大山康晴とは、将棋棋士である(故人)。十五世名人・永世十段・永世棋聖・永世王位・永世王将。
系譜
木見金治郎門下。
兄弟弟子は、村上真一、中井捨吉、大野源一、角田三男、上田三三、升田幸三、山中和正、西本馨、橋本三治、二見敬三。
弟子に、市川伸、有吉道夫、中田功(更にその弟子に佐藤天彦)、行方尚史がいる。
概要
1923年生まれ。十五世名人。タイトル80期。棋士番号26。岡山県倉敷市出身。
あまりの強さ故、書き出すとキリがないので詳しい成績などについてはwikipediaなどで確認して下さい。
記録は破られる為にあるが、この人の作った記録はどれも異常。
その中でも下記2の記録は当面破られないと思われる。
・連続A級以上在位44期
(現在継続中の記録では羽生善治で22期。現役棋士での最長記録は谷川浩司が32期。(73期現在))
・連続タイトル戦登場50期(10年以上に渡って全てのタイトル戦は大山対誰かだった)
(2位羽生善治が23期、3位中原誠が11期。)
・A級在位最高年齢69歳
しかもそのまま病没したので、A級に上がってからは一度も陥落していない。
・最年長タイトル奪取(56歳)、最年長タイトル保持(59歳)、最年長タイトル挑戦(66歳)
更にタイトル占有率は羽生善治以上であり、当時7大タイトルがあったらとっくに100期以上タイトル保有したともいわれている。
また、棋士としての強さ以上に凄まじいのが、棋士活動をしながら、有吉道夫九段、行方尚史八段など優秀な弟子を何人も育て、更に将棋界普及のために連盟会長も務めていたことである。倉敷藤花という女流タイトル戦は大山康晴の活躍に因んで開催されているものであるなど、将棋の女性への普及活動にも貢献している。
その一方でささやき戦術などの盤外戦術も得意としており、勝負に対する貪欲さ、狡猾さもあった(中原誠にはそれが通じなかったらしい)。
趣味は囲碁や麻雀などあらゆるゲームを嗜んだ。更に知られていないが、チェスの日本チャンピオンになったこともあり、シャンチーの普及も務めていた。
棋風
相手に攻めるだけ攻めさせ、受けきってしまう「受け潰し」が棋風として有名。そして、振り飛車党史上最強の棋士でもあり、特に大山流四間飛車は難攻不落の戦法として脅威となっていた。そのため、振り飛車=守り重視の受け将棋というイメージが付いてしまったぐらいである(特に氏が得意としていた四間飛車については、ガチガチの守り将棋と言われていた)。そして、終盤力も卓越しており、NHK杯の解説では、盤面を全て頭に記憶した上で、鮮やかな攻め筋を解説していたなど全てにおいて規格外であった。
受け潰しが顕著に現れる棋譜を動画にしたものが投稿されると、見た目平凡で重々しい手の数々が、逆に絶妙の奇手となり、改めて評価されている。
自陣に飛車をためらいなく打つなど、持ち駒を惜しげも無く投入する様は「大山建設」とも形容され、
受けきった時には受ける前より硬くなっていたこともしばしばである。
大山のテーマ
ある投稿者の棋譜動画にて、受け潰しが始まる際に特定のデジタルミュージックが流れていた。
テクニカルな曲調に、テクニカルな受け潰しがマッチしたのか、いつしか「大山のテーマ」と
呼ばれるようになっていった。
その動画は、2012年の日本将棋連盟による棋譜動画の大量削除騒動によって削除されたため、
現在ではテーマの認知度は低下しているが、この音源はフリー音源であるため、下記の
関連リンク先より、現在も試聴することは可能である。
関連動画
対局や解説など
目薬のCF
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関連項目
関連リンク
- 大山康晴|棋士データベース|日本将棋連盟
- 大山名人記念館
- 大山のテーマ(「RaO」という曲名のフリー音源を選択ください)
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