達ではないということか。最近導入された車両は南海6000系とSLやまぐち号の12系客車。
井川線はSLこそ通っていないものの、秘境駅が多く(秘境駅をまとめたサイト「秘境駅へ行こう」のランキング100位までに14駅中5駅が入っているほど)、日本で唯一アプト式鉄道が使用されていることからやはりポイントは高いようである。
ちなみに「鉄」ではなく旧字体の「鐵」に表記を改めたのは、「金を失う」の「鉄」を嫌ったため。
2015年まで名古屋鉄道のグループ会社(持分法適用会社)であったが、同年5月、北海道静内町でホテル業を経営するエクリプス日高が経営支援に乗り出し、同社の傘下に入った。
余談であるがエクリプス日高は北海道の会社であるが、同社の代表者が愛知・岐阜など東海地方に縁のある人で、東海圏に本社を置くショップジャパンや銀しゃり本舗の新規事業立ち上げで手腕を発揮した人らしい。親会社の近くで不通となっている日高本線よりも、代表者の故郷に近い大井川鐡道の支援に乗り出した理由には、こんなところにあったのかもしれない。2017年6月17月、エクリプス日高は全株式を取得し完全子会社化した。
親会社であるエクリプス日高は静岡市中心に弁当・総菜店を展開する天神屋を買収、大井川鐵道との連携を模索している。
きかんしゃトーマス号
同社が保有するC11 227を改造した「きかんしゃトーマス号」が2014年の夏に走行した。これはきかんしゃトーマスの日本での版権をもつソニー・クリエイティブ・プロダクツの提案により実現した。
誰がここまでやれと言ったというレベルで改造がされているので鉄道ファンでなくても必見である
2014年の走行が終了した時点で黒色に戻されたが、2015年 2016年にも走行予定である
関連動画
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関連項目
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