大通公園とは大通りの公園、つまり公園そのものが大通りになっていたり、大通りの中にあるような形態の公園のことである。
ただし日本において単に大通公園といった場合、札幌市にある大通公園を指す場合が多い。当記事では札幌市の大通公園について解説する。
もしかして
概要
札幌市中央区にある、広い道路の中央分離帯を兼ねた形態の公園である。東西に細長く、東は西1丁目から西は西12丁目(資料館のあるブロックも含めると西13丁目)までの約1.5kmにわたってのびる。札幌市中心部の住所の基準となる公園でもあり、大通公園を境にして北側は「北○条」、南側は「南○条」となっている。
大通公園の東端にあたる大通西1丁目にはさっぽろテレビ塔が建ち、札幌都心部を眺望できるスポットとして人気があるほか、さっぽろ雪まつりやYOSAKOIソーラン祭りといった催事も大通公園で開催され、多くの観光客が訪れる。周辺は北海道最大級の繁華街を形成し、札幌市時計台や赤レンガなどの著名な名所や札幌市役所などの重要施設も近所にある、札幌市の中心的存在ともいえる場所である。
歴史
開拓使判官:島義勇による1869年(明治2年)の札幌開拓計画では、東西にのびる細長い空き地を境にして、北側に官邸や役所などを、南側に庶民の町を配していた。島が罷免された後には岩村通俊が札幌開拓を推し進め、島の計画を若干修正したうえで、この空き地を火防線として設置した。これが大通公園の前身である。
なお、この当時の名残なのかは不明だが、現在も大通公園を境に北側はオフィス街、南側は商業施設が建ち並ぶ繁華街といった印象がある。
大通公園の前身となるこの火防線は、当時から農業仮博覧会などの催事が開催されていた。1909年(明治42年)には造園の権威であった長岡安平の設計により、公園として本格的に整備された。
太平洋戦争中、大通は食糧確保のために畑にされた。戦後になると大通を接収した進駐軍によって教会などが建てられたが、1950年(昭和25年)に大通が返還され、公園として復活。同年からさっぽろ雪まつりが開催されている。
以降、大通公園は札幌都心部の憩いの場として市民に親しまれ、現在に至る。
周辺施設等
- 札幌市営地下鉄 大通駅
- 札幌市営地下鉄 西11丁目駅
- 札幌市電 西4丁目停留所
- 札幌市電 西8丁目停留所
- 札幌市電 中央区役所前停留所
- 札幌市役所
- 札幌高等裁判所
- 日本銀行札幌支店
- NHK札幌放送局
- 丸井今井本店
- 創成川
関連動画
ニコニコ動画で「大通公園」を検索すると、踊ってみた系統の動画が再生数上位に来る。大通公園での踊ってみた動画については、「北海道一のハッテン場」タグも併せて参照すると良いだろう。
関連項目
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