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大陸とは、地殻に存在する陸のうち大きなものである。
概要
比較的大きな陸地（明確な定義はない。何ｋ㎡以上などとは決まっていない）のこと。
「現在の」地球にはユーラシア、アフリカ、オーストラリア、南アメリカ、北アメリカ、南極の6つがあるという数え方が一般的である。ただし南北アメリカ大陸を1つにまとめたり、ユーラシアをアジアとヨーロッパの別々の大陸と捉えたり、南極を大陸に数えなかったり、ユーラシアとアフリカを1つにまとめたりなど、様々な他の解釈もある。例えばオリンピックのシンボルマーク「五輪」は「五大陸」を表している。
「現在の」と付記したのは、地球の大陸は非常にゆっくりとではあるが移動して形を変えていることが確認されているため。この大陸の移動に関する学説を大陸移動説と言う。20世紀初頭にドイツの学者ヴェゲナーによって提唱された頃には否定的に捉えられていたが、現在ではその証拠が数々見つかっており確実視されている。
かつては「超大陸」と言って現在の大陸の複数が寄り集まったような巨大な陸地が存在していた時代が複数あったし、未来には再登場すると考えられている。かつてあったと考えられているものの例としては「ウア」「パンゲア」「ゴンドワナ」「ローラシア」などが知られる。
太陽系内には海と大陸を持つ惑星は地球のみである。そのため、宇宙においては大陸は稀な存在であるとも考えられる。だが「超地球型惑星は海と大陸を保持しやすいのではないか」と考える学者もおり
、未だ確定には至っていない。
「ムー大陸」や「アトランティス大陸」など、「文明を有したが沈没した伝説上の大陸」が語られることもある。これらについて「かつて実在したもの」と信じる人々も皆無ではない。だがこれらが実在したことを示す確実な証拠が挙げられたことはなく、学術的には想像上のものであると見なされている。
「大陸人」と称して大陸国家の人間を指すことがある。これは字義通りにとれば日本やイギリスなどの島嶼国を除く、大陸に位置する非常に多くの国の国民を指すことになる。だが現状では、特に中華人民共和国の住民、さらに言えば「マカオや香港以外の地域に住む人間」を指すことが多い。簡体字表記では「大陆人」である。単に「中国人」と呼ばないのは、文化や制度や統治機構が異なるマカオ・香港・台湾の人間と中国本土の人間を区別する言葉を求めた結果かと思われる。
なお香港やマカオの区域内には大陸と地続きの部分もあるので、「大陸人」では「香港人」や「マカオ人」と対比させるには厳密には不正確であり、そのため「マカオや香港以外の地域に住む人間」のことを「大陸人」ではなく「內地人」（簡体語表記「内地人」）と表現する場合もある。
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関連項目
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