大門軍団とは、日本の刑事ドラマである「西部警察」に登場する西部署捜査課の別名である。以降の項目では便宜上、第1作目の西部警察については「PART1」と表記する。また、関係するいくつかの項目を合わせて説明する。
大門軍団について
西部署管内は強盗・殺人・麻薬案件が頻発し、おおよそ日本とは思えない治安状況にある。そうした犯罪者に対して仮借なき信念で立ち向かうのが大門圭介以下西部署捜査課の面々である。
彼らの捜査は苛烈を極め、殴る蹴る当たり前、拳銃を使ったりとやくざよりやくざな状況である。無論、彼らの捜査に対する抗議の声は番組中でも散見される。当然のことながら、本庁からも厳しくマークされる状況であるが、検挙率は警視庁管内ナンバー1であり、こうした実績に裏打ちされる大門をはじめとした刑事達の有能ぶり、何より木暮課長の強い政治力によって雑音を遮断出来ている。なお、大門軍団でやっていくにはけん銃の腕が必須であるとPART1で谷がいっている。
軍団のモットーは「チームワーク第一」、「自分でまいた種は自分で刈り取る」である。とはいえ曲者揃いの大門軍団は時として、様々な理由でスタンドプレーに走ることもしばしばある。その結果として、捜査に支障が出た場合は容赦なく大門の鉄拳が飛ぶ。このモットーを叩きこんだのはPART2では浜刑事となっている。
彼等に管轄と言う概念は存在せず、管轄外の東部署の事件を解決するだけでなく、PART2以降では全国各地に飛び回った。無論、建前上は一所轄なのでそれを咎められる場面はあるのだが、それ以上に悪に対する怒りが彼らを動かしている。その際はNBC兵器やミサァイルといった、おおよそ警察では対応不能な事件であり、それをどんな形にせよ解決に導いている。
注目される点として警視総監からの強い信頼がある。PART2では自身の孫を誘拐された際には本庁の刑事を差し置いて、まず第一に大門軍団へ協力を仰いでいる所からもそれが伺える。こうした一種のお墨付きがあるからこそ、大門アンチの多い本庁も一定の評価を与えるとも言える。
いつしか組関係やマスコミ関係者以外にも大門軍団と言う名前が知られる事となった。PART3における福島ロケにおいて、武装集団を率いた黒幕の1人が「相手は大門軍団だ、不寝番をつけろ」と言ったところから、派手に武装した犯罪者であってもその存在が脅威であることがうかがえる。
そんな無敵ともいえる大門軍団であるが、相性の悪い犯罪者もいる。所謂知能犯相手の場合は犯人に翻弄される事が多い。この点は二宮係長に苦言を呈されている。脳筋とか言わない
西部署
西部署の所在は明確にされていないが、管内の描写としては新宿、渋谷から五反田・芝浦周辺の描写が多い。管内はその辺りと思われるが、実質あってないようなものである。その隣には東部暑がある。
西部署の建物は映像関連の会社であるIMAGICAの建物を流用していた(現存せず)第九方面本部という設定のため、警察署としては大規模な部類と思われる。交通課・捜査課といった一般的な部署の他、公安課(公安関係は基本的に本庁にしか存在せず)と言う部署もある。その後、捜査課直轄の機動部隊である特別機動車両隊が設置されるなど、優遇ぶりが半端ではない。
この管内で起きる事件は前述の通り、強盗・殺人・麻薬・爆破など犯罪の見本市と言うべき状況である。また、暴力団がらみの事件が多くを占める。PART1において「他の署とは違う」と谷がいう通り、西部署は他所の警察署と比べても全く異質である事がいわれている。
使用車両(西部警察PART1)
大門軍団の使用する覆面パトカーは「黒パト」と劇中呼ばれている。逆に制服のパトカーを「白パト」と呼んでいる。全車両日産なのも特徴。まずは黒パトを紹介する。
- 330型セドリック
2台存在し、大都会時代より使用しているセダンである。一台はATである。大門が頻繁に乗っていたので、ファンから団長セドリックの愛称がある。なお、激しい撮影ゆえに右のヘッドランプ上のボンネットのメッキモールが外れかかっており、PART2直前には外れてしまった。またフロントグリルやサイドモールも部品の欠落が見られた。ナンバーは「品川58 た 82-74」で、たまに語呂あわせで「ヤニナシ」とファンは言うが、当の大門はヤニだらけである。この車はPART2まで使用されていたが、その後色を塗りなおされて犯人用車両となった後に静岡ロケで派手に破壊されたとされる。
もう1台は予備車の様な感じであり、番組後期ではあまり見かけなくなった。特徴はミラーが鉄製な事である。 - 430型セドリック(前期)
西部警察から登場した車でナンバーは「品川58 た 68-12」と「68-14」の2台である。特徴としてはグローブボックスが無線機に模したものに改造されている事である。PART2の初期まで使用され、一台はシルバーに塗りなおされた後に悪役用の車として再利用した後、「銃撃」でバスに突っこまれ破壊されたものと思われる。もう一台はPART3の「命果つるとも」で爆破された。爆破される際に、サイドモールの欠落やバンパーのへこみや傷などが多数あり、撮影のハードさを伺うことが出来る。何度か多摩ナンバーで登場しているがこれは石原プロがある調布市で登録されていたため。 - C230型ローレル
1話と2話のみに出てきた車で、ナンバーは「品川88 い 10-50」である。色は黒と言うよりは黒に近いこげ茶である。大門専用車の趣が強いが、この2回のみの登場で、その後、モブ役の車としても犯人用の車両に使われることも少なかった。また、エンケイがスポンサーについた後、登場車両が軒並みエンケイになったにもかかわらずこの車はオリジナルのホイールを貫いた。その為、西部警察撮影用に用意された車ではなく、スタッフの車の可能性も高い。 - マシンX
当該記事を参照されたい。 - サファリ
111話より登場した車両で、唯一の大門発注の車である。放水銃を4門装備し、各種コンピューターやレーダーを装備する。放水銃を使用するときは、車両の後ろにタンク車を装備する必要がある。屋根の開閉が可能で、そこから高圧放水を操作したり、または銃撃をする。なお、この車両は1981年の東京モーターショーにて「サファリ・劇用車」として出品している。
なお、ローレルを除き、途中でエンケイがスポンサーについたあたりから、アルミホイールが採用された。セドリックは当初はエンケイのメッシュであったが、途中でエンケイのレーシング5へと変わっている。今でこそ、最新のクラウンパトロールカーのホイールにアルミが標準装備になっているが、この当時においてパトカーにアルミホイールは地元から寄贈されたような海外製のパトカーや隊員の持ち込み以外ではほとんど見られなかった。アルミホイールを装着する事でカーアクション時の操縦性が向上するなどのメリットを得る事ができた。
次に白パトの説明に入る。白パトは画面では黒パトほど活躍はしていないが、黒パトと同じくセドリックの330や430が活躍していた。330は4台、430は2台存在していた。それに加え、S30型フェアレディZも存在していた。こちらはほとんど劇中に出る事はなかった。退役後はオレンジに塗りなおされた上で石原良純氏にプレゼントされたのは有名な話である。なおそのZは事故って廃車になった模様。
330や430の白パトはPART2初期までの活躍であった。黒パトと違いアルミホイールは退役までエンケイのディッシュであった。330は悪役車や黒パトのスタント用に転用されて激しいアクションをこなした。430に関しては茶色に塗りなおされて、PART3後期における悪役車になったようだ。
バイク類
西部警察の大きな特徴としてバイク類の恒常的な登場があげられる。大都会シリーズにおいてはちょっとしたシーンやバイクの乗れる犯人が登場した場合にのみにバイクアクションがあったのだが、クールス出身の舘ひろし加入によってバイクのシーンが大幅に増えた。また、番組途中からスズキがスポンサーに加わった為、劇中に登場するバイクの多くがスズキとなった。ここでは特色のあるバイクを掲載する。
- ハーレーダビットソン1200FXSローライダー
巽が乗っていたバイクでこれによって、機動的な捜査を可能としている。殉職回である30話では赤灯をつけて走っている。回転が非常にゆっくりである事から、おそらくはバッテリー駆動程度の物と思われるが、スピーカーらしいものがないにもかかわらず、サイレンが鳴っている(音は黒パトと同じファンファンサイレン)このバイクにも破壊用があり、転倒など大きく傷つく恐れのあるアクションシーンではタンクの色を黒にしてそれっぽくした国産バイクを使用している。 - スズキ・GS650G
新たに加入した鳩村、及び特別機動車両隊用の車両。特別機動車両隊用は黒パトに相当する黒バイと白バイとがある。鳩村用はタンクを黒く塗りハンドルを低くした特別仕様である。黒バイは通常のGS650Gと一緒であるが、赤灯のステーを兼ねたエンジンガードがある。白バイの物とは異なり、横に広くスピーカー類は無い。白バイは態々GS650Gを白バイ仕様に仕立てたものになっている(この当時の本物の白バイはGS750P)塗装は白となり、「SUZUKI」の文字も黒にしている。またビキニカウルを装着し、回転灯、サイレンアンプ、スピーカー、サイドバッグと言う具合に、このままでメーカーサイドも出してしまえと言わんばかりの完成度の高さである。白バイは特別機動車両隊以外の通常の白バイにも使われる事も多かった。なお、これらのバイクの破壊用は車種は不明だが、GS650G以前の古いバイクが使われ、ホイールもスポークホイールになったり、テールランプの形状が異なっていたりと、よく見ると違いがわかる。
大門軍団使用車両(PART2以降)
PART2以降は極初期を除けば後期型430型セドリックが使用された。末期においてはY30型のハードトップが登場した。
- 430型セドリック(後期)
PART2「消えた身代金」から登場した。当初は430前期型の置換え用に登場したため、2台のみであったが、PART3においてもう一台増えて3台体制となった。PART3から登場したものは330以来のオートマ車である。改良点はグローブボックスに内蔵された無線機の他にも左のBピラー上部にある無線アンテナがポイントである。ナンバーは「品川59 た 35-17~35-22」の中から選ばれていた。この頃の劇中ナンバーは白パトと共用してる模様で、白パトと黒パトのナンバーがごっちゃになっている事があった。アルミホイールは当初よりエンケイだが、登場からPART2の中盤までは「バハ」を使用していた。PART2終盤からPART3の中盤まではエンケイのフィンタイプを採用、後期においてもう一度交換された。 - Y30型セドリック
PART3の最後期に登場した車両で、元々は日産の広報車だったものを利用している。唯一のハードトップでホイールはエンケイのフィンタイプを採用。2台登場し、ターボ車のためSEにもターボの過給音が入る。西部警察が終了した後、「私鉄沿線97分署」や「あぶない刑事」に流用され、割かし知られた存在である。2台用意されていた。 - マシンX
引き続き登場したが、14話までの登場であり、それ以降は警視庁の特殊車両ガレージにて補完されていた模様。PART3・47話にて盗難され、最後は爆破される。 - サファリ
引き続き登場しているが、スーパーZなどが登場して以降はもっぱら地方ロケでの活躍が多くなってきた。 - スーパーZ
15話より登場の大門専用車。当該記事を参照されたい - マシンRS(→RS-3)
同じく15話より登場。PART3の16話以降はRS-3となる。 - RS-1・2
PART3・16話から登場し、RS3台でスカイライン・フォーメーションを組む。
PART2以降の白パトも同じように後期型430に置き換えられたが、それに加えて910ブルーバードのハードトップ、PART2の中盤よりR30スカイラインのセダンも加わった。引き続き、ホイールはエンケイのディッシュであるが、ブルーバードはエンケイのレーシング5であった。その後R30の登場の頃に黒パトとあわせてエンケイのフィンタイプとなり910ブルーバードもそれにあわせた。
その他にもEDのみであるが初代レパードも覆面パトカーとして使用されており、東部署用の黒パトとしてスタンザセダンが登場している。但し、これらの車両にはエンケイのアルミホイールは採用されていない。
バイク類
- GSX1100Sカタナ
パート2より登場した鳩村専用のバイクで、鳩村演ずる舘のリクエストで通常の仕様には無い黒のカラーリングにミラーレス、テールカウル・マフラーの交換などカスタマイズされた仕様となっている。マフラーはパート3以降の交換で、それに合わせて排気音のSEも変更になっている。なおパート3の60話にて横転の拍子に爆破してしまった。余談ながらこのカタナはセパレートハンドルとなっているが、この当時は非合法だった為に警察が集中的に取り締まった逸話がある。なお、このバイクにも破壊用・スタント用があり、おそらくは特別機動車両隊が登場しなくなった事で余剰になったGS650Gを黒にペイントして、カタナのフロントカウルを移植したものを使用している。何度となく転倒しているがそれらのカタナをよく見ると速度計や回転計が丸型の独立したものとなっている(オリジナルのカタナは速度計・回転計一体となっている)また、テールランプも大型のものとなっている。 - GS650G
引き続き特別機動車両隊用として登場しており、また鳩村用のバイクも回想シーンで登場している。なお、特別機動車両隊が登場しなくなった辺りで余剰になったバイクはカタナのスタント用に流用されたと思われる。またパート3の16話で皇帝一派の乗るバイクは色を黒としたり、フロントフォークを寝かせられたり、ハンドルをプルバックに変更されたりと色々といじくられているがGS650Gであり、これもおそらくは特別機動車両隊の余剰車と思われる。 - カタナR
パート3の60話で破壊されたカタナの代わりに登場したバイクであり、最終回までの10話程度しか登場しなかった。鳩村演ずる舘の理想を具現化したバイクであり、カフェレーサー風のフルカウルとなっているのでオリジナルがカタナである事を見出す事は難しい。元々は鳩村が4時間耐久レースに参戦するにあたって旧知の土方モータースの主人に作ってもらったバイクであるが、カタナが大破した為に急遽警察車両として完成させた。赤色点滅灯・マイクの設置が行われている(マイクは設置を確認できないが、鳩村のヘルメットのマイクから喋っているシーンが存在する)なお、警察車両にする前から赤色点滅灯を設置する事を前提とした改造がなされてた事を突っ込む事は野暮である。 - GSX750Eサイドカー
パート3の正月スペシャルに登場した車両である。船側に回転灯を設置してある。パート3の60話で再登場、何とジョーが運転していたが、早々と止まってしまう。
番外・破壊用車
破壊される車両は初期は決まって230である。ちょっと前までの場面では430型セドリックであっても、いざ破壊される場面では230に切り替わる事が多かった。台数口の多いタクシー用途の多いセドグロであったからこそ、廃車される数が多く、スタント用にはおあつらえ向きであった。中盤よりエンケイがスポンサーになってからしばらくはスタント用にあてがう程ではなかったのか、オリジナルのスチールにシルバーの塗装を施したのみと言うものであったが、回を追うにつれて横転のような車自体に大きな破損が伴う場面でもアルミを履かせるようになった。
やがて番組も80年代に入ると徐々に230の玉数が減ってきたのか、330も登場するようになってきた。230も従来のタクシーベースから個人用途の車が使用されるようになってきた。そしてPART2に入ると多くの場面で330が出てくるようになる。そしてPART2も後半に差し掛かるといよいよ430も破壊されるようになってきたが、全体を通しても割合に少数であり、またこれらの車両の準備の過程でセドリックだったものが仕上げ終わったらグロリアになっていたという面白いエピソードがある。
あまりに多くの車を破壊したので、ファンの間では冗談めかして「230の残存数の少なさには西部警察で使われた事が理由にある」と言われるほどであった。
このように8割方破壊用に使われる車はセドグロであったが、スカイラインも破壊用に供された事もある。広島ロケではケンメリスカイラインをセドリックに見立てたものもあったが、フロントをセドリックハードトップのものにしたヤンキー仕様も出てきたりで結構無理のある仕様であった。また、PART3ではジャパンスカイラインが破壊用にされたりしたが、全体的な数は少なめである。
大門軍団の面々(西部警察PART1)
通常、大門軍団を指す場合は課長や鑑識のロクさん、事務員や係長を含まない事が多い。また、各々のキャラクターと注目する出来事を併記した。赤の太字は殉職者、青の太字は転入者を指す。
名前 | 出演者 | 登場話数 | 愛称 | キャラ紹介 |
大門圭介 | 渡哲也 | 1~最終話 | 団長 大さん(谷、木暮) |
西部署捜査課の現場責任者。階級は巡査部長。一人称は「自分」だが、妹の明子の前などでは「俺」を使う。どんな事態であっても感情を乱すことなく、犯罪に対しては一切の妥協をする事のない冷徹な性格であるが人一倍人情に厚い。射撃の腕は全国20万の警察官でも1位2位を争うほどの腕前で、全国射撃大会3回連続優勝を持つ。その腕を悪人に利用されかかった事もある。なお本人曰く「警視総監賞は0!」 明子に対しては一見邪険に扱うような感じであるが、元々不器用な性格ゆえに兄弟愛を素直に表せないツンデレな兄貴である。かなり無口なところがあり、ある回で明子語る所の大門の子供の頃にそっくりな少年が登場した際に「兄貴の小さい頃にそっくり。無口で強情張り」であるところからも、昔から口数が少なかったと思われる。とは言っても、事件がなければ部下と冗談言い合ったり、明子のおしゃべりに辟易しながらも付き合う人間味あふれる性格である。ちなみに朝食は味噌汁とご飯でないと力が入らない。 |
松田猛 | 寺尾聡 | 1~123話 | リキ | 大門軍団の実質的ナンバー2。あらゆる方面の知識があり、大門がまずは松田に聞く所からも大門の右腕として大いに活躍した。狙撃班の経験もあり、射撃の腕も大門と比類する程に一流。拳銃も他の刑事がコルト・ローマン2インチを使用する中でS&WのM29・8インチを使用。拳銃の発射音も差別化されていた。 どちらかと言えば静かな方であるが、口を開くと軽妙な語り口で、ユーモアのセンスにも長けている。第一話のみは自分の名前を「マツダリキ」と言っている。これも半ばパイロット版に近いからこそのものかもしれないが、名前が「マツダタケシ」となってからもリキと呼ばれるのはこの名残であろう。本庁へ異動の矢先にマシンガンで蜂の巣となり殉職。 |
巽総太郎 | 舘ひろし | 1~30話 | タツ(ジン以外) タツにい(ジン) |
大門軍団の中でもっとも血の気の多い屈指の武闘派。はねっかえりと言われるようにかなりとがった性格で、筋の通らないことに対しては権力者であろうが、女だろうが男女平等パンチならぬビンタをお見舞いするなど容赦しない。ハーレーを使って、機動的な捜査を得意とする。なお、そのハーレーは回転灯をつける事が出来るようで、サイレンもなる。リキのセリフより、元暴走族らしいが本人の中では黒歴史扱いの模様。服装は常に革ジャンでたまにデニムのジャケットを着ている。サングラスは大門と同じ形で拳銃を二丁所持している。国際電話で英語の会話をしている事から、英語も出来ると思われる。幼稚園バスに仕掛けられた爆弾を空き地で爆破させた際に爆風で死亡する。大門軍団の殉職第1号である。 |
源田浩史 | 苅谷俊介 | 1~最終話 | ゲン(ジン以外) ゲンにい(ジン) |
生まれは九州の大分(演ずる苅谷と同じ)で、見るからに豪快な九州男児…と思いきやカナヅチであり、爆弾処理時に恐怖を表すなど意外に繊細な面がある。女運が非常に悪く、女に騙されるのはしばしばで、目の前で惚れた女(と言っても犯罪者ではあるが)が同衾している場面を見せ付けられるなど、涙無しではいられない場面も…。しかし、彼の情報屋は恰幅のいい女性である。警察官となる前は札付きのワルであり、高校の教諭が無理やり警察官の試験を受けさせたとのこと。谷はワル時代の頃から彼を知っていた。 彼の刑事部屋のロッカーには「体でぶつかれ!反骨精神」の本人と思われるイラスト入りのポスターが貼ってある。自宅には「忘れるな きれいな心に きれいな目」というポスターがある。意外に服装などにセンスはあるのだが、いかんせん女運が悪く、事あるごとにゴリラだの原人だの言われるので交際相手はいない。 リキとは同僚を超えた親友のような間柄であり、リキが殉職した際には人目をはばからず声をあげて号泣した。 |
兼子仁 | 五代高之 | 1~54話 | ジン | 捜査課の中でも一番年下。その為、弟扱いされる事が多い。拳銃を奪われたり、惚れた女の罠にはまってヘロインづけにされたりと受難続きであった。家族係累があまり出演しない大門軍団にあって、唯一両親が出てきた。お見合い回や殉職回におけるセリフから、おそらく両親も警察関係の模様。それなりに育ちがいい部分があるのか、荒くれな大門軍団にあっては割合に常識的な人物。恋人の父親が犯罪に関わっており、それを制止しようとして、犯人一味に銃撃され殉職。しかし、実際は生きていて、太陽戦隊にバルイーグルと名乗る人物がいると言う噂がある。 |
谷大作 | 藤岡重慶 | 1~最終話 | 谷さん(大門、源田) 谷やん(木暮のみ) おやっさん(他) |
大門軍団の中で最年長である。若き日の大門に刑事魂を植えつけた人物でもある。まだ大門と谷の地位が逆であった頃は弱気になっている大門に容赦ない鉄拳制裁を加えるなど、かなりの鬼刑事だった。今は大分丸くなったと言われ、大門に対して敬語で接したり、かつてのような言葉を荒げる場面はさほど多くはない。リューがカップ麺を食う描写で「戦中派には無理か」と言われても平然としている程。 唯一の子持ちで妻とは死別している。娘は高校卒業した後に宝塚へ進んだ模様であり、登場人物のその後をほとんど追わない西部警察にあっては珍しく後日譚的な描写がある。その娘を人質に取られた事もある。当初はダメ親父の設定だったが実際は真逆の、年輪を重ねた厚みのある有能な刑事である。過去の事件などが影響して年不相応の巡査と言う階級となっている。 不整脈など歳相応の持病があり、時々彼を苦しめる。北条が転入したからと言って「立つんだ、ジョー」と叫んだ事はない。 |
桐生一馬 | 加納竜 | 31~74話 | リュー | 東城会の四代目……ではなく、東部暑より転任してきた巽の後任。カーマニアであり、自動車を使った捜査を得意とする。なお、自身の自動車は510ブルーバードであり、カーキャリアーからのジャンプを決めている。スマートさを信条としているが、いささかスタンドプレーが目立ち、大門の鉄拳を食らう。リキ曰く拳銃の腕はややへたっぴ。ICPOへ出向のため、西部署を離れる。リュウと書かれる事が多いが、リューと表記するのが正しい。前者の場合は後述するロクさんの犬を指す事が多い。 |
北条卓 | 御木裕 | 55~最終話 | ジョー | 殉職した兼子の後釜として、東部署より転属。元々は白バイ隊員であったが、劇中においてその設定が生きる場面はあまりなかった…というよりもその後に登場するハトがその立ち位置を踏襲している。若さゆえの暴走に定評があり、たびたび問題を起こす。実は大門の真似を一人でするクセがある。空手など格闘を得意とし、格闘戦にはめっぽう強い。 |
平尾一兵 | 峰竜太 | 75~最終話 | イッペイ | 転任した桐生の後釜として、唯一、二宮係長の推薦(笑)で西部署へやってきた。元防衛隊というお堅い職業と思えないほどのナンパ癖があり、勤務中の婦警にもちょっかいをだすほど。頭の回転はいいので、いざと言う時の機転が利く。冬場はブルゾン、夏場はポロシャツといったラフないでたちである。 |
鳩村英次 | 舘ひろし | 109~最終話 | ハト(大門以外) ポッポ(大門) |
ロス市警帰りの刑事。階級は巡査長でアメリカ時代は特殊部隊のSWATに所属していた。巽とおおむね同じ性格だが、浪花節を嫌うなどアメリカ帰りを吹かせている。巽同様、バイクを使用した機動的な捜査を得意とする。初期は何かと気障だったので大門軍団とそりが合わなかった。 |
大門軍団に関係する人物(西部警察PART1)
- 木暮謙三(課長・グレさん) 演:石原裕次郎
かつて、最年少の警視総監誕生かといわれたが、強い現場志向が彼を捜査課へ動かした。相当強い政治力を持っており、方々に顔が利く。彼の存在があるからこそ、大門たちは雑音をシャットアウトして捜査ができる。勘が鋭く、「これは私の勘なんだがね…」は100%的中する。最初期には自ら拳銃を持って現場に出る事もあり、その際も中奈の腕前の模様。自宅はアメリカの一軒家風で一人暮らしをしており、アメリカ仕込みのステーキを作る描写がある。
有名な話であるが、88話の撮影後に大動脈乖離(その当時の生還率は3%)で一時降番、124話まで登場しなかった。世間一般にも大きく知れ渡っていたのか、劇中で特にその点について触れられている節はなかった。あちこちで誤記されてるが、「小暮」ではない(「小暮」と書くと、ゴリラか閣下である) - 二宮武士(係長) 演:庄司永建
捜査課係長で上に頭が上がらず、下にはうるさい典型的な中間管理職であり、頼りがいがないのだが、どこかお人よしで憎めない所がある。言ってみれば、時代劇の爺役のような感じである。危なっかしい事をしがちな大門軍団にひやひやさせられ、時にはお小言を飛ばすのだがその実、大門軍団の面々を誰よりも心配している。しかし、当の大門軍団は係長に対してお世辞にも意見を組んでいるようには見えず、大門は一応彼を立ててはいるものの、彼の意向は無視される傾向が強い。「どうにかならんのかね、大門くぅ~ん」と言う台詞が有名であるが、色んなレパートリーがあり、モノマネをするにはこれがうってつけとも。
また木暮が不在時には本庁の意向に対して一喝したりと、男気あふれる一面もある。恵比寿に自宅を持ち、そこで妻と娘と暮らしている。あまり酒が飲めるようではなくコーナーラウンジでもオレンジジュースを飲む描写があったが、木暮に飲まされたときにはクダまいた末の泣き上戸である事が判明。また事件が解決すると木暮のブランデーを頂くなどちゃっかり者の一面もある。実はコンピューターの操作にも長けている。 - 大門明子(アコ) 演:古手川祐子
大門の妹。大門とは一回り程年が離れていると思われ、酒を飲む描写がある事から年齢は20歳以上と思われる。売れない劇画家であり、その勉強のために写真の学校に通っている。自分の作品を「漫画」と言われると「漫画じゃないの、劇画なの!」と怒る。絵の才能はあるので犯人のイラストを兄や大門軍団から頼まれる事もある。また好奇心旺盛であり、また大門軍団のトップの妹である所を犯罪者に目をつけられ、しばしば事件に巻き込まれる。
寡黙な兄とは真逆のおしゃべりであり、また口が達者なので普段でも冷静沈着な大門が物の見事にやり込められることも多い。大門の事を「アニキ」と呼んだり、語尾が「~なんだよ」と男みたいな言葉遣いをする。この点については大門は苦言を呈している。ややブラコンの気がある。初期はボクっ娘だった。ついでに大門曰く「隠すほどの谷間かよw」との事で貧n(ry######執筆者は団長に狙撃されました###### - 朝比奈(ヒナさん) 演:佐原健二
木暮の古くからの有人で、元外交官。コーナーラウンジ(通称「カド屋」)というバーを開いている。人脈の広さに定評がある。本人曰く「グレさんに協力するたびに人脈を狭くしている」。そこで歌姫として登場する薫は彼の姪である。木暮がつけているカレッジリングは朝比奈との思い出の品であり、またその関係で恋仲になった女性もいた。過去の事件がらみで銃撃された事もある。なお、佐原はPART3にも出てくるが、まったく別の役での登場となっている。 - 薫(カオルちゃん) 演:?
朝比奈の姪で、コーナーラウンジで歌を歌っている。木暮がらみの事件で人質に取られた事もある。110話で退場する。その際はアメリカに歌の勉強という設定であった。 - 国立六三(ロクさん) 演:武藤章生
西部署の鑑識課に所属しており、彼の尽力無しに捜査は進まない。その腕は一流であり、大門軍団からの信頼も厚い。彼は大門らを愛称で呼ぶ。自身の仕事に強い誇りを持っており、特にジョーなどがちょっとした余計な一言を言って怒らせてしまう事もある。ゲンとウマが合う描写がある。 - 矢島アイ子(アイちゃん) 演:豊島ひとみ←PART1では演者のクレジットなし
元々は歌手志望でオーディションにも合格していたが、恋人が犯罪に関わった事で取り消しの憂き目にあったため、コーナーラウンジで歌うことになった。なお、歌姫になる前に一度、80話でクラブの歌手として登場している。但し、この時の役と矢島アイ子としての役が同一かは不明。 - 沢井礼子(レイコちゃん) 演:布目ゆう子
捜査課の事務員。警察官ではなく、警察職員と言う立場なので基本的に捜査にはでず、事務処理やお茶くみである。基本的には大門軍団をあだ名で呼ばないが、一度だけ大門を「団長」と呼んだ事がある。52話で女性警察官試験に合格する。 - 山野美子(ミーコ) 演:小野田かずえ
捜査課の2代目事務員。名前は「よしこ」である。やはり事務処理やお茶くみがメインであるが、先代と違い彼女の身分は警察官である。人質としてであるが現場に一度出た事がある。彼女は大門を団長と呼ばず、「大門さん」と言う。 - 先代捜査課長 演:なし
木暮の前任で1話においてセリフでだけ出てきた。ゲンや谷のセリフから頼りない人物である事が伺える。さらに巽のセリフより彼らに半ばいびり出されるように転出してしまった模様。余談だが西部署捜査課にいるだけでキャリアに箔がつくとも言われている。 - 新聞記者 演:下之坊正道ら
西部署の記者クラブに張り詰めている新聞記者。大門軍団から「ブン屋」と言われている。大門軍団から色々聞き出そうとするが、煙に巻かれてしまう。 - 佐伯 演:???
本庁に勤める木暮の友人で、番組中期の初期に登場。大門軍団に対しては快く思っておらず、木暮に大門に入れ込むなかれと言ったり、本庁へ戻るように意見をする。 - 鳴神警視 演:加藤和夫
鳩村のおじで親代わりの後見人であり、彼を大門軍団に推薦した人物である。本庁の警ら課に所属しており、階級からしても課長クラスと想像される。大門アンチ派の多い本庁幹部の中でも、数少ない大門擁護派であった。グレてしまった息子がおり、犯罪に利用された挙句に消されそうになったところを救出しようとして壮絶な殉職を遂げた。背景も背景だけに殉職した警官に慣例となっている特進はないかと思われたが、大門の尽力で二階級特進で警視長となった。
大門軍団の面々(PART2以降)
PART2に入った際、一部人物が入れ替わっている。時系列的にPART1と矛盾する部分が多く、パラレルワールド的な見方も出来る。赤字は殉職者を表す。青文字は転入者を表す。黒字はPART1からの続投者を表す。
名前 | 出演者 | 登場話数 | 愛称 | キャラ紹介 |
大門圭介 | 渡哲也 | 1~最終話 | 団長 大さん(谷、木暮) |
引き続き西部署捜査課の現場責任者を務める。前作より現場に出る場面が少なくなった。「背広を着た猟犬」と犯罪者に例えられるようにこの頃より犯罪者に覚えられる頻度が高くなっている。静岡ロケでの明子の発言より1982年の段階で年齢が36歳と判明。その際、「迷子の大門圭介君」と危うく放送されそうになったとかならなかったとか。 PART1より冷徹かつ人情味が薄くなった性格ゆえに明子が人質となった際の対応を巡って軍団の面々と衝突する場面が多くなった。 最終話で世界的テロリスト藤崎と辛勝するも、藤崎の女の一撃をくらい死亡。 |
沖田五郎 | 三浦友和 | 1~PART3・6話 | オキ ゴロー(大門) |
かつてはキャリア組として迷宮入り専門の特務3課で辣腕をふるうも、ある事件がきっかけで余命宣告を受ける。残りの人生を燃やしつくす為に身分を警部補から巡査に降格させてまで大門軍団入り。 当初は余命半年であったが、番組の人気ゆえに1年に伸びた。基本的には冷静ではあるものの、余命宣告を受けてるためか結構無鉄砲かつ過激に行動する場面が多い。またヘリコプターの操縦免許を持っているので、ヘリを使った操作をする事もある。マシンRSは主に彼が操縦をする。拳銃はS&W M29・6.5インチのPPCカスタムで他の刑事とは発射音が差別化されていた。 ハトとウマが合うようで抜群のコンビだった。鉛毒症が悪化し、数日の命となった所で最後の事件を解決した後、冬山へ消えた。 |
鳩村英次 | 舘ひろし | 1~最終話 | ハト | バイクをカタナに変更した上で引き続き登場。英語交じりの会話はあまりなくなった。一時、バイクに乗れなくなる事もあったが克服をし、オキや大将とは後のあぶない刑事にも似たチームワークを見せた。嫌っていた浪花節も気がついたら、身に染みていたようで、尖っていた性格のPART1と比べても人間的に成長し、PART3では新人のジュンの教育係みたいな風も見せた。使用する拳銃はコルト・パイソン4インチのPPCカスタムを使用。 犯罪者に誘拐された明子の対応を巡って、大門を殴った事がある。 |
平尾一兵 | 峰竜太 | 1~最終話 | イッペイ | 服装をスーツに変更に変更した上で引き続き登場。いじられキャラに変更はないが、地方ロケでは名産紹介の立ち回りを担当する事が多くなった。PART3ではもう一度服装が変更となり、蝶ネクタイのいでたちとなった。なお、メガネを外すとひょうきんな面が消える傾向がある。使用する拳銃はブローニングM1910を使用、大門軍団の中では唯一自動拳銃を使用している。 頑固な老刑事を自分の父親に投影させている事から、彼の育った家庭像がある程度垣間見える。PART1の頃からであるが、あまりジョーとは相性がいいとは言えず、「一兵卒」と陰口を言われる事も。 |
北条卓 | 御木裕 | 1~最終話 | ジョー | 引き続き登場するが、下がいないので新人の域を出れないと嘆かれた事もある。PART3以降、やっと後輩のジュンがきた事で徐々に落ち着いた捜査ができるようになった。また、マシンXへ愛着を持っていたようで、ラストドライバーを務めた。 OPでは上半身裸で奇声を上げている。 |
浜源太郎 | 井上昭文 | 1~P2・35話 | ゲンさん(大門) ハマさん おやっさん |
大門軍団の中で最年長。大門軍団のモットーである「自分でまいた種は自分で刈り取る」という精神を叩き込んだ人物。常に落ち着いて、感情を荒げる事は少ない。第二次世界大戦時の戦友の娘を引き取り、自分の娘として育て上げる。演ずる井上が自動車免許を持っていないので、パトカーに乗った際は殆ど助手席に乗っていた。35話において、元警官による連続警官殺人犯と一騎打ちの上に壮絶な殉職を遂げた。 |
南長太郎 | 小林昭二 | P2・36~最終話 | チョーさん おやっさん |
八丈署より転入したベテラン刑事。駆け出しの刑事だった大門の城西署時代の上司でもある。一兵の銃の手入れの不備を一発で見抜くなど、実力は一級品である。これまでのおやっさんが健康面で悩まされてたのとは異なり、老いてますますパワフルと言った感じである。自慢の喉に定評があり、西部署に行くまでに「俺が立花藤兵衛だ」「浪曲子守唄」を披露している。 八丈島行きを命じられたのは部下の失態によって拳銃を奪われた為だが、それを全て自分の責任としようとして、お偉いさんをぶっ飛ばしたためである。途中、ハヤタ隊員との闘いがあったとかなかったとか |
山県新之助 | 柴俊夫 | P3・7~最終話 | 大将 | オキの後釜として横須賀港湾署より転入した刑事である。大門とはチンピラ時代にフルボッコにされた縁があり、それがきっかけで刑事となった。なお、県を跨いだ異動と言うのはキャリア組でなければありえない。いかにも体育会系的な親分肌で細かい事は気にしない性格。使用拳銃は沖田の物を引き継いでいる。ハトとは悪ガキとガキ大将とのような関係である。神父の父がおり、彼自身も「マイケル・ヨセフ」という洗礼名をもつ。ちなみに父親の事を「お父様」と呼んでいるが、裏では「親父」とまるっきり言い方が違っている。 アメリカに恋人がいたが、事件の巻き添えで死んでいる。この他、元シャブ中のサリーと言うガールフレンドがいる。但し、恋人と言うわけではない。描写からして純粋なお友達の模様である。なお、途中で兄弟同士で戦う事になったとか、ならなかったとか。 |
五代純 | 石原良純 | P3・8話~最終話 | ジュン(ハト以外) ボウヤ(ハトのみ) |
新入で西部署にやってきた若手刑事。新人なのでジョーほどでないにしろ、セリフ棒読み結構無鉄砲に行動する事が多い。愛車の「サンデー(ハコスカGT)」でラリーに出るほどにカーマニアでそれを捜査に生かす事もあった。最終話手前でキャリア試験に合格&アコと恋仲となり、最終話で結婚をするという超リア充である。漢字違いの同姓同名の男が七曲署にいた。なお、天気予報が当たらない事に定評のある人との関係は不明。 |
大門軍団に関係する人物(PART2以降)
- 木暮謙三(課長・グレさん) 演:石原裕次郎
引き続き捜査課課長として、大門軍団を影に日向に支えている。石原の健康状態もあってか、現場に出る回数が非常に少なくなっている。最終話で自らの警察手帳を海に捨てる。 - 二宮武士(係長) 演:庄司永建
引き続き捜査課係長を務めるがいよいよ退職勧告が出た為、かつて現場に出ていたころに取り逃がした犯罪者に自らが手錠をかけて蹴りを付けたうえで退職。その際に人目をはばからずに大門に男泣きをした。木暮の計らいにより、通常は一階級昇進の所を二階級特進。その後給食屋さんを開業した。 - 佐川勘一(係長) 演:高城淳一
二宮に代わって転入した係長。二宮にあった可愛げはなく、ヒステリー気味で嫌味がかったセリフはある意味二宮以上に強烈。嫌みが強烈過ぎて、鳩村の怒りを買った事もある。やっぱり木暮のブランデーと頂戴する場面あり。最終話では唯一の妻帯者と言う事で最終決戦からはずされた際に悔し涙を見せた。なおPART1では別人の役で二宮との係長共演あり。 - 大門明子(アコ) 演:登亜樹子
大門の妹だが、PART1とは演者が変わっている上に保母と言う設定に変更された。また、男っぽい性格から普通の女の子の性格に変更となっている。初期はキャラ付けが安定してなかったので、大門の事を「アニキ」といってたが、そのうちに「お兄ちゃん」という風になった。住まいはごく普通のアパートとなっている。沖田といい感じになってたが、沖田の病状悪化からその恋心はかなわず、最終話近くでジュンと恋仲となり、最終話で結婚をする。なお、たまにセブンの手伝いをする事もある。保母の描写は番組後半ではほとんど見られなくなり、セブンで切り盛りする場面が多くなってきたが、最終話ではほぼの描写が描かれている。 - 浜幸子(ゆきちゃん) 演:荒井玉青
浜刑事の娘であるが、実の娘ではなく、浜の戦友の娘を引き取って育てた。彼女自身はある事件が起こるまではその事実を知らされていなかった。常に父の身を案じており、普段は都内の高校に通っている。なお、演者は石原裕次郎夫人のまき子女史の姪に当たる。 - 国立六三(ロクさん) 演:武藤章生
引き続き西部署の鑑識課に所属しており、鑑識用の専用車両も与えられた。警視総監賞を何度も表彰されている。また警察犬の「リュウ」(リューではない)を育て上げている。妻がおり、犯罪者の人質に取られた事もある。 - 上村七重(ママ) 演:吉行和子
コーナーラウンジに代わって登場した喫茶店「セブン」のママで、木暮に気があるらしい。PART3の22話で弟が刑務所より出所した為、彼と共に暮らす為にセブンを離れる。 - 矢島アイ子(アイちゃん) 演:豊島ひとみ
ひきつづき、歌姫として歌っているが、27話で退場した。 - 美代子(ミヨちゃん) 演:八木美代子
アイ子にかわって歌姫となった。元々はアコと一緒の幼稚園で保母をやっていたが、歌手になる為に保母を辞めた。両親がいないので、大門が後見人になっている。 - 花子(ハナちゃん) 演:山科ゆり
初期の頃のみに登場。捜査課やセブンにそばの出前を届けにくる人物で、大門の分だけそば大盛など気がある模様。演者はPART1にたびたび出演している。 - 山野美子(ミーコ) 演:小野田かずえ
引き続き捜査課の事務員として活躍する。やはり事務処理やお茶くみがメインであるが、PART1より現場に出ている。 - 高松(高松先生) 演:
高松病院の院長で、沖田の主治医。沖田の亡父とは親友同士で沖田は色々と頼りにしてたようだ。沖田の秘密を知る数少ない人物。 - 山県の父 演:汐路章
都内のある教会で神父をしている。神父という事でおそらくカトリック系と思われる。教誨師として刑務所に行く事もある。刑事という職業を快く思っておらず事あるごとに神父を継げと言う。山県のガールフレンドのサリー(恋人にあらず)が死んで、落ち込んでいる時に「目には目を、歯には歯を」と息子に過激な事をいった。
特別機動車両隊
西部警察PART1の109話より登場した捨て駒バイクを中心とした機動力を武器にした部隊である。覆面に似た黒バイと通常の白バイを含めて30台を誇る。なお、サハリサファリはここの所属である。隊長は鳩村英次である。
黒バイ隊は隠避性を高めているので、通常の捜査に加わるケースもあり、初登場時にはほぼ私服のような状態での登場だった。通常の制服は白バイ野郎ジョン&パンチのような制服とヘルメットに独自のものと思われるワッペンをつけている。階級章も通常のものと異なっている。使用するバイクはスズキGS650Gである。回転灯と取り付けステーがある以外はほぼ一緒である。
白バイはそれほど出番が多くないが、隠避性をそれほど問われない場面で偵察を黒バイ隊が担当するなど連携をとって行動する事が多い。彼らの制服は通常の白バイ隊員よりも濃い青の制服を着用している。彼らも階級章が通常のものと異なっており、またワッペンは黒バイ隊と同じである。使用するバイクは黒バイと同じスズキGS650Gだが、ビキニカウルが設置されており、スピーカーや回転灯、リアのバッグ、SUZUKIのロゴの黒文字化などメーカーメイドの設定がされてないにもかかわらず、非常に精巧になされている。
特別機動車両隊への入隊については隊長である鳩村、そして沖田が試験官となってサーキット走行をし、適正を見極めるようだ。審査は厳しく、テクニックはあっても、目立ちたがり屋やスタンドプレーをするようでは入隊できない。命を的にして走る以上、チームワークを重視するという点は大門軍団と変わらない。
PART1とPART2の1話は白バイも出ていたがそれ以降は黒バイ隊がほとんどであった。しかし、通常の白バイ隊に比べて3倍近い事故件数が問題となり、PART2の21話で解散を検討せよとの通達が出る。事件自体は解決をしたが、EDでは黒バイ隊のみで、かなり台数も少ない事から、かなり規模は縮小してたと思われる。これ以降、特別機動車両隊は登場をしていない。
大門軍団関係で出てくる言葉
- 叩く
拳を使った取り調べの事。目の周りに青たんが出来ていたり出血してるが、気にしない。 - 東部署
西部署の隣の管轄である警察署である。大門や谷、桐生、北条はここの警察署で勤務した経験を持つ。管轄がどこかは明記されていないが、西部署が城西地区とするならば東部署は城東地区をメインにしていると思われる。たまに大門軍団がここの案件をやってしまう事もある。実はえん罪で、すんでの所で無実の人間を死刑にしかけたり、悪徳刑事が出たりとしばしば不祥事が散見される。また、どこからどう見てもヤクザな刑事もいたりである。なお、覆面パトカーにはセドリック以外にもスタンザを使用するなど細かに西部署と異なる演出がある。こうくれば北部署・南部署があると思われるが、少なくとも劇中ではその名前は出てきていない。 - 城西警備保障
たびたび西部警察に登場する警備会社であるが、本当に警備出来ているのか怪しい程に犯罪者に襲われる率が高い。それゆえか、松田曰く「業界では三流ですね。業績もぱっとしません」そら(何度も襲撃されれば)そう(評価される)よ。もっとも、あまりに犯罪者の質が悪いので他の警備会社が敬遠して、城西警備保障しか頼れないと読む事も出来る…と思う。→もしかして、ザル警備 - 針尾組(はりおぐみ)・銀竜会など
たびたび劇中で使いまわされる架空の暴力団の名称の一つ。実在の名称を使うわけにもいかず、かと申せ一話完結が基本なので一つの名称を長く使うのもアレなので、いくつかの名称をローテーションで使っている。針尾組に至っては一度壊滅しているにもかかわらず、何度となく登場している。針尾は死なぬ!何度でも蘇るさ!! - 中光グループ
劇中に登場する架空の企業体で商社などで登場。中光商事や中光物産の名称で登場するが、時には犯罪者とつるんで登場する事もある。 - 城西交通
劇中に登場する架空のバス会社。走る管内が走る管内なので、爆弾やニトロをしかけられたり、バスジャックに会うなどかなり災難な目に合う事多数。 路線としては少なくとも渋谷駅、田町駅、目黒駅の路線がある。使用される車両は日野以外は登場しており、中にはトップドア車やツーマン専用車も登場している。おそらくはどこかの中古車として番組内で使用されたのであろう。有名なのは日産ディーゼル車であり、これは元日立交通である。劇中での塗装はいくつかあり、PART2では緑っぽい塗装となっている。また京王バスそっくりの塗装もあり、営業所のロケでは実際に京王バスの営業所を使用している。石原プロに近いバス会社と言えば京王バスなので当然と言えば当然かもしれない。 - 美善交通
西部警察に登場するタクシー会社で、実在する会社である。やっぱり横転したり爆発したりで劇中では災難な目にある。元々、石原プロ御用達の会社であった。 - プロダクトプレイスメント
大門軍団とはあまり関係ないが、ここで紹介する。これは番組内で特定の商品や会社を役者に言わせたり、表示させる事である。西部警察の地方ロケでは特に顕著に出る傾向で、例えば山形ロケにおいてはカーチェイスの末にメガネをなくした一兵がメガネを新調した際に「これで見通しが良くなりました」と言う場面がまさにそうである。これ以外にも特に一兵はこうした役回りが多い。言うまでもなく、ロケ隊やら撮影の設営やらで非常に大規模になる全国縦断ロケでは非常に特殊な手法でスポンサーを集めた石原プロでも資金が足りないので、こうした手段を用いて地元スポンサーを集めていた。
大門軍団のパロディ
その特徴的な姿やスタイルはパロディの対象にはうってつけである。
- 五分刈刑事
キン肉マンのアニメにおいて登場した西隅田川署の刑事でキン骨マンと共に番組のコメディリリーフとして活躍した。「~の風がやけに身にしみるぜ」が口癖である。なお、ショットガンではなくマシンガンをぶっ放す。 - 早大門
「人気者でいこう!」の中で1999年の西部警察再放送が始まった頃に行われたコーナーの一つで浜ちゃん・K2の堀部・内藤剛志の3人がかつら・サングラスをつけて、ショットガンのシェル早出しを行うという内容である。ちなみに内藤剛志は西部警察に3回程本当に出演していた。 - ダイボン
「ボンバーマンジェッターズ」に登場した、大門圭介のパロディキャラ。普段着用しているサングラスを外すとつぶらな瞳が現れる。一人称は「自分」。
その他、西部警察の再放送が行われていた1999年~2000年頃の「クレヨンしんちゃん」のアニメの中で「西部警察ごっこ」と言う台詞がある。
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