大月駅(おおつきえき)とは、山梨県大月市にあるJR東日本・中央本線(中央東線)および富士急行・大月線(富士急行線)の駅である。
概要
JR東日本
1902年(明治35年)10月1日開業。ホーム構造は単式1面1線・島式1面2線を組み合わせた2面3線である。
東京方面からの中央線快速電車が来る最も西の駅である。一部は富士急行線に直通して河口湖駅まで乗り入れている。
また、「かいじ」と一部の「スーパーあずさ」「あずさ」が停車している。
駅舎は1928年(昭和3年)に建てられた山小屋風の丸太造りの建物で、関東の駅百選にも選ばれている。
1997年(平成9年)10月12日、スーパーあずさの右側面に入れ替え作業中の回送列車(201系)が衝突し、スーパーあずさの一部車両が脱線・横転する事故が発生した。この事故で34人が重軽傷を負っている。原因は回送列車の運転手が信号を見落としたこと、ATSを切っていたことによるが、入れ替え作業に関するマニュアルが適当であったこともある。
富士急行
1903年(明治36年)1月17日開業。JRの単式ホームから西に伸びている島式ホーム1面2線である。
駅舎はJRの単式ホームと富士急行の島式ホームの間にあり、JRとの連絡改札が設置されている。
「フジサン特急」、「富士山ビュー特急」、普通列車は富士急行のホームから発着するが、中央線快速電車からの直通列車や特急「富士回遊」などはJRのホームから発着する。
Suica等の交通系ICカードには2015年3月14日より対応できるようになり、都心からも電車によっては乗換えなしカード1枚で行き来できる様になった。
寝過ごし客の難関駅
この大月駅は東京方面から寝過ごした客が一夜を過ごすのに一番苦労する駅とされていた。
まず東京方面へ引き返す場合、最終が高尾行きの22時56分で、それ以降は翌日4時28分発の東京行きまで待たなければいけない。一方で特に寝過ごしが多いとされているのが新宿23時28分発の通勤快速で、この列車に乗ると大月24時55分である(その前の大月直通は引き返しができる時間)。当然この時間は東京方面は勿論甲府方面も24時2分発の最終かいじを以て終了しており、大月滞在が決定することとなる。
また、駅周辺は夜になると殆どの店が閉めており宿泊施設もあまりなく、特に冬場は氷点下になる所のため時間を潰すのに非常に苦労するため、SNSやブログなどでは大月駅で始発列車までの時間の潰し方として「駅西の魚民か駅東のビックエコーへ行く」ことが推奨されていた。しかしCOVID-19や働き方改革の影響で魚民は24時までとなり、ビッグエコーも規模が小さいためすぐ満室になる可能性が高い。ちなみに少し歩けばセブンイレブンやファミリーマートもあるが、店員の迷惑になるため長時間滞在は推奨されていない。
そんな大月駅周辺であるが、2022年3月に東横インがオープンし、貴重な寝過ごし客用の宿泊施設として重宝されている。しかし注意点が2点あり、まずこの東横インは富士山方面への海外旅行者向けで、日によっては団体客で満室になることがある。また、東横インは深夜もフロントが開いてるが、無連絡の宿泊受付は25時までとなっている。つまり途中で気づいてすぐ東横インのウェブサイトから予約したり迷惑承知で車内から電話すれば問題ないのだが、大月到着後も寝ぼけて25時を過ぎてしまったらアウトである。ちなに大月駅からホテルまでわりと距離があるため、やはり気付いた時点で予約を入れておくのが無難である。
隣の駅
JR東日本
隣の駅 (上り:新宿・東京方面) | 当駅 | 隣の駅 (下り:甲府・松本方面) |
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猿橋駅(JC31) | 大月駅(JC32) |
初狩駅 (CO33) |
富士急行
種別 | 当駅 | 隣の駅 (下り:富士山・河口湖方面) |
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フジサン特急 富士山ビュー特急 富士回遊 |
大月駅(FJ01) | 都留文科大学前駅(FJ08) |
各駅停車 | 上大月駅(FJ02) |
関連動画
脱線事故
関連項目
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