大阪地下街(株)とは、大阪府大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル19Fに本社を構える不動産管理業者である。
概要
1956年5月、大阪市と関西の大手私鉄等が共同出資する第3セクター企業として創業。その名のとおり、大阪市内に存在する旧大阪市営地下鉄(現大阪市高速電気軌道)直結の地下街を運営管理する業者である。
大株主は大阪市で、約54%を出資。それに続いて南海電鉄や高島屋、東宝、阪急電鉄、阪神電鉄、フコク生命、近鉄、阪急不動産がそれぞれ約3～5%を出資した。
2018年、大阪市交通局の民営化に伴い大株主が大阪市から大阪市高速電気軌道に変更され、第3セクター企業の定義から一応は外れる事となった。
2008年～2010年にかけてコムズガーデン・ドーチカを除く地下街にて、災害対策の一環で高速道路のトンネルみたく在阪地上波放送の再送信設備が設けられ、在阪AMラジオ局・FMラジオ局・ワンセグテレビ局の聴取・視聴が可能になった。
保有する地下街
NAMBAなんなん
所在地:大阪府大阪市中央区難波
延床面積は約7000平方メートル。1957年、「ナンバ地下センター」として開業。御堂筋線なんば駅南改札口・大阪高島屋直結。大阪府内初の地下街である。1974年に現在の屋号名に変更された。
ホワイティうめだ
所在地:大阪府大阪市北区茶屋町・角田町・小松原町・堂山町・曾根崎
延床面積は約3万1000平方メートル。1963年、「ウメダ地下センター」として開業。御堂筋線梅田駅・谷町線東梅田駅・阪神大阪梅田駅・阪急百貨店梅田本店・大阪富国生命ビル直結。1970年にかの有名な「泉の広場」が設置され、1987年に現在の屋号名に変更された。その後、噴水が設置された待ち合わせスポットとして大阪市民に長きに渡り愛された泉の広場は2019年のリニューアル工事で撤去された。
ドージマ地下センター
所在地:大阪府大阪市北区堂島
延床面積は約8000平方メートル。1966年開業。通称「ドーチカ」。トーチカではありません。四つ橋線西梅田駅・JR北新地駅直結。開業当初は3セク時代の大阪地下街社と毎日新聞社子会社の「毎日ビルディング」社の合弁による運営管理であったが、2020年に毎日ビルディングが出資から撤退し大阪地下街が100％出資する地下街となった。
あべちか
所在地:大阪府大阪市天王寺区堀越町
延床面積は約9800平方メートル。1968年、「アベノ地下センター」として開業。谷町線・旧国鉄(現JR西日本)天王寺駅直結。1988年に現在の屋号名に変更された。天王寺駅の比較的北側にあるので、御堂筋線乗り場・ホームからは遠い場所に位置している。
なんばウォーク
所在地:大阪府大阪市中央区難波・千日前
延床面積は約3万8000平方メートル。1970年、「ミナミ地下センター」として開業。御堂筋線 千日前線 四つ橋線なんば駅・近鉄 阪神大阪難波駅・堺筋線 近鉄大阪日本橋駅直結。開業当初は「虹のまち」という別名も存在したが、1994年に現在の屋号名に変更された際に事実上消滅した。2000年、朝日放送の「探偵！ナイトスクープ」にて閉店後のなんばウォークの廊下で長い廊下を使用してボウリングをする企画が放送された。
コムズガーデン
所在地:大阪府大阪市都島区東野田町
延床面積は約8000平方メートル。1990年開業。長堀鶴見緑地線京橋駅(大阪府)直結。一応地下街という扱いにはなっているが、鉱山でいう露天掘りのような工法(切土)を採用しているのが特徴。
関連動画
関連項目
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