大阪市役所(おおさかしやくしょ)とは、大阪市にある市役所である。
概要
大阪市役所は、大阪市の中心部である中之島にある。最寄り駅は淀屋橋駅。組織の中枢である幹部職員は、京都大学、大阪大学や大阪市立大学の出身者で占められている。特に、土木技術職の副市長・局長級といった幹部ポストは京都大学工学部の卒業生が殆ど。 大阪市役所は、役所の計画調整局に関係する事業でも、建設局や港湾局に関係する事業でも、「何でこんなものを造ったのかと思うもの」「山ほど不要なもの」を造り、負の遺産として残してしまっている。だが、その原因となっている京都大学土木会は、未だに大阪市役所内部の重要なポジションを占めている[1]。
カラ残業・ヤミ専従問題
大阪市役所は、職員のために税金を湯水のごとく使ってきた。福利厚生の名目で。大阪市役所には“職員専用フィットネス・クラブ”のように使われている部屋や会議室があった[2]。
しかし、大阪市の職員による不正(カラ残業)が発覚。大阪市役所は、残業していない職員たちに対し、残業代として280億円を支払っていた。大阪市役所の職員は、「二度しない」と誓約した[3]。
2005年3月30日、「勤務実態がないのに残業手当を受け取った」市職員6331人に対し、処分が下った。だが、大半は「大阪市役所の身内に甘い」と指摘される程、甘い処分だった[4]。
2008年2月12日、カラ残業を拒否した大阪市職員が、同僚の職員からに暴行を受けた事件が発生。カラ残業の実態調査が行われた[5]。 2008年6月、4億7900万円の裏金が発覚。しかし、大阪市役所は、「職員の個人名義の口座で資金を管理するなど手続きの不適正さは認めながら、裏金ではない」と主張した[6]。
批判
こうした問題に対し、大阪高裁は「大阪市役所は、公金(税金)の規律が乱れに乱れていたことが伺える。こうした職場環境の中に入ると、通常の道義心を持っている人でも、その色に染まり、金銭感覚が麻痺して公金(税金)を私的に使用することに抵抗を覚えず、ごく当たり前のこととして受け入れる様になる」と指摘している[7]。 大阪市民は、こうした問題に対して「税金泥棒! 大阪市民に謝罪せえ」「市役所は大阪市から出ていかんかい」と怒りの声を上げた。しかし、大阪市職員は「どんどん福利厚生や手当がなくなって小遣いが減る。これからホンマに『スーツの支給』が必要になるんちゃうかな」「嫁さんに『スーツ買うから』いうて、その金を飲み代に回せてたのに、その口実もばれてもうたうえに、廃止かい」と懲りていなかった[8]。
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関連リンク
関連項目
脚注
- *自治体維新 2011年7月4日 大阪府はいらない、道州制が一番良い
- *NEWSポストセブン2012年5月18日 大阪市の職員フィットネス・クラブ “ヤミ便宜供与”の疑いも
- *毎日新聞2005年1月27日 大阪市職員厚遇 カラ残業「悪質」公金詐取容疑 刑事責任追及へ
- *朝日新聞2005年3月30日 カラ残業で6300人処分 大阪市、大半は訓告や注意
- *朝日新聞2008年2月12日 大阪市、カラ残業を全庁調査 職員逮捕受け緊急に指示
- *朝日新聞2008年6月5日 大阪市裏金「プール金ほとんど裏金ではない」…平松市長の判断いかに?
- *「大阪・役人天国の果てなき闇(著:一ノ宮美成 出版:講談社) 」p.114
- *朝日新聞2005年2月28日 スーツも生保掛け金も 大阪市役所ヤミ公費300億円.
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