大変な途中下車シリーズは、鉄道を素材とした音系MAD動画につけられるタグである。
元来はIOSYSによる東方アレンジ「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」と鉄道を組み合わせたMAD動画に付けられるタグであったが、後述の経緯によりシリーズ名称の定義と使用範囲が拡大したことで、現在では鉄道音MADの実質的な統一タグとして認知されている。
なお、鉄道を素材としたMAD動画のうち音系MADでない(映像MAD)動画は鉄道MADタグ、または鉄道PVタグが用いられる。
概要
『JR東日本は大変な放送を流していきました β版』をブームの発端とする鉄道MADシリーズの1ジャンルである。
派生タグも多数存在しており、使用曲ごとの個別タグや、 「大変な○○シリーズ」、「○○な途中下車シリーズ」といった名称のタグが多く用いられる傾向にある。「途中下車」の単語が含まれている鉄道関連タグも少なくない。
シリーズ成立初期にはIOSYSのブログ(現在はリンク切れ。当時のアーカイブ)で途中下車シリーズが取り上げられ、更に注目を浴びることとなる。それ以降も音MADを軸足に鉄道MADの主力ジャンルとして急速に勢力を拡大、現在に至っている。
シリーズ名の由来と経緯
シリーズタグとしての「大変な途中下車シリーズ」は複雑な経緯を辿っている。
名称はIOSYSの東方アレンジ曲「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」に由来しており、当初は盗んでいきましたシリーズ×鉄道の使用曲別タグであった(ただし、この組み合わせは上記の作品以前に2作品が存在する)。後に「患部で止まってすぐ溶ける」や「えふおーいーとのそうぐう」など、他のIOSYSソングも使用されるようになると、「大変な途中下車シリーズ」はIOSYS×鉄道のまとまりとされるようになる。さらに「GOLD RUSH」「激突!グルメレース」などの東方曲以外の鉄道音MADも作られるようになり、現在では「大変な途中下車シリーズ」は音系MAD×鉄道全般を表すタグと広くみなされている。
替え歌については、シリーズ間もない時期に投稿された「京急が倒せない(Short.Ver0.0)」に途中下車シリーズのタグが付けられたことにより、同シリーズに替え歌も組み入れられた。ただしこの作品が替え歌の最古というわけではなく、これ以前にも鉄道系の替え歌は既に数作投稿されている。
まとめサイトの開設
2007年10月、一部の作者が運営する形でまとめサイトが開設された。同時に途中下車シリーズは「曲に、アナウンスや走行音、発車メロディなど鉄道にまつわる音や歌詞を乗せるニコニコ動画内のMAD作品シリーズ」(早い話が音MADと替え歌)として定義されるとともに、使用曲のジャンルに関係なく鉄道の音系MAD全般、更には替え歌に対しても広まり、1種のブランドイメージともなった。
まとめサイトの公開までの経緯はnaru氏(横浜線の人)のブログにて詳しく記されている。また、まとめサイトとは別の運営者による、シリーズの作品中に登場するネタのまとめを目的としたwikiも開設された。
なお、まとめサイトでは途中下車シリーズの定義に該当しないMAD作品も含めて掲載されたが、結果的にはそれらの動画にもシリーズのタグが広まることとなった。そのため、「大変な途中下車シリーズ」自体が「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」を由来としていながら、同曲に対する曲別タグが存在しないという現象が発生している。
その後、視聴者による問題提起動画の投稿をきっかけの1つとして、替え歌を「鉄道替え歌シリーズ」として分離させるという動きがあった。最近の作品では替え歌シリーズも独立したジャンルとして認知されタグも定着しているものの、途中下車シリーズのタグの付いた作品は現在も多数存在している。
2010年8月30日、まとめサイトは「運営陣で今後について検討する」事を理由に更新を停止。更新が再開されないまま2012年末頃にサイト自体が消滅したが、その後しばらくしてニコニコ大百科の本記事への転送という形でリンクが復活している。wikiについてはその後も存続していたものの、2013年9月に閉鎖となっている。
関連動画(鉄道×盗んでいきましたシリーズ)
原曲歌詞中の「誰がダレガ can't be alive without you」の部分においては「誰が ダレガ ダイヤ乱す?」という空耳が存在しており、その直後には「また阪和線か!」など、ダイヤ乱れの元凶となる路線に対する叫びが出現することが定番となっている。
現在「大変な途中下車シリーズ」単独では曲別タグとして機能しないため、複数検索を行う必要がある。
→「大変な途中下車シリーズ+盗んでいきましたシリーズ」で検索
使用曲別タグとしての「大変な途中下車シリーズ」に該当する作品。タグの登場はシリーズ化後のことである。
MADシリーズとしての「大変な途中下車シリーズ」成立後の作品。
関連動画(鉄道:音系MAD)
MADシリーズの成立以前にも鉄道を題材とした音MADは数作投稿されていた。
シリーズ化後の作品の例。途中下車シリーズのタグは様々な作品に広まっていった。
関連動画(替え歌)
「特定の楽曲をベースとしている」こともあってか、最初期から大変な途中下車シリーズの1ジャンルとして扱われた。現在では「鉄道替え歌シリーズ」のタグが一般的に用いられている。
楽曲別タグ一覧
使用頻度の高い曲には、鉄道にちなんだ名称の個別タグが付けられることもある。下の表では個別タグが定着している楽曲とそのタグ名を原曲の50音順に掲載した。
なお、本表のタグがつけられている動画=必ずしも大変な途中下車シリーズに分類される動画ではない(鉄道替え歌シリーズや鉄道PVなどにも用いられることがある)。
- ※1:その楽曲を使用したMADのうち、さらに特定の構成・素材などを満たした動画につけられる。
- ※2:現在は東方曲以外も含めて使用曲を問わず付けられているため、この曲を使用する作品は「大変な放送シリーズ」タグで区別される。
- ※3:The Medley of Amusing Desert(いわゆる麻痺産)またはOtomad's 6のオーエンパートを原曲に使用したものにつけられている。
路線・地域別タグ一覧
上記の曲別タグと同様、素材となった路線・地域別にもタグがつけられることがある。
この表では、国内についてはおおむね北から順に掲載した。
- 基本的に鉄道に限って使われるものを掲載している。
- 鉄道以外にも使われるタグ(例:郡上うp計画…長良川鉄道を含む郡上市地域)は掲載していない。
- 曲と素材が両方とも指定されるタグ(例:ホームドア族の山手線…山手線+妖精族のこども)は掲載していない。ただし、一部は上の楽曲別表に掲載している。
地域または路線・鉄道会社 | 個別タグの名称 | タグ検索 |
---|---|---|
北海道 | ||
JR北海道 | 冷地の特別急行シリーズ | 検索 |
東北地方 | ||
東北地方全般 | 鉄道in東北 | 検索 |
関東地方-JR | ||
山手線 | 山手線MAD | 検索 |
京浜東北線 | 京浜東北線MAD | 検索 |
横浜線 | 大変な横浜線シリーズ | 検索 |
関東地方-大手私鉄 | ||
東武鉄道 | 大変な東武線シリーズ | 検索 |
東武鉄道東上本線 | 大変な東上線シリーズ | 検索 |
京成電鉄 | 京成MADリンク | 検索 |
西武鉄道 | 大変な西武線シリーズ | 検索 |
京王電鉄 | 京王MADリンク | 検索 |
小田急電鉄 | 小田急MADリンク | 検索 |
東急電鉄 | 大変な東急線シリーズ | 検索 |
京浜急行電鉄 | 京急MADリンク | 検索 |
相模鉄道 | 相鉄MADリンク | 検索 |
関東地方-その他 | ||
都営地下鉄大江戸線 | 大変な大江戸線シリーズ | 検索 |
多摩都市モノレール | 多摩学会 | 検索 |
中部地方 | ||
(現在なし) | ||
近畿地方 | ||
大阪エリア全般 | 大阪な途中下車シリーズ | 検索 |
阪急電鉄 | 阪急MADリンク | 検索 |
阪神電気鉄道 | HANSHIN MAD | 検索 |
中国地方 | ||
(現在なし) | ||
四国地方 | ||
(現在なし) | ||
九州・沖縄地方 | ||
九州本島 | 暖地の特別急行シリーズ | 検索 |
海外 | ||
海外全般 | 海外な途中下車シリーズ | 検索 |
韓国 | トジュンハチャ 韓鉄トジュンハチャシリーズ |
検索 検索 |
台湾 | 台湾な途中下車シリーズ | 検索 |
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外部リンク
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