大学とは、日本人に与えられた、最後のモラトリアム期間である。
所属し教育を受ける者は学生・大学生とも呼ばれる。(生徒ではない[1])
定義
学校教育法第83条には、「学術の中心として、広く知識を授けるとともに、深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させることを目的とする」学校となっている。
また第83条第2項には、「その目的を実現するための教育研究を行い、その成果を広く社会に提供することにより、社会の発展に寄与するものとする」と書かれている。
このことから大学の基本的役割は「教育」、「研究」、「社会貢献」の3つが挙げられるだろう。
入学
大学へ入学するためには試験を受けなければならない。
入学試験には様々な方法があるので、よく考えておくべきだろう。
試験は一般入試と推薦入試に分けることができる。また最近ではAO入試という新たな入試方法もある。
一般入試
多くは筆記試験などを行うが、学部学科によっては実技を課す場合もある。
国公立大学では、センター試験が必要となり、センターの結果により二次試験に進めるか否かが決定してしまう場合がある(通称:足切り)。
私立大学では、多様な入試方法が取られているが、3教科入試(理系だと4教科もあり)が一般的である。
それ以外であると1~2教科もあるが、一部からは軽量入試と批判されることもある。
また私立大学でもセンター試験を導入しているところがある。というよりほとんどの大学でセンター入試を導入していたりする。これはセンター試験の点数の結果で合否が決定するものである。センター試験を導入していない大学で有名なところというと上智大学や学習院大学が挙げられる。
推薦入試
推薦入試においては、必ずといってよいほど、基準が設けられている。
具体的には指定校だと「評定平均値4.0以上」などがそれである。
公募制推薦の具体例としてはスポーツ推薦や一芸入試などがある。
とある分野に秀でた人間を募るもので、スポーツ推薦は体育系大学だけでなく、有名私立大学でも取り入れている。
大学生活
大学は一般的に4年間である(医歯薬獣医は6年)。もちろん留年しなければの話だけどね・・・
大抵は18~19歳の人間が大学1年生になるが、浪人や社会人を経て入学した人間の中には、30代で入学といったケースもある。
部活動やサークルに精を出す者や学業に専念する者、資格や就職のための勉強をしたり、ボランティア活動といった社会的活動をしたりする者など様々である。
大学3年頃になると、早いと夏頃から 就職活動(項目参照) を開始する学生が出てくる。または進学のための準備などもこの頃から本格的になってくる。
とにかく大学は自由である。しかしその自由ゆえに、自分で考えや行動を示さなければならないというのが出てくるだろう。
基本的に「在学中は、大学の授業をいくら受けても追加料金は取られない」ため
「単位取得さえすればいくらサボってもOK」と勘違いしていると大損しているかもしれない。
犯罪・トラブル
ブラックバイト・ブラック企業 も在学中・卒業後のあなたを狙っている。(項目参照)
学生さんは必ず知っておこう。そこらじゅうにあり無関係ではない。
単位が欲しいからと他人に出席記録の偽装を依頼する行為(→代返)も問題になっている。
その他、バイトテロやバカッター、迷惑行為でバズるどころか炎上、特定されて人生を台無しにする方々もいる。(大学生に限らないが…)[2]
友人や親元・地元を離れて一人暮らしなど、孤独な新入生に妙に優しく接近してきたり、無知な新入生を狙った詐欺、怪しい組織団体、新興宗教の勧誘・洗脳もあるため要注意。孤独な人間の心の隙間に入り込んでくるのは常套手段である。(→偽装サークル)
もはやサークルなどどうでもよく、女の子に酒を飲ませて性行為に及ぶ事例もある。(→ヤリサー)
近年は簡単に大金が手に入ると謳う 闇バイト に手を出し自滅する学生も出てきた。
文系
一部の大学や学部学科を除き、比較的授業のコマ数が多くなく、残りの時間をサークル活動やアルバイトなど、自分のために費やすことができる。こうして彼らは人生の夏休みを謳歌するのである。
しかし、あまりにも学業以外のことに費やし過ぎると、単位を落とすはめになるので注意が必要。
語学系は比較的厳しい傾向にある。一方法学部や経済学部など社会科学系の学部は比較的楽と言われている。勿論大学にもよるので一概には言えないのだが。
理系
実験やそのレポート、それから課題など、学業に費やす時間が多くなる。これらに試験が重なると遊ぶ時間はおろか寝る時間もないような状態に陥ることがある。
卒業研究においては、研究室によっては朝8時~9時から深夜11時~12時まで籠ることがあり、場合によっては研究室に寝泊まりすることもある。また進級の基準が厳しく、容赦なく留年させられるケースも生じる。
現状
現在大学を取り巻く状況は厳しい。
大学進学率自体は増加しているが、その人数が少子化の影響で減少しているからである。
有名・難関と言われる大学は研究や学生集めで国内外の大学との競争を強いられ、無名校・小規模校・新設校は、学生の多くを大規模校や有名な学校に取 られてしまうため、学生集めや大学の運営が難しくなり、定員割れに陥ったり、最悪の場合募集停止に陥ることもある。
詳しくは大学全入時代を参照されたし。
日本国における平均的な大学生の生活
平均的でない例
彼らは四年という長いようで短い期間を有意義に過ごした、尊敬すべき人々であるといえよう。
その他
広い敷地面積や講堂、多数の教室数をもつ大学においては各種イベント・講演・資格試験などの会場に使われたり、災害時においては避難場所として利用される場合もある。
有名大学・難関大学を卒業したので、実社会・一流企業で通用するか?といえば別の話であるが、有名大学卒というだけで周囲が勝手に評価が歪められてしまう(優秀だと勘違いされる)ものは「ハロー効果」とも呼ばれる。(→認知バイアス)[3]
給料が出る大学
警察大学校、防衛大学校(自衛隊)など
授業料が不要どころか給料がもらえる大学もある。
…ただし圧倒的に自由がない、むしろ地獄のような毎日。(組織の幹部育成が目的のため)
卒業すれば初期状態で階級・給与のある国家公務員&幹部要員になれるといったメリットはある。
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関連項目
小学校 / 中学校 / 高校 / 大学 - 専門学校 - 大学院 / 就職活動
脚注
- *学校教育法では、高等教育を受けている者、大学・高等専門学校に在籍する者のこと
- *悪い意味で顔や名前が有名になってしまい、就職活動で採用してくれる企業が無いなど。
- *優秀ならできて当たり前、「××卒なのに」など、勝手にハードルが上げられてしまうデメリットがある。
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