大槻ケンヂとは、ロックバンド「筋肉少女帯」「特撮」のボーカリスト、ロッカー、作詞家、小説家、エッセイストである。
概要
通称「オーケン」。左目を軸にして、顔に縦横の割れ目のようなメイクをしているのでもお馴染み。
1982年に「筋肉少年少女隊」(現:筋肉少女帯)を結成。ボーカルと作詞を担当し、その独特の世界観から注目される。また、「有頂天」「たま」「人生(後の電気グルーヴ)」らが所属していたナゴムレコードがインディーズブームやバンドブームに乗り、「高木ブー伝説」が自主回収されるなどの注目も集まったこともあって、1988年に「仏陀L」でメジャーデビューする。
インディーズブームやバンドブームが去った後も固定ファンを獲得し乗り越え、小説の執筆やUFO・超能力などのオカルトへの言及など様々な分野に進出した。
近年では「さよなら絶望先生」シリーズのOPテーマ曲「人として軸がぶれている」「空想ルンバ」「林檎もぎれビーム!」の提供やサントラへの楽曲提供(小林ゆう画伯の「豚のご飯」など)も行っている。
影響
サブカルチャー全体に与えた影響が実はとても大きい人物である。
- 筋肉少女帯の「何処へでも行ける切手」に出てくる「包帯で真っ白な少女」のイメージを元に貞本義行が「新世紀エヴァンゲリオン」の綾波レイをデザインした。
- 自身の処女小説「新興宗教オモイデ教」の中で登場する攻撃的な思念を電波と表現し、それを元にLeafの初期の名作「雫」でも「電波」という表現を流用され、一般化した。
- 1994年発表の自身の小説「のの子の復讐ジグジグ」に「空は青く、モフモフと柔らかそうな雲が空の低い所を泳いでいた。」という一文があり、また同じ1994年発表の筋肉少女帯の楽曲「香菜、頭をよくしてあげよう」に「モフモフとジャムパン食べている君」というフレーズがある。柔らかいものを「モフモフ」と表現した前例としてこれらの作品以前のものが見つかっていないようで、現在では広く使われるこの「モフモフ」というオノマトペの発祥だという可能性がある。
- 筋肉少女隊の出世作「高木ブー伝説」において、「何も出来ないで別れを見ている」自分を(ドリフターズにおける)「高木ブーのようではないか」と表現し物議を醸したが、結果的に高木ブーの再評価の機運を作り出した。
- 作中に自分の趣味にまつわるパロディやオマージュを盛り込むことで知られる漫画家の和月伸宏も大槻の大ファン。「武装錬金」における再殺部隊やルリヲヘッドなど、大槻の曲名や歌詞に由来する固有名詞がいくつか登場する。
- 荒木飛呂彦の「ジョジョの奇妙な冒険」の第4部のキャラクター「音石明」は、当時の大槻ケンヂの格好を参考としている。
- 地獄先生ぬ~べ~(原作:真倉翔、作画:岡野剛)の第44話で、大槻義彦氏をモデルとする大月先生が活躍する回で、呪縛霊として登場する幽霊のモデルとなっている。
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関連項目
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