大都市近郊区間とは、JR線のうち普通乗車券の効力が通常と異なる区間である。
普通乗車券の効力の相違点
一つの大都市近郊区間内で完結している普通乗車券は、それ以外の普通乗車券と比較して効力が下表の通り異なっている。
| 乗車券の種類 | 一つの大都市近郊区間内で完結している普通乗車券 | 左記以外の普通乗車券 |
|---|---|---|
| 乗車可能な経路 | 同一駅を複数回通らない限り自由 参考:選択乗車、大回り乗車 |
原則として乗車券で指定された経路のみ |
| 有効期間 | 距離に関わらず1日 | 100km以下:1日 200km以下:2日 以降は200kmごとに1日加算 |
| 途中下車 | 不可 | 100km以下:不可 101km以上:一部の例外を除いて可能 |
運賃
大都市近郊区間制度は最も安い経路で運賃を計算する制度ではないため、大都市近郊区間制度適用の有無に関わらず乗車券で指定された経路の営業キロまたは運賃計算キロで運賃を計算する。ただし、一つの大都市近郊区間内で完結している普通乗車券を購入する場合は、旅客が特に希望しない限り運賃が最も安い経路を指定した乗車券が発券される。
遠回りの普通乗車券を購入する行為により有利になる例
東京近郊区間内で完結している倉賀野→大塚または巣鴨または駒込を乗車するケース
| 使用する普通乗車券 | 倉賀野→東京山手線内 | 倉賀野→赤羽→池袋→田端→上中里 |
|---|---|---|
| 営業キロ | 100.6km | 99.8km |
| 普通運賃 | 1980円 | 1690円 |
| 備考 | ICカード乗車券使用の場合もこちらの運賃が適用される。 | 普通乗車券で指定された経路上の途中駅で下車し前途放棄する場合は区間変更(乗り越し)に該当しない。 また、「倉賀野→1690円区間」の金額式乗車券ではなく上記の経路と着駅が表示されている乗車券が必要。 |
設定理由
ストアードフェアカード(ICカード乗車券など)導入前は、経路数や列車本数が比較的多いエリアを大都市近郊区間の範囲として設定していた。このようなエリアでは、目的地に早く到達できる経路や目的地に少ない乗換え回数で到達できる経路が乗車するタイミングによって異なる場合が多いため、発券時および乗車中の経路確認を不要にすることにより手間とコストが大幅に減少するというメリットがある。
ストアードフェアカード導入後は、経路数や列車本数に関係なくストアードフェアカードを利用できるエリア全体を包含するように大都市近郊区間の範囲を拡大している(福岡近郊区間を除く)。これは、紙の乗車券使用時とストアードフェアカード使用時で運賃および効力をほぼ同等にするという目的がある。
対象区間
東京近郊区間:伊東、辰野、穂高、長野、野辺山、大前、水上、黒磯、常陸大子、常陸太田、浪江に囲まれたエリア(新幹線を除く)
大阪近郊区間:米原、近江塩津、園部、谷川、播州赤穂、和歌山、柘植に囲まれたエリア(山陽新幹線の新大阪~西明石間を除く)
福岡近郊区間:門司港、行橋、添田、鳥栖に囲まれたエリア(新幹線を除く)
新潟近郊区間:直江津、小千谷、五泉、村上、弥彦に囲まれたエリア(新幹線を除く)
仙台近郊区間:喜多方、矢吹、船引、小高、平泉、新庄に囲まれたエリア(新幹線(山形新幹線含む)を除く)
関連項目
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