大間原子力発電所は電源開発が建設している原子力発電所である。
概要
1号機 |
青森県下北郡大間町にて建設が進められている旧国策電力卸売会社電源開発初の原子力発電所である。同町の産業不振(漁業等)によりやむをえず誘致をした。
元々ふげん形原子炉(新型転換炉)の予定だったが、大量の重水を扱うので高コストになるからと各電力会社から電力購入を拒否され、福島第一原発形の改良型原子炉になった。特徴としては世界で初めて全ての燃料にウランとプルトニウムを混合した「MOX燃料」を利用できる特殊仕様である。
電力は関東圏に売却される予定ではあるが売却先が遠すぎる問題を抱えており、原子炉の仕様から長年の原発政策で大量に生んでしまったプルトニウムの焼却処分が目的だろうと思われる。核武装の疑いを晴らさないといけないから。
面する津軽海峡は公海扱いで北朝鮮艦艇でも確実にコンギョ(攻撃戦だ)ができるお粗末ぶり。
2008年(平成20年)5月に着工し、2014年(平成26年)11月に運転開始が予定されている。地震対策や津波対策などを考慮して耐震強度を建築基準法の3倍に高めたり強固な岩盤の上にたてたりしている。
ちなみに大間原発の設置が決まったのは1976年(昭和51年)とかなり昔のことである。なぜ着工までに時間がかかったのかというと土地を所有していた地権者が原発に反対していたためである。原発敷地内にぽつんと敷地があるために炉心位置の変更を行い着工している。
函館市の市民団体などの反原発派により運転取り消し署名や訴訟が行われていが2018年3月18日函館地裁の一審は概ね敗訴している。
函館市も国や事業者に対して建設差止め訴訟を起こしており、ふるさと納税の一部は訴訟費用に充てられている。この訴訟を起こす際議会では2人ほど採決拒否をしており、1人は電力系、もう1人は無所属議員だった。無所属議員は「原発建設には反対するが、もし敗訴した場合、司法が原発建設にゴーサインをしたことになる」とその危うさを訴えてていた。
なお、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所事故に伴い建設工事を一旦中止している。
地域に与えるこの原発の影響は大きく函館や道南地域の政治も揺らし、概ね与党系が弱く野党系のうちの反原発派が当選しやすい傾向になっている。
関連動画
関連商品
関連項目
リンク
- 3
- 0pt