大阪・関西万博とは、2025年(令和7年)4月13日〜10月13日に、大阪府大阪市此花区の夢洲(ゆめしま)で開催された国際博覧会(万博)である。正式名称は「2025年日本国際博覧会」。
なお、「大阪万博」とも略されることがあるが、1970年に開催された「日本万国博覧会」で使われた略称であることから、公式では区別の必要性から用いられない。
概要
2005年に開催された「2005年日本国際博覧会」(愛・地球博)から20年ぶりとなる万博。大阪での万博開催は1970年に開催された「日本万国博覧会」、1990年に開催された「国際花と緑の博覧会」(花の万博)に続いて3度目となる。
メインテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」、サブテーマは「いのちを救う」、「いのちに力を与える」、「いのちをつなぐ」。
参加予定国・地域は2023年3月時点で153の国と地域で、日本開催の万博としては過去最多となる。ただ、これはあくまで予定であるため実際に参加するかは不明。2025年4月13日開幕時は158の国と地域が参加する運びとなった。
コロナ禍等の影響もあって建設費の高騰や人手不足があったこともあり、建設については予定より遅れている他、参加予定国が直接工事を発注するパビリオンが一向に発注されず、万博側が建設を代行することになると言った問題も見られている。
プロデューサー
- 会場デザインプロデューサー - 藤本壮介(建築家)
- 会場運営プロデューサー - 石川勝(プランナー、プロデューサー)
- 催事企画プロデューサー - 小橋賢児(The Human Miracle株式会社 代表取締役兼クリエイティブディレクター)
- 「いのちを知る」 - 福岡伸一(生物学者、青山学院大学教授)
- 「いのちを育む」 - 河森正治(アニメーション監督、メカニックデザイナー)
- 「いのちを守る」 - 河瀨直美(映画監督)
- 「いのちをつむぐ」 - 小山薫堂(放送作家、脚本家)
- 「いのちを拡げる」 - 石黒浩(大阪大学教授、ATR石黒浩特別研究所客員所長)
- 「いのちを高める」 - 中島さち子(音楽家、数学研究者、STEAM教育家)
- 「いのちを磨く」 - 落合陽一(メディアアーティスト)
- 「いのちを響き合わせる」 - 宮田裕章(慶應義塾大学教授)
開催決定まで
元々は万博記念公園で2025年に万博開催を目指す構想が2014年に大阪府ならびに大阪市で浮上したことが発端である。
その後、会場候補地を選定した際に未利用地が多く存在し用地買収が不要な、大阪市の西側にある埋立地・夢洲が会場として選ばれることになった。元々、夢洲は2008年に開催する予定で誘致を進めていたオリンピックの選手村であった場所で、誘致失敗後は半ば放置状態にされており、今回改めて日の目を浴びることになったのである。
2025年の万博開催には他にもフランス・パリ、アゼルバイジャン・バクー、ロシア・エカテリンブルクの3都市が立候補しており、当初はパリが有力候補の一つとされていた。しかし、パリが財政危機を理由に立候補を取り下げたため、大阪が最有力候補となり、2018年の博覧会国際事務局(BIE)総会の投票で開催地に決定した。
ロゴマーク
ロゴマークについては2019年11月29日〜12月15日に一般公募が実施され、候補の絞り込み・選定が行われた上で2020年8月25日に細胞をモチーフにしたロゴマークが選ばれた。発表されると奇抜なマークが興味を惹かれ、ファンアートが作られるなど大きく話題となった。
詳細は「いのちの輝き」を参照。
マスコットキャラクター
マスコットキャラクターについては2021年11月1日〜12月1日に一般公募が実施され、候補の絞り込み・選定が行われた上で2022年3月22日にキャラクターデザインが発表された。選考はロゴマークをベースにしたものから選出したので、最終候補の時点で「いのちの輝き」のキャラクター化であった。
キャラクターの愛称は公募により、7月18日に「ミャクミャク」と発表された。
テーマソング
2022年7月18日にコブクロが歌う「この地球(ほし)の続きを」が発表された。公式サイトでフル尺の試聴が可能。また、以下の動画からも視聴可能(音声のみで動画の内容は差し替えている)
閉幕まで協会が著作権を取得し、二次利用を許可していた。
入場料
入場料は2023年6月14日に下記の通り発表された。前売券は同年11月に販売開始する予定。
シニア割引等のその他の割引については記載しない。
| 入場券種 | 当日券 | 前売券 | 通期パス (※6) |
夏パス (※7) |
||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 一日券 | 平日券(※1) | 夜間券(※2) | 一日券(※3) | 前期券(※4) | 開幕券(※5) | |||
| 大人(18歳以上) | 7500円 | 6000円 | 3700円 | 6000円 | 5000円 | 4000円 | 30000円 | 12000円 |
| 中人(12〜17歳) | 4200円 | 3500円 | 2000円 | 3500円 | 3000円 | 2200円 | 17000円 | 7000円 |
| 小人(4〜11歳) | 1800円 | 1500円 | 1000円 | 1500円 | 1200円 | 1000円 | 7000円 | 3000円 |
※1:平日券は11時以降に入場可9時から入場可。9月30日に販売終了。
※2:夜間券は午後5時以降入場可16時から入場可。9月30日に販売終了。
※3:超早割。2024年10月7日以降は「早割」(大人6700円)に値上げ。
※4:前期券は7月18日入場分まで販売。開幕日までに販売を終了する。
※5:開幕券は4月13日〜26日入場分まで販売。開幕日までに販売を終了する。
※6:通期パスは10月3日までの11時以降に入場可閉幕日まで9時から入場可。8月17日に販売終了。
※7:夏パスは7月19日〜8月31日の11時以降に入場可9時から入場可。8月17日に販売終了。
当初は入場料は6000円を予定していたが、物価高の影響で整備費・運営費が膨らむ見込みとなったことや、雑踏事故対策で警備員の増員が必要となったことで、最終的に上記の表の価格となった。一時は8000円とすることも検討されていたが、あまりにも高額と指摘されたため、基本価格を7500円に抑えつつ、前売券や平日の当日券を安く販売することになった。更に、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン来場者を対象とした割引キャンペーンや、5月までの来場者を対象とした通期パスの割引販売も行った。
それでも集客が伸び悩んだため、開幕前に平日券・通期パス・夏パスの入場時間制限と通期パスの利用期間制限を撤廃、5月7日より夜間券の入場可能時間を当面の間(事実上閉幕まで)1時間前倒しした。この制度変更により来場者数は増加したが、一番の目的だった混雑の平準化(チケットコントロール)は骨抜きになった。
障がい者手帳を持っている人は会期に関わらず3700円で購入出来る。余談だが、中止となった「紀元2600年記念日本万国博覧会」(1940年東京万博)の前売券も使用できる。交換レートは12枚綴り1冊につき一日券2枚。
9月27日以降は「死に券」とも呼ばれた入場予約が出来ず未使用状態の入場券について、人数を大幅に制限した上で会場で12時以降入場可能な一日券(夜間券は16時以降)と引き換える。この引換枠を争い徹夜組が鎬を削った。
会場システム
- 入場券は公式サイトよりアカウントを作成し購入する。時間毎に入場枠が定められており、満員になると予約が打ち切られる。一応、会場で当日券を購入することもできる。徹夜組や初電ダッシュ及び炎天下の行列を抑制する目論見だったが...
- 会場内は自動販売機も含め完全キャッシュレスである。決済手段を持たない人向けに、万博オリジナルのVISAブランドプリペイドカード「ミャクペ!」も用意されている。カード有効期限は2026年1月13日に設定されている。
- パビリオンも多くが完全予約制になった。2段階(超早割一日券は3回)に分けて抽選を行い、空席があった場合などに限り残りを先着順で受け付ける。
しかし蓋を開けてみると、相変わらずの徹夜組や早朝タクシー乗り付け組を防ぐことはできず、手荷物検査や僅かに開放された当日予約不要枠がボトルネックとなり、序盤から行列が散見された。また予約サイトも時間帯によって繋がりにくくなるなど、ネット上でも来場者が列を作った。
交通
Osaka Metro中央線を延伸して東ゲート側に夢洲駅が設置され、万博のメインルートとなった。
また、メインルートの混雑を緩和するための第2ルートとして西ゲート側に「夢洲第1交通ターミナル」を建設し、JRゆめ咲線の桜島駅からシャトルバスが運行される(大体5分間隔で複数台のEVバスが同時出発する)。基本的に予約を入れた人が優先して乗れるバスで、5月30日より始発~朝10時30分のバスは予約した人以外は乗れないルールになっている。また、混雑日及び9月13日以降は万博発に関しても20時以降終車まで完全予約制となる。
鉄道駅や空港との間を連絡するシャトルバスについては桜島駅以外に、新大阪駅、大阪駅[1]中之島駅、弁天町駅、なんば駅、大阪上本町駅、天王寺駅、尼崎駅(JR尼崎駅、阪神尼崎駅)、堺駅・堺東駅、大阪国際空港(伊丹空港)、関西国際空港から運行される予定とされている。他にも万博会場に直行する高速バスが運行される。
なお、万博記念公園駅は最寄りでは無いので注意。(開幕以後外国人旅行者を中心に間違える人が連日一定数居る模様、タイムロスは1時間程になるので注意。)
車については観光バス、タクシー、身体障害者用を除いて原則として夢洲には乗り入れ禁止となるが、[2]舞洲・尼崎・堺の3箇所に駐車場を設けてシャトルバスでアクセスすることになる。(が、稼働率が振るわないので大幅値下げした)
自転車についても中之島から夢洲まで自転車道を整備し、バイクスタンドを設置した。
これ以外にも夢洲の北側に船着場を整備して水上アクセスを可能とするほか、「空飛ぶクルマ」用のヘリポートが整備される予定である。
なお、会場ではキャリーバッグ・または幅600mm×高さ900mm×奥行き400mmを超える手荷物は持ち込むことができない。遠方から来場の際は荷物を範囲内に収めるか、予め手荷物を預ける必要がある。会場では持ち込み防止を目的に個数限定・10000円という高額設定で、会場外の手荷物預かり所へ誘導していた。
持ち込み範囲内の手荷物もヤマト運輸パビリオンで一時預かりサービスを実施した他、土産品などを念頭に通常の宅急便も受け付けていた。
夢洲第1交通ターミナル
U字型のロータリーが2つ連なるバスターミナルで、ロータリー内部に複数の待機場を併設する。バス乗り場は計36個で、期間限定ながら日本一の規模と思われる。観光バス専用の「夢洲第2交通ターミナル」と直結している。各方面毎に色と番号が割り振られ、ある程度運用は固定されている。なお、到着便に関してはこの限りではない。
ただし、色分けに関してはパークアンドライド便の見直しと新規路線の設定により一部で意味を成さなくなっている。開幕当初は桜島駅シャトルバスを赤・主要駅へのシャトルバスを青・舞洲駐車場行きをオレンジ・尼崎駐車場行きを黄色・堺駐車場行きを緑・船連絡バスを水色・その他高速バスと臨時バス停を灰色で区別していたが、適宜上書きされた。
- D-1~D-6:桜島駅シャトルバス(7社共同運行。いすゞ、BYD、EVモーターズ・ジャパン製電気バス使用)
- C-1:マルビル大阪・中之島駅(京阪バス・明星観光バス・中央交通バス)
- C-2:南海なんば駅(熊野御坊南海バス)/堺駅-堺東駅(南海バス)
- C-3:新大阪駅(阪急観光バス)
- C-4:大阪阿部野橋駅-大阪上本町駅(近鉄バス)
- C-5:大阪駅うめきた口(西日本ジェイアールバス)/阪神尼崎駅-JR尼崎駅(阪神バス)
- C-6:大阪空港(阪急観光バス・阪神バス・近鉄バス)/関西空港(関西空港交通・阪神バス・近鉄バス)
以上の路線は「KANSAI MaaS」アプリでの予約が必要。
以上の路線は「大阪・関西万博西ゲートシャトル予約サイト」での予約が必要。万博チケットや「KANSAI MaaS」とは別なので注意。8/17限りで会場発の便は廃止、9/12限りでATC発も廃止された。
オレンジフェリー往復利用者・名門大洋フェリー万博チケット付き旅行商品利用者のみ乗車できる。
- D-8:六甲アイランドフェリーターミナル 阪九フェリー新門司港行き(神戸フェリーバス)/大阪港国際フェリーターミナル パンスター釜山港行き(サンスター)
- C-7:敦賀-越前たけふ駅-鯖江-福井駅(福井鉄道・京福バス)※閉幕日限りで路線廃止/大阪・関西万博エクスプレス京都号 高速新田辺-京都駅(京阪バス)/大和西大寺駅-JR奈良駅・大和八木駅(以上奈良交通)
- C-8:EXPO神戸号 三宮駅-神戸空港・EXPO姫路号 加古川駅-姫路駅・EXPO三田号 神戸三田プレミアム・アウトレット-フラワータウン駅(以上神姫バス)
- B-8:EXPOグランドリーム号・EXPOエコドリーム号 バスタ新宿-東京駅(ジェイアールバス関東・西日本ジェイアールバス)/ジャムジャムライナー 東京駅-西船橋駅・YCAT-バスターミナル東京八重洲-大宮駅・東福山駅-広島駅・ささしまライブ(以上ジャムジャムエクスプレス)/USJ-神戸空港(みなと観光バス)/鳴門-徳島駅(徳島バス)/フットバス 引田-志度-高松駅-国分寺バスターミナル(高松エクスプレス)/ドリーム出雲号 松江駅-出雲市駅・青春広島ドリーム大阪号 広島駅(以上JRバス中国)/吉備エクスプレス大阪号 岡山駅(JRバス中国・両備ホールディングス・下津井電鉄)
- B-9:ジャムジャムライナー ささしまライブ-豊橋駅-浜松駅・仙台駅(以上ジャムジャムエクスプレス)/さくら高速バス 東京駅・YCAT・バスタ新宿・さいたま新都心駅・大宮駅・西船橋駅・海浜幕張駅など(以上桜交通・AT LINER・ツーリストバス)/バスタ新宿(WILLER EXPRESS)/京都大阪ライナー 静岡駅-清水駅(しずてつジャストライン)
運用の変遷
- 6/15:ATC(トレードセンター前駅)シャトルバス運転開始。乗り場はA-1。
- 6/29:コスモスクエア駅シャトルバス運転開始。乗り場はA-6~A-8、合わせてATC行きもA-6~A-8に移動。減便により尼崎P&R駐車場行き乗り場をA-2~A-3に縮小・乗り場を押し出された堺P&R駐車場行きを空いたA-4~A-5に移動。
- 7/1:東西連絡シャトルバス運転開始(夢洲駅発・バスターミナル行きのみ)。みなと観光バス、61系統(神戸空港~USJ)1往復を延伸し乗り入れ開始。乗り場はB-8。
- 7月初旬(日時不明):尼崎P&R駐車場行きをA-1~A-3・堺P&R駐車場行きをA-4~A-6・コスモスクエア駅行きをA-7・ATC行きをA-8に変更。
- 7/24:JRバス中国、広島駅・出雲市駅行き夜行バス2路線を延伸し乗り入れ開始。乗り場はB-8。
- 8/1:大阪シティバス、弁天町駅シャトルバス運転開始(万博行きのみ)。京福バス、福井駅行き1往復を延伸し乗り入れ開始(福井鉄道と共同運行)。乗り場はC-8。吉備エクスプレス大阪号、岡山駅行き3往復を延伸し乗り入れ開始(3社共同運行)。乗り場はB-8。
- 8/17:コスモスクエア駅・ATC行きを廃止、万博行きの片道運行化。
- 9/12:ATC便完全廃止。
- 9/13:舞洲P&R駐車場C・Dエリア行きシャトルバス運転開始。乗り場はA-1。増便により尼崎P&R駐車場行きをA-2~A-4・堺P&R駐車場行きをA-5~A-8に変更。
- 10/13:閉幕日。定期路線の内、福井鉄道・京福バスの福井-京都・大阪線は万博以外の利用僅少と乗務員不足により廃止。
上記以外にも複数の事業者で増発や続行便の設定が行われた。
整備
夢洲へ向かう道路については、舞洲へ向かう夢舞大橋と咲洲に向かう夢咲トンネルが完成している。このうち、夢舞大橋は6車線であるのを暫定的に4車線運用しており、万博開催に向けて夢舞大橋の6車線化が予定されている。また、桜島と舞洲を結ぶ此花大橋も歩道を車道化することで6車線化することになっている(オリンピック誘致の関係で当初から想定された仕様)。
他、阪神高速2号淀川左岸線の海老江JCT〜新御堂筋間をシャトルバス向けに2025年に先行開通する予定であり、新大阪・大阪発着のシャトルバスが利用する予定だったが、淀川左岸線の工事の遅れにより間に合わなくなることから、専用の仮設道路を地上部に設置することになった。
鉄道については夢咲トンネルに地下鉄を通す部分が既に完成しており(オリンピック誘致の名残)、夢洲駅付近のトンネルを追加で掘った上で線路を通すだけで完成する。2024年1月19日に開通した。また、森ノ宮検車場を一時的に拡張ならびに車両の増備をすることで、中央線は通常の5割増し運行となる。[3]
他の鉄道整備は万博には間に合わないので行われないが、JR西日本が新大阪駅と桜島駅の直通列車、臨時快速エキスポライナーを運行し、シャトルバスに乗り換えさせることになっている。(途中大阪・ユニバーサルシティに停車)また京阪電鉄では中之島に向かう臨時特急・臨時快速急行を運行している。
水上アクセスについては中之島GATEサウスピアに船着場を整備する他、淀川大堰を船が通れるようにして、淀川に新航路を整備した。しかし大半は不定期の貸切運行で、定期運航便も高額運賃がネックとなり利用は伸び悩んだ。その後7割の値下げなどが功を奏して閉幕直前は賑わったが、最終的に定期運航はパソナ1社のみ・貸切便5社3航路のみに留まり、会場外で約200億円を費やした港湾設備はほぼ1度も使われることなく閉幕を迎えるという散々な結果に終わった。
達成されたギネス世界記録
- 2024年10月25日認定:世界最大の生分解性の3Dプリント建築(一体造形)(直径4.684m・高さ3.357m)・・・森になる建築(竹中工務店が建設した休憩所)
- 3月4日認定:世界最大の木造建築物(61035.55㎡)・・・大屋根リング
- 4月7日認定:世界最大のインタラクティブな噴水設備(300基)・・・ウォータープラザ
- 4月13日認定:
- 5月11日認定:世界最大のマーチングバンド(12269人)・・・大屋根リングで実施
- 5月13日認定:同時ホイール前跳びを跳んだ最多回数(12人チーム)(60回)・・・豊中市の縄跳び企画
- 7月26日認定:世界最大の盆踊り(3946人・62ヶ国)・・・EXPOアリーナ「Matsuri」で実施
- 8月7日認定:約束・誓いを写した最大のオンラインフォトアルバム(138454枚)・・・キッザニアのSDGsアクション宣言企画
- 9月5日認定:万博を訪れた最多日数(648日)・・・「万博おばあちゃん」こと山田外美代さんが記録。全184日来場した
- 9月16日認定:単一イベントにおけるNFT画像の最多発行数(8181594枚)・・・EXPO2025デジタルウォレットのNFTサービス「ミャクーン!」
- 10月8日認定:最も高い膜構造サウナ(8.4m)・・・太陽のつぼみ
- 10月13日認定:
問題点
費用増大
当初、会場建設費は1250億円と見積もられていた。しかしこれは大阪府の試案がベースで見込みが甘く、物価高や円安も重なり最終見積はほぼ倍の2350億円に跳ね上がった。増加分は出資元の国・大阪府/大阪市・経済界の三者が負担する。これとは別に国は日本パビリオン(日本館)の建設費や警備費なども負担する。これらの数字に周辺のインフラ整備費は含まれていない。
唯一協会が負担する運営費も、賃金上昇や安倍晋三射殺事件を受けた警備強化により人件費の高騰を招き、約300億円以上の上振れとなった。入場料やテナント料の引き上げで対応している。また、推定250億円まで膨れ上がった警備費は国の負担に振り替えられた。
工期遅れ
複数の海外パビリオンが開幕に間に合わなかった。特に最後まで残ったネパールパビリオンは7月19日(98日遅れ)に開館した。原因は資材の高騰や人手不足、設計図提出遅れなど。この問題は後述の建設費未払いトラブルにも波及する。
ユスリカ大量発生
5月頃よりシオユスリカが多数飛来し、主に大屋根リング周辺の来場客に襲い掛かった。ユスリカに伝染病を媒介する性質はないものの、飲食店にとっては衛生面で問題になることから直ちに対策が求められた。協会や大阪府はアース製薬などと協力し、発生源とされた水辺やその周辺の植栽に薬剤を散布した。
レジオネラ属菌検出
5月28日、静けさの森にある水盤で基準値を超えるレジオネラ属菌が検出され、30日より閉鎖。6月4日にはウォータープラザの海水からも検出され、水上ショーを中止した。レジオネラは咳や発熱などを伴うレジオネラ肺炎を引き起こし、主に入浴施設で感染・死亡事例が多くなっている。
その後、精密検査によりウォータープラザでは検出限界以下、つまり他の物質に反応した偽陽性であることが判明し、7月11日よりショーを再開した。水盤では西側と南側で消毒を行い、菌が検出されなくなったことを確認して同日閉鎖を解除した。なお東側の水盤は人工池と水源を共用しており、生物への影響を避けるため消毒を断念し、閉幕まで閉鎖が決まった。
海外パビリオン建設費未払い
海外パビリオンでは開幕から数か月が経っても元請から建設費が支払われない事例が散見され、建設業者の困窮を招いている。中には融資を断られる・給料が払えなくなり社員の流出を招く・子供の学費を払えなくなるなど、会社や家族の運命すら狂わせる社会問題と化した。対象は時を経る毎に増加し、少なくとも11ヶ国を担当した30以上の業者が同様のトラブルを抱えているとされる。更に、賛否両論となった「ダモクレスの休憩所」でも未払い問題が発生している。
原因としては工期の短さ・意思疎通のこじれ・悪質な元請の参入などが挙げられる。大手ゼネコンは工期に余裕がある国内のパビリオンを優先し、中小企業は遅れの目立っていた海外パビリオンを受注するよう協会や大阪府に要請されていた裏事情もあった。また電通が談合事件により撤退し、協会のノウハウが不足したとの指摘もある。協会と大阪府は「民間業者同士の問題」として直接的な支援を行っておらず、経済産業省も補償を拒否している。元請が海外の業者であるケースが多く、訴訟も難航している。
上記以外にも、開幕前のメタンガス発生問題・メッコール販売問題・自動運転バスの事故と運休・シャトルバスの主力を担うEVモーターズ・ジャパン製電気バスの相次ぐ故障と事故・猛暑・鉄道の運休により多数の帰宅困難者を出した「オールナイト万博」など、多くの問題に見舞われた。
来場者数
4週間毎に記載。協会では1日平均人数を来場者と大会関係者の合算で公表しているが、ここでは一般来場者に限定する。
| \ | 一般来場者 | 大会関係者 | 合計 | 一般来場者1日平均 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 期間 | 4/13~5/10 | 2419509 | 485375 | 2904884 | 86411 |
| 5/11~6/7 | 3423239 | 501930 | 3925169 | 122259 | |
| 6/8~7/5 | 3474530 | 504884 | 3979414 | 124090 | |
| 7/6~8/2 | 3259814 | 506708 | 3766522 | 116422 | |
| 8/3~8/30 | 3994164 | 511336 | 4505500 | 142649 | |
| 8/31~9/27 | 5501461 | 553235 | 6054696 | 196481 | |
| 9/28~10/13 | 3506269 | 375470 | 3881739 | 219142 | |
| 合計 | 25578986 | 3438938 | 29017924 | 139016 | |
計画段階では一般来場者が2820万人・1日平均15万人の来場を想定していた。また損益分岐点は2200万人としている。チケット制度による混雑平準化で上位10%の1日平均を最大22.9万人に抑えることを目標としていたが、後に下方修正された。また夏の長期休暇や9月下旬で上方修正が入った一方、開幕直後は更なる苦戦が予想されていた。
開幕日はご祝儀として、またブルーインパルスの曲芸飛行(延期)やAdoのライブなどが開催されたことで12万超の来場を記録したが、翌日から6万人を割り込む低調なスタートとなった。協会は数々の販売促進策を打つも土曜以外は中々10万人を超さず、ゴールデンウイークでようやく開幕日並の客入りに回復した一方、最終日の5月6日はワースト4位の59582人を叩き出してしまった。
会場がユスリカの襲撃を受ける中でその後は概ね10万人台で推移していたが、5月23日に初めて開幕日を上回る来場を達成。この日はウィーン少年合唱団のコンサートがあった。この頃から口コミなどで万博の全体像が共有され始め、遠方からの来場者を掴んでいく。貸切バスが繁忙期を迎え、団体客が来場を牽引した。31日には花火大会を開催した影響で、来場者は17万人に迫った。この頃、来場ルートは想定以上に鉄道に偏っており入場枠が逼迫したことから、矢継ぎ早にバス路線を追加して処理能力の向上を図った。一方で利用が低迷したP&R駐車場にもメスが入った。
6月以降は平日約12万人・週末約15万人の客入りで、引き続き目標には届かないが梅雨の影響は少なかった。28日は全国でも知名度の高い大曲花火を開催し、18万人を突破。花火大会はその後も高い集客力を武器に重宝されるようになる。しかし7月に入ると猛暑で客足が遠のき、会場でも塩飴やタブレットを無料で配布するなど対応に追われた。12日に延べ1000万人を突破、19日より夏パスが解禁されたが、目立った増加は見られなかった。このため8月末まで44日連続で花火大会を開催し、夕方以降の集客に努めた。
長期休暇に入ると遂に客足に顕著な伸びが見られた。音楽フェスを連日開催し、ライブ目当ての客を動員することに成功。特にお盆はラブライブ!や布袋寅泰、いきものがかりなどのビッグネームが集結した。お盆明け後も平日13万人台に伸び、夏パス期限の迫った30日に187449人が来場し最高記録を2ヵ月ぶりに更新。閉幕の迫った9月以降は曜日を問わず15万人超の混雑が続き、6日の209837人を皮切りに20万超も珍しくなくなった。
最終的に総来場者数は約2529万となり、目標には届かなかったものの愛・地球博の記録を越すことはできた。最多来場日は9月22日の225333人、最小来場日は4月15日の47781人だった。関係者は概ね1日20000人前後で推移し、10月13日(最終日)に最多となる36205人を記録した。
来場手段についても記述しておこう。計画では閑散期に鉄道41.4%・バス21.9%・その他36.7%と予想し、人数が増えるにつれて鉄道の割合が最大59%に増加すると予想していた。実際は人数に関わらず鉄道約73%・バス約12%・その他約15%程度で推移し、割合だけ見れば公共交通の定着に成功したと言える。この内、鉄道のみ人数でも概ね計画通りに推移したが、裏を返せばバスやP&Rが期待外れだったことを意味する。
これはそもそもの来場不振に加え、バス乗務員不足も大きく影響していると考えられる。輸送計画の初案が示されてから2年後に労働時間規制(2024年問題)が施行され、加えて平均年齢が高かった乗務員の定年退職が加速度的に増加したことで、ダイヤ設定が困難になった。特に悲惨だったのが空港リムジンバス・長距離高速バス・団体バスで、1日来場者数が20万人を超えるようになっても計画の半分以下で推移するなど振るわなかった。
チケット販売数
| \ | 一日券 | 前期券 | 開幕券 | 平日券 | 夜間券 | 通期パス | 夏パス | その他 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 前売券 | 7613333 | 1100685 | 454949 | N/A | N/A | 57866 | 34507 | 431061 | 9692401 |
| 開幕後 | 3141820 | N/A | N/A | 4415850 | 2112343 | 346527 | 243059 | 2117546 | 12377145 |
| 合計 | 10755153 | 1100685 | 454949 | 4415850 | 2112343 | 404393 | 277566 | 2548607 | 22069546 |
協会は販売目標を2300万枚・損益分岐点を1840万枚としている。
前売券の販売実績は約970万枚で、目標の1400万枚に大きく届かなかった。この内、超早割一日券が6755602枚・早割一日券が857731枚で、企業購入分が相当の割合を占めているとされる。工期の遅れにより開幕そのものが危ぶまれる中、数回通って元を取ることが前提のパス購入に及び腰となり、早割一日券や個人向けの前期券・開幕券も期待した程の伸びを見せなかった。このため開幕前から制度変更に追われた。
開幕直後は来場者の大半が前売券だった一方で割安な平日券が比較的順調な売れ行きを見せた。また割引キャンペーンにより通期パスの購入が急増し、一時期は夜間券とほぼ変わらないペースで売れていた。開幕券の期限が切れ、リピーターの来場が始まった6月以降は通常の一日券もそれなりに売れていくが、酷暑を避けるためか夜間券が販売数を大きく伸ばすようになった。また長期休暇を前に夏パスもじわじわと売り上げを伸ばした。
混雑が目立つようになった8月以降は単価の高い一日券もよく売れるようになり、週末の大入りに繋がっている。夜間券は猛暑が収まった後も売れているが、これは夕方以降しか入場枠が余っていないためと思われる。一方で、修学旅行や観光ツアーが対象の団体割引券は開幕後も目標を大きく下回った。閉幕が迫るとそもそも入場予約が困難になったことから次第に販売数は減少していき、9月30日の販売終了を迎えた。
8月15日までの集計で1840万枚を突破した。しかし、この段階では駐車場の赤字に加え上述の販促により客単価が下がっていることや猛暑対策で運営費が更に増しているため、協会は「会期末までの収入を確定できない」として慎重な姿勢を崩さなかった。10月になり運営収支は最大280億円の黒字になる見通しが示された。政府は国内全体での経済効果を約2.9兆円と見込んでいる。
その他
当初、大阪府・大阪市では2024年に夢洲に統合型リゾート(IR)を誘致することで相乗的な盛り上げを出す構想であったが、国による候補地選定に遅れが出たことで万博開催までに間に合わなくなったことでこの構想は幻となった(IR誘致自体はその後も2029年度開業目標として引き続き行われ、2023年4月に設置が認可されている)。
機運醸成と集客を目的に、通常は他所で開催しているイベント・公演を万博で臨時開催していた。主なイベントのみ抜粋する。
- 3月16日:EXPO EKIDEN 2025・・・万博記念公園~会場の駅伝競技大会。史上初となる実業団と大学の対決が実現した
- 4月13日:1万人の第九EXPO2025・・・本来は毎年12月に大阪城ホールで実施
- 4月26日:Japan Fireworks Expo(伊勢神宮奉納全国花火大会)・・・・本来は毎年7月に三重県伊勢市で実施
- 5月6日:「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」in 大阪・関西万博・・・言わずもがな本来は日テレスタジオで収録
- 6月28日:Japan Fireworks Expo(大曲の花火)・・・本来は8月に秋田県大仙市で実施
- 7月21日:Japan Fireworks Expo(関門海峡花火大会)・・・本来は毎年8月13日に関門海峡で実施
- 8月3日:大相撲大阪・関西万博場所・・・大阪では本場所・巡業とも本来は春場所(3月)に実施
前述の通り西ゲートの入場枠に余裕があり比較的早く入場出来たので、協会より積極的に利用するよう呼びかけられていた(6月16日より地下鉄からも1.6km歩くことになるが西ゲートに入れるようになった。所要時間30分、8:30~12:00まで)。
和牛をふんだんに使った駅そばが3850円と割高な印象を受けるが、他はボチボチで韓国館のハンバーガーセットが2100円程度、インドネシア館の肉団子スープが1650円程度である。(まぁ万博価格で1.5倍程度高くなってる気がするが・・・)
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ライブ・動画配信(YouTube)
YouTube上にて、関西万博公式及び在阪民放テレビ局等よりライブ・動画配信を行っている。
大阪・関西万博公式
開催決定から現在まで配信を行っている。又、公益財団法人JKA(競輪)の補助を受けて固定の会場ライブカメラを設置して2025年3月31日から10月15日9時までの間、24時間ライブ配信を行っていた。
在阪民放テレビ局
在阪民放テレビ局も会場近く(横浜冷凍株式会社 夢洲物流センター)に固定カメラを設置して会場内の様子をライブ配信を行っている。閉幕後も暫く続行していたが、10月23日18~22時頃に順次ライブ配信を終了した。
- 毎日放送(MBS:7/21開始/10/23 夕刻終了/総配信時間:不明)
- 朝日放送(ABC:4/1開始/10/23 21時終了/総配信時間:205日04時間25分35秒)
- 関西テレビ(KTV:6/3開始/10/23 22時終了/総配信時間:不明)
- 読売テレビ(YTV:3/31開始/10/23 18時終了/総配信時間:206日03時間09分38秒)
その他
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *老朽化のために建て替えが行われる「大阪マルビル」の跡地にバスターミナルを設置する予定。
- *夢洲にはコンテナターミナルがあるので、そちらに向かう物流関係の車は別である。
- *計画上では夢洲に車庫を設置する予定になっているが今後実際に設置されるかは不明。また、中央線は現在6両編成であり、8両編成化ができる構造となっているが、万博開催時点では8両化は行われない。
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