大怪獣バランとは、1958年公開の東宝特撮映画、及びその作中に登場する怪獣の名称である。
概要
1958年公開の映画『大怪獣バラン』で初登場した。東宝怪獣の中でもゴジラ、アンギラス、ラドンに次ぐ古参怪獣の一体。体長及び体重については、資料によって異なりはっきりしていない模様(一部の怪獣図鑑では50m、1万5千tと表記されてたりする)。
頭部から尻尾まで生えている長いトゲと、ムササビのような飛膜が特徴。この飛膜を使って滑空する事ができる他、陸上はもちろん水中でも自由に活動が可能。何気に陸海空、全てで活躍できる怪獣である。
劇中では北上川上流の湖から姿を現し、自衛隊の攻撃にも動じず付近の集落を破壊。その後いったんどこかへ飛び去り、最後は羽田空港に姿を現し暴れまわった。
光る物に反応し飲み込むという習性がある。最期はそれを利用されて照明弾を飲み込み、体内から爆破されて倒された。
その後
上記のように古参怪獣の一体でもあるバランだが、その後の登場作品には恵まれているとはいえないのが現状である。
1968年公開の『怪獣総進撃』には登場したものの、着ぐるみでは無く飛び人形での数シーンのみであった。(映画公開から時間が経っていたこともあり、着ぐるみが劣化して撮影に使える状態ではなかったからといわれる。)そのため各国の都市破壊やキングギドラとの戦いには参加できず、さらには富士の裾野に怪獣達が集結するシーンでも唯一名前すら呼ばれないという仕打ちを受けた。
その後の『ゴジラ対ガイガン』や『ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃』でも当初は登場する予定がありながら、不運にも途中で大人の事情により変更。後はといえば、ファイナルウォーズの冒頭にライブフィルムで一瞬登場しているくらいである。
2017年に出版された小説『GODZILLA 怪獣黙示録』の中で久々に登場。2030年にアンギラス、バラゴンと共にアメリカ・ロサンゼルスに出現する。しかし、大した活躍もないまま後から追ってきたゴジラの熱線を受け、あっさり倒されてしまった。相変わらず不遇な扱いではあったものの、結果的に人類が初めてゴジラの恐怖を目の当たりにする事になる重要な場面となったという意味では、おいしい役回りだったのかもしれない。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 1
- 0pt