- プロ野球選手一覧 > 大田泰示
大田泰示(おおた たいし、1990年6月9日-)とは、広島県出身の元プロ野球選手(外野手・一塁手)である。
概要
OB | |
---|---|
大田泰示 | |
基本情報 | |
国籍 | ![]() |
出身地 | 広島県 |
生年月日 | 1990年6月9日 |
身長 体重 |
188cm 92kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手、一塁手 |
プロ入り | 2008年ドラフト1巡目 |
引退 | 2024年 |
経歴 | |
選手歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
中学生時代に元プロ野球選手が教える野球教室で原辰徳に出会い、打撃を賞賛され、原の母校である東海大相模高校に進学する。
1年秋から4番を任され、高校通算65本塁打を放った。これは、自身が比較対照される松井秀喜より多い(松井は60本)。また、抜群のリーダシップやスター性から「タツノリ2世」「神奈川のジーター」の異名をとる。
2008年のドラフトで福岡ソフトバンクホークスとの競合で読売ジャイアンツに1位入団する。背番号は期待を込めて松井の移籍後に準永久欠番扱いされていた“55”になり、巨人軍の若手が住むジャイアンツ寮では、松井や坂本勇人など後に出世する部屋が用意された。
巨人時代
2009年は17本塁打、2010年は21本塁打と年々力をつける。2009年6月21日の対千葉ロッテマリーンズ戦(東京ドーム)でプロ初出場・初打席を踏むも、ブライアン・シコースキーの前に空振り三振を喫する。1年目に熱狂的なジャイアンツファンで知られる徳光和夫が、「大田は1年目から20~30本は打つ」と豪語していたが、その年は本塁打どころか、ヒットも打てず、出塁もできなかった。
2011年5月18日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦において、プロ初ヒットを放つが、そのヒットは、初タイムリーであり、初の決勝打となった。このとき、1塁ベース上で「ボールください!!」としきりに連呼していた。
2012年、巨大な体躯に似合わぬ快足と強肩を活かすために外野手に転向した。しかし松本哲也の復活や矢野謙次らライバルの存在によりなかなかチャンスをモノに出来なかったが、9月に再昇格を果たすとようやく大器の片鱗を見せ始め、9月23日の東京ヤクルトスワローズ戦で山本哲哉からプロ初本塁打を放った。
2014年の春のキャンプで、55を背負っていた松井秀喜の指導を受けた。9月17日の広島東洋カープとの最後の首位攻防戦において、広島にとどめを刺す代打逆転2ランホームランを放つ。その勢いで9月27日巨人軍第81代4番打者として出場。将来への展望が開けるシーズンとなった。
2015年は60試合に出場したが、1本塁打、3打点と物足りない数字となる。
2016年は自己最多の62試合に出場。4本塁打、13打点と前年よりは結果を残したが、打率は.202だった。しかし6月5日の北海道日本ハムファイターズ戦で大谷翔平から自身初の先頭打者ホームランを放った。この年の交流戦で大谷からホームランを打ったのは大田のみだった。
日本ハム時代
2016年オフにトレードで日本ハムに移籍した。背番号は33。栗山英樹監督からは「喉から手が出るくらい必用な大砲」と評価された。
2017年は左腹斜筋筋挫傷(全治4週間)で戦線を離脱し、開幕を二軍で迎える。その後4月23日に一軍に昇格。4月29日の楽天戦で移籍後初ホームランを記録すると、5月だけで5本塁打を記録した。また5月9日にはプロ初のサヨナラタイムリーも放った。自己最多の118試合に出場し、打率.258、15本塁打、46打点を記録。10月3日のオリックス・バファローズ戦で自身初の規定打席に到達した。
2018年は4月下旬から2番に定着。オールスターゲームでプラスワン投票で選出されたが、左手の骨折で1ヶ月戦線離脱。104試合の出場に留まったが、打率.274、14本塁打、59打点という成績を残した。オフに背番号を5に変更した。
2019年は2番に定着。6月9日の阪神タイガース戦で全球団から本塁打を達成した。オールスターゲームでは2年連続でプラスワン投票で選出されたが、腰に張りがあったため7月3日に登録を抹消されており、球宴自体の条項は適用されなかった。132試合に出場し、打率.289、20本塁打、77打点を記録したが、リーグワーストの22併殺打を喫した。
2020年は115試合の出場で打率.275、14本塁打、68打点を記録した。オフにゴールデングラブ賞を外野手部門で初めて受賞した。
2021年は76試合の出場で打率.204、3本塁打、20打点と結果を残せず、オフに球団が保留手続きをしなかったことで自由契約となった。
DeNA時代
2021年12月14日に横浜DeNAベイスターズと契約し、12月20日に入団会見が行われた。背番号は0。
2022年は5月8日の広島戦で右太もも裏を負傷し、肉離れと診断され戦線離脱、8月11日に新型コロナウイルスに感染した影響で62試合の出場に留まった。
2023年は打撃不振に陥ったが徐々に復調。75試合の出場で打率.217、4本塁打、15打点に留まった。オフにはメキシコリーグで武者修業したが無安打に終わった。
2024年はオープン戦で左ハムストリングスを負傷。二軍でも結果を残せず、一軍出場がないまま10月1日に戦力外通告を受けた。オフに現役を引退した。
人物
巨人時代は結果は残せなかったものの、ご飯を美味しそうに食べたり、チャリでコケたり、走り方がエヴァンゲリオンに似てたり、ベンチを笑顔で盛り上げたりと巨人ファンのロマン砲であると共に愛されるキャラであった。
高校の同期で日本ハムでチームメイトになった杉谷拳士曰く、熱いものを内に秘めている。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
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巨人 | 応援歌のピコカキコ一覧 | 8758 | ![]() |
日本ハム | パシフィック・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#1 | 14673 | ![]() |
DeNA | セントラル・リーグの応援歌のピコカキコ一覧#176 | 20476 | ![]() |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2009年 | 巨人 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 |
2010年 | 2 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .000 | .000 | |
2011年 | 12 | 28 | 26 | 4 | 4 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 9 | 0 | .154 | .148 | |
2012年 | 21 | 70 | 63 | 9 | 16 | 4 | 1 | 2 | 7 | 3 | 0 | 0 | 7 | 0 | 15 | 3 | .254 | .329 | |
2013年 | 21 | 38 | 31 | 3 | 5 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 2 | 1 | 4 | 1 | 9 | 0 | .161 | .250 | |
2014年 | 44 | 74 | 65 | 14 | 16 | 6 | 0 | 2 | 12 | 4 | 0 | 0 | 8 | 1 | 20 | 2 | .246 | .338 | |
2015年 | 60 | 138 | 130 | 13 | 36 | 7 | 0 | 1 | 3 | 3 | 0 | 0 | 7 | 1 | 39 | 0 | .277 | .319 | |
2016年 | 62 | 119 | 114 | 12 | 23 | 6 | 1 | 4 | 13 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 45 | 3 | .202 | .227 | |
2017年 | 日本ハム | 118 | 457 | 427 | 41 | 110 | 21 | 1 | 15 | 46 | 5 | 0 | 2 | 28 | 0 | 88 | 14 | .258 | .302 |
2018年 | 104 | 429 | 383 | 56 | 105 | 22 | 4 | 14 | 59 | 3 | 0 | 1 | 38 | 7 | 103 | 11 | .274 | .350 | |
2019年 | 132 | 594 | 557 | 79 | 161 | 28 | 1 | 20 | 77 | 6 | 0 | 5 | 27 | 5 | 111 | 22 | .289 | .325 | |
2020年 | 115 | 481 | 455 | 57 | 125 | 16 | 1 | 14 | 68 | 3 | 0 | 0 | 25 | 1 | 105 | 11 | .275 | .314 | |
2021年 | 76 | 206 | 191 | 11 | 39 | 5 | 2 | 3 | 20 | 1 | 0 | 1 | 14 | 0 | 50 | 10 | .204 | .257 | |
2022年 | DeNA | 62 | 153 | 144 | 17 | 40 | 10 | 1 | 5 | 18 | 0 | 1 | 1 | 6 | 1 | 33 | 4 | .278 | .309 |
2023年 | 75 | 186 | 175 | 18 | 38 | 12 | 0 | 4 | 15 | 0 | 0 | 0 | 9 | 2 | 49 | 2 | .217 | .263 | |
NPB:15年 | 907 | 2980 | 2768 | 334 | 718 | 139 | 12 | 84 | 343 | 29 | 4 | 13 | 177 | 18 | 678 | 82 | .259 | .307 |
通算守備成績
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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NPB | 一塁手 | 34 | 173 | 10 | 5 | 12 | .973 |
三塁手 | 6 | 1 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | |
外野手 | 738 | 1138 | 24 | 8 | 3 | .993 |
関連動画
関連項目
外部リンク
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