大森ゆうことは、『ハピネスチャージプリキュア!』に登場する架空の人物である。声優は北川里奈。
概要
ぴかりが丘に住む中学2年生で、愛乃めぐみのクラスメイトかつ友人。
食べるのと作るのが大好きで、ほんわかふわふわした空気で周囲をなごませる癒し系。お腹いっぱい食べるためにはジョギングして空腹にする事を欠かさないというなかなかパワフルな性格であり、誰かのために料理を食べさせてあげるのも好む。さらには特製のアカシアの蜂蜜を持ち歩いたり、カレーパンを作るためにブルーにインドのカレー粉を買いに行かせたりってもらったりと、食に対するこだわりは半端ない。とはいえ、お腹が空きすぎてめまいを起こし動けなくなってしまう事もあるが。ちなみに本人曰くゆっくりじっくり食べたいだけで大食いではないらしい。
めぐみからは「ゆうゆう」という愛称で呼ばれている。通学を一緒にするなど、多くいるめぐみの友人の中でも親しい存在。白雪ひめとの最初の出会いは公園で落ち込んでいる時に飴を渡して元気づけたことで、ひめが転校してきてからは彼女とも友達になった。普段から飴を持ち歩いている事から、以後ことある毎にひめに飴を上げるシーンが見られ、端から見れば餌付けとしか思えなかったりする。ちなみにハニーキャンディという特製の飴だそうで、 「作り方はヒミツ、ミステリアス。隠し味は私の愛」とか言っていたが、第35話になってその作り方がようやく明かされた。さあ誰か作って見た動画にチャレンジ!
その母性的な性格、優れた洞察力、大人的ともいえる一歩引いた視点や助言、全体の雰囲気からネット上では「天使」「女神」どころか人によっては「菩薩」とさえ呼ぶ人もいる。後述するように「優しさ」を属性としているため、気遣いや気配りに長けており、そうした事も相まってこのような呼び方も出てきているのだろう。構成の成田良美氏によれば、当初は他の面々同様に「悩みながら成長していく」事も考えていたのだが、ゆうこに関してはどうもしっくりこなかったらしく、ならばいっそのこと「自分をしっかり持った子」にしよう、となったそうだ。
実家は父のたけお(CV:滝知史)、母のようこ(CV:安達まり)、姉のあい(CV:矢野亜沙美)との4人家族で、商店街にある弁当屋「おおもりご飯(アニメでは、このように店の名前の看板が書かれている)」というお店を経営している。お菓子も売っているようで、めぐみが飴を買いに来たりしている。また祖父の米蔵(CV:牛山茂)と祖母のイネ(CV:堀越真己)はぴかり山にある棚田で農業を営んでおり、おおもりご飯で使っているお米もここで作られている。また以前はデビットという犬を飼っていた。ファントムが傷ついて介護した際には彼を今は亡きデビットに重ね合わせて見ていたりもする。
キュアハニー
大森ゆうこが変身するプリキュア。イメージカラーは黄色を基調としているが、ピアスなどトレードマークは四つ葉のクローバー(蜂蜜の蜜源植物の1つでもある)になっている。オールスターズ方式で36人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと37人目)のプリキュアになるが、作中時系列中での順番はキュアラブリーの少し前、3番目に誕生したプリキュアとなる。
制作発表当初から登場する事が明らかとなっており、この時点では謎のプリキュアという扱いになっていた。初登場も『プリキュアオールスターズNewStage3』と映画で顔見せ的に先行登場する形となった(ただしテレビ本編未登場のため声は無し)。
ハニーの名前の由来は「蜂蜜が好きだから」とのこと。正体を隠して現れたのは、最初に言った理由は「ピンチの時に現れたら美味しいじゃない」だったが、本心といえば、一人で闘おうと思っていたものの、めぐみとひめがプリキュアだったことを知ってあまりのうれしさにいつ言おうか悩むも恥ずかしさのあまりなかなか言い出せなかったというものだった。
暴力よりも平和を好んでいるが、「平和でないと、ごはんをゆっくりおいしく食べられない」という信念、食べ物を粗末にしたりするようなのは許せない、そして美味しいご飯とそれを作る人の努力や食べる人の笑顔を守るため、プリキュアとなってサイアーク達とを闘う事になった。食べ物の恨みは怖い。徹底して飯キャラとは天晴と言うしかない。プリキュア5の面々やなおちゃんとは意気投合しそうだ。
他の3人と違いラブプリブレスは装着しておらず、その代わりにトリプルダンスハニーバトンを使って戦うのだが、オープニングでは歌ってチョイアークを真っ白にし、第9話で歌って敵も味方も魅了、一般人もテレビで見て洗脳影響を受けている。まさに歌うプリキュア、言うなりゃドキプリ40話でのキュアソード。あと他の作品ではラブリーの中の人繋がりのアイドルとかブロッサムの中の人繋がりの防人さんとか。しかし披露した曲は『しあわせごはん愛のうた』というタイトルの、自ら作り出したご飯のおいしさをとうとうと歌い上げるもの。らしいっちゃあらしいがどうなのこれ。
とはいえ、歌うだけで無くバトン、さらに形状を変化してリボンやマラカスで普通に戦う事も可能である。攻撃も防御も回復もそのパターンは多彩なので、ラブリー曰く「何でも屋さん」。もっともスタンス的には先陣切って戦うよりも後方支援を中心にしている感じであり、接近戦では苦戦する場面も多い。
とはいえ、かなりのユーティリティプレイヤーであるゆえにブルーの依頼で世界中のプリキュア達の応援に行くこともある。本人としても世界中の美味しい物も食べられるので願ったり叶ったり。
フォームチェンジにはポップコーンチアとココナッツサンバの他、第35話で登場したイノセントフォームがある。
通常技
- ハニーバトン・クリスタルソング
- バトンをマイクにして「ら~♪」と歌う事で周囲を魅了し、敵の戦意を喪失させる。腰部のウィングを展開して飛びながら歌ってシャワー上に光をまき散らすハニー・ハピネスラブシャワーという形態もある。
- これの上位バージョンと言えるのが『しあわせごはん愛のうた』を歌ったときの物で、敵を支配しつつ、プリキュア達には元気を与える。もっとも歌を聴くのさえ面倒くさがるナマケルダと彼が生みだしたサイアークには通じなかったりする。
- ハニー・テレポート
- バトンを頭上に上げ、高速移動する。
- ハニー・スタンプ
- バトンを掲げて巨大な四葉のクローバー状のエネルギーを発生させ、敵に叩きつける。
- ハニー・リボンスパイラル
- バトンをリボンモードに切り換え、先端のリボンを敵に巻き付けて動きを封じる。さらにこの状態から敵を投げるハニー・スローに発展する事も。
- ハニー・リボンハートウォール
- リボンモードのリボンでハート型のバリアを作り出し敵の攻撃を防ぐ。
- ハニー・ヒーリングリズム
- バトンを2つに分けてマラカスモードにし、振る事で味方の体力を回復させる。
- ハニー・スーパーソニックスパーク
- マラカスモードで振る事によって、四葉のクローバー状のエネルギー弾を発射する。
フォームチェンジ時の使用技
ポップコーンチア
- プリキュア・リボンハートエクスプロージョン
- 第11話で初使用。キュアハニーが「ポップコーンチア」フォームの時に使用する技で、バトンをリボンモードで使用し、ハート型のエネルギー体を作りだし、「ビクトリー!」の掛け声で破裂させる事で細かいエネルギー弾を敵の大群に当てて吹き飛ばす、パッションダイナマイトと同系統の技
ココナッツサンバ
- プリキュア・マラカスリズムスパーク
- 第16話で初使用。キュアハニーが「ココナッツサンバ」フォームの時に使用する技で、バトンをマラカスモードで使用し、激しくサンバのダンスを踊り、敵もつられて踊らせる事で疲れさせる技。同系統のハワイアンアロハロエとは異なり、プリキュア達は巻き込まれない。しかしサンバなのになぜか最後の掛け声が「マンボ!」なのはどういうことなの・・・(ついでに言えばマラカスを振るのはマンボやサルサであってサンバではない)もっとも、こうなったのは長峯SDがサンバとマンボが別物である事を知らなかったのが真相だったりする。このことは17話でオレスキーにも突っ込まれている。
- ハニー・バーニングダンス
- 第17話で初使用。ココナッツサンバフォーム時に「バモラムーチョ!」という前の戦隊で使われたような意味不明な掛け声と共に大地を激しく踏みならす事で、地底からマグマを噴射させ敵を足止めさせる。
イノセントフォーム
- プリキュア・ハニーテンプテーション
- 第35話で初使用。キュアハニーが「イノセントフォーム」の時に使用する技で、コスメチップでクローバーの模様を描いてシャイニングメイクドレッサーに映し出し、チークを塗った直後に両手からビームを発射、クローバー状にサイアークを取り囲む。
必殺技
- プリキュア・スパークリングバトンアタック
- 「命の力を聖なる力に、ハニーバトン!」の掛け声と共にバトンを振り回し、「イエーイ!」の叫びと共に作り出した四つ葉のクローバー型の大型エネルギーを宇宙空間から降下させ、「命よ、天に帰れ!」の叫びと共に敵に直撃させて浄化する技。まさかメテオ、あるいはコロニー落としとは……この兵器四葉財閥が関与したというわけじゃあるまいな。しかも第21話では大量のサイアークをまとめて一掃してしまった。なにこの破壊浄化力。
ちなみになんでこういう演出になったかと言えばある日の会議での柴田Pの「宇宙から穴が空いてそこからズバっと出てきてそのまま落ちるとかどうですか?」という発言が原因のようである(テレ朝系『夏目と右腕』2014年5月24日放送分より)。
正体(&声優)判明までの経緯について
キュアフォーチュンが声優は判明していてもその正体が隠されていたのに対し、キュアハニーについては正体も声優も隠された状態での発表だった。登場するのも4月に入る前と、本編が開始してしばらくしてからとなり、その登場までは詳しい事は秘匿された形となる。NS3での登場も上述の通りネタバレ防止のために声が無い状態での登場となった。
- 既におもちゃやキャラクターカードなどでハニーだけでなくゆうこも登場していた
- オープニングの時点で既にゆうこも登場している
- 柴田Pの『エンタミクス』誌でのコメントで上の曲名が明かされてしまった
- しかもこの曲の歌詞がごはんのことをとうとうと歌い上げている(誠司「ごはんはおいしいな~って歌詞とか、すごく大森っぽいだろ?」)
- 挙げ句の果てに早い時点で鹿児島放送の番組表、さらにはテレビ朝日の公式サイトにある番組表や地デジのEPGで声優がモロバレ状態
- 極めつけは放送中のサンスター文具のCMであきらかに「ゆうこ=ハニー」だと分かってしまうものが流れる
などなど、スタッフや関係者、これ本気で隠す気無いだろという状態だった。まあもっとも4月発売の幼児誌ではとっとと正体をばらしていたわけであるが。
とはいえ、裏をかきまくるプリキュアシリーズ、特に前作は相当裏をかかれてしまったために「まだ安心できない」「案外誠司がプリキュアなんじゃね?」など疑う声も見られたりした。しかし結果としては第10話の最後であっさりその正体をゆうこ自らばらすという前代未聞の結果になったのであった。
ちなみに、ゆうこ/ハニー役の北川里奈はまだデビュー間もない、これまで出演したのも2作品の端役だけという全くの新人で、初レギュラーがプリキュア役という大抜擢となった。さらに生年も1993年生まれと、前作で最年少だった菱川六花/キュアダイヤモンド役の寿美菜子を2歳下回り、歴代プリキュア声優では生年月日ベースで当時最年少、初回登場時に演じた年齢も20歳9ヶ月と当時としては春日野うらら/キュアレモネード役の伊瀬茉莉也(当時18歳5ヶ月)に次ぐ記録となった。
(その後朝日奈みらい/キュアミラクル役の高橋李依(1994年生)が生年ベースでは記録更新、さらに有栖川ひまり/キュアカスタード役の福原遥(1998年生)が生年最年少・初回登場時第2位になっている)
命名秘話
実はキュアハニーという名称は後から決まった物で、当初の名前は優しさを属性とするプリキュアと言うことで「キュアテンダー」だったという。これを考えついた長峯SDは「これは最高だ」と悦に入っていたのだが、かわいくないと言うことであえなく却下。
じゃあどうしようかと悩んでなかなか決まらなかった物だから、バンダイが提示した名前の候補リストを眺めていると「ハニー」という言葉が目にとまり、スタッフ一致でこれに決定したという。そんな物だからこれに決めたからには色々引っかけていきたいと、元から大阪のおばちゃんみたいに飴をあげるという設定があったものだから、その飴もハニーキャンディになったんだとか。
もっとも、ハニーだけでなく、4人のうちラブリー以外の3人が名前が変更されている。4人にはそれぞれ「愛」「勇気」「優しさ」「運命」という属性が与えられており、勇気のプリキュアはそのまま「キュアブレイブ」だったのだが、王国の姫なのでキュアプリンセスとなり(ブルーハッピーシュートの決め台詞「勇気よ、天に帰れ!」はその名残)、運命のプリキュアは当初は「キュアマーシ(慈悲)」だったのを意味と語感からキュアフォーチュンとなった。
とはいえ、長峯SD、キュアテンダーが相当気に入っていたらしく、形を変えて使われることとなった。そう、いおなの姉、まりあが変身したときの名前となったのである。
関連静画
大森ゆうこ
キュアハニー
ポップコーンチア
ココナッツサンバ
イノセントフォーム
関連動画
東映さんに怒られる動画を貼ったらスパークリングバトンアタックを食らいます。ということで怒られない動画として、まさかのキャラグッズを実際に使った動画を。
関連立体
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
兄弟記事
- ハピネスチャージプリキュア!WOW!
- プリキュア・メモリ
- 白雪ひめ
- 愛乃めぐみ
- 相楽誠司
- リボン(ハピネスチャージプリキュア!)
- ブルー(ハピネスチャージプリキュア!)
- 愛乃かおり
- ホッシーワ
- ナマケルダ
- オレスキー
- プリキュア10周年記念メッセージリンク
- 氷川いおな
- パーティ ハズカム
- ハピネスチャージプリキュア!のプリキュア一覧
- アロ〜ハプリキュア
- クイーンミラージュ
- ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ
- ぐらさん(ハピネスチャージプリキュア!)
- プリキュア・イノセントプリフィケーション
- ファントム(ハピネスチャージプリキュア!)
▶もっと見る
- 1
- 0pt