大豆(UTAU)とは、主にUTAUを使用した楽曲投稿者の一人である。
現在は“大橋葦切”の名義でも活動している。
概要
“デフォ子”こと唄音ウタの扱いに定評が高い人物。巷では《伝説のデフォ子マスター》とも。
デフォ子の認知度向上に大きく貢献したとされ、その存在はUTAU界以外においても知る人ぞ知る。
初めて唄音ウタを扱ったのは“シュネー(2009/08/19)”。時期としては八月革命の火が起きた少し後。
(更に遡れば“レインボーロード(2009/05/11)”のアレンジが初投稿作品となる。)
UTAU-PとしてのP名は不定。募集されたこともなく、もっぱら呼び名も『大豆さん』。
基本的に創作活動は完全な単独行動。作詞作曲から映像まで全て一人で行っている。
また、他の作者からイラストを引用した例は(ニコニコ動画内では)存在せず、
公開されている全てのイラストは大豆氏本人によるものである。
ただ、自身の作品をカバーされると転げまわるほど嬉しいらしいんだとか。
(少なくともニコニコ動画内では)合作どころか外部交流すら不透明な人物であったが、
初のデフォ子コンピ企画となった“ハジメテノウタ”では第六奏者として出演。
実績はあったとはいえ、寡黙なる巨匠の登場に驚いたファンも多かったことだろう。
現在はUTAU以外の場面でも、密かながらも様々な形で他の作者の制作協力を行っているようだ。
元々スローペースで作品を投稿していた影響か、活動歴に反して作品数は少なめ。
ニコニコ動画では“precious(2015/10/04)”の投稿から更新が途絶えているが、
音楽やイラスト等の創作活動は現在でも続いている模様。創作活動の拠点を移したと見るべきか。
作風
その歌は幻想とノスタルジーを芳す作風を持つ。
少女は夢を通して時空を越える。切なき想いと好奇の心を胸に秘めて。
なによりの特徴は柔らかな曲線から描かれるデフォ子のイラスト。
ぬいぐるみのようにデフォルメな頭身、手が袖から出し切れてない“萌え袖”やジト目など、
下手するとあざとく見られがちな幼げな少女の愛らしさを純粋に醸し出している魅力がある。
(もっとも、この描き方の全てが作者自身のクセだと言い切れる訳ではないのだが。)
とにかくかわいい。すごくかわいい。デフォ子かわいいよデフォ子。
また、声質やインターフェイスの関係で素質を引き出すのが難しいとされていた唄音ウタを、
声割れや発音不良を起こさず、歌声を“声”と認知出来る程度に歌わせられる調声技術も人気の一つ。
丁寧な調声から来る絶妙なウィスパー加減の歌声は“彼女”を機械音声であることを忘れさせ、
他のボーカルには出来ないような得も言われぬ魅力を引き出しているという。
それでも発音が曖昧な箇所が全くないわけでもないとはいえ、全体的に見れば水準は高い。
音楽としてのジャンルは詳しく言及されてはいないものの、
少なくとも“純ファンタジー”の雰囲気を意識した作曲を行っている傾向はある。
主な楽器はシンセサイザー。活動初期は8bit音源も使われていたが、次第に吹奏楽器へとシフトする。
総じて綺麗に仕上げる作品全体の技術力は、使用者人口の少なかったデフォ子業界にとっても貴重であり、
投稿頻度の少なさを考慮しても《伝説のデフォ子マスター》と呼ばれる程の存在となったようだ。
しかし人気の要因がデフォ子に集中している点は決して否定出来るものではなく、
オフボーカルのインスト曲は然ほど注目されていないらしい。なんだかもどかしい話である。
投稿楽曲一覧
シュネー | ノスタル時間 | 頽廃劇場 | 月 | 埋まらない空白の話 |
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星が見えなくても | 永遠を越えて | 回帰路 | ゆうやみワルツ | 小さな魔法つかい |
ラブラドライトの情景 | 星を数える歌 | |||
関連作品
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関連項目 |
関連リンク |
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