大友黒主単語

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大友黒主(おおともの くろぬし、生没年不詳)とは、平安時代前期の歌人である。

概要

六歌仙の一人。大伴黒主と表記されることも多い。

文屋康秀喜撰法師と同じ六歌仙マイナー組で、彼の詳細は出自も含めてに包まれている。近江の出身で、神職を務めていたらしく、朝廷の祭事や寺院の参詣時に詠んだ歌が多い。勅撰和歌集に載せられた歌は11首、康秀・喜撰よりも多く残されている。大伴持などの歌人を輩出した有貴族である大伴氏の一族という説もあるが、近年の研究では大友氏と大伴氏は全く別の一族であり、大伴氏の縁者だから六歌仙に抜したという説は誤りと言われている(うた恋い。では氏名が似ているからと説明されているが、こちらも少し苦しい)。

はその生涯ではなく、六歌仙の中における扱いが不遇であることでも知られる。古今和歌集の「仮名序」では、紀貫之に「そのさま卑し(俗っぽくて卑しい)」と散々なまでに言われている。上げて落とすことに定評のある貫之の六歌仙批評だが、だけは褒めてすらいない。そして彼の不遇っぷりを決定的にしたのは、藤原定家が選定した百人一首の中で、六歌仙の中で一歌が載っていないことである。こうしてひとりだけのけ者にされたことと、「卑しい」という批評からマイナスイメージが付くようになり、小町」や舞踊歌舞伎「積(関の)」「六歌仙」では悪役として描かれてしまうようになった。

彼の名誉のために言っておくと、同じ古今和歌集の「名序」では、歌が伝説歌人丸大夫に次ぐレベルと高く評価されており、志賀」では明神に祭られている。

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2019/12/15(日)22時更新