大韓航空(だいかんこうくう)とは、大韓民国の航空会社であり、同国のフラッグキャリアである。
設立年:1962年
コールサイン:Koreanair
IATA/ICAOコード:KE/KAL
保有機:149機(2013年3月29日現在)
ボーイングカスタマーコード:B5
概要
韓国最大手の航空会社であり、仁川国際空港を国際線のハブ空港として使用し、日本の各地方空港から仁川へ向かう便が多数設定されている。
日本やアメリカで飛行機の操縦を学んだ愼鏞頊(シンヨンウク)が1948年に設立した大韓国民航空社を母体とし、
1962年に大韓航空公社という国営の航空会社となる。
その後経営が上手くいかず、1969年3月に再び民営化され大韓航空となった。
2007年12月に格安航空会社(LCC)であるエアコリアを設立する。エアコリアはその後現在の名称であるジンエアーに改名した。
事件・事故等
- 1958年 滄浪号ハイジャック事件⋯まだ大韓国民航空社で有った際、釜山発ソウル行の滄浪号(ダグラスDC-3)が北朝鮮工作員によりハイジャックされた事件。韓国史上初のハイジャック事件
- 1969年 大韓航空機YS-11ハイジャック事件⋯江陵発ソウル行のYS-11が北朝鮮の工作員によりハイジャックされ乗員の一部とYS-11が北朝鮮に拉致された事件
- 1978年 大韓航空機銃撃事件⋯パリ発ソウル行ボーイング707が、誤って領空侵犯しソ連軍機によりミサイル攻撃を受けた事件。
- 1980年 大韓航空015便着陸失敗事故⋯ロサンゼルス発ソウル行の015便(ボーイング747)が金浦空港で着陸に失敗し15名が死亡した事故
- 1983年 大韓航空機撃墜事件⋯ニューヨーク発ソウル行のボーイング747が領空侵犯しソ連軍機により撃墜された事件。乗客269名が死亡
- 1987年 大韓航空機爆破事件⋯イラク、バクダット発ソウル行のボーイング707が北朝鮮の工作員が仕掛けた時限爆弾により飛行中に爆破されたテロ事件。空中分解し115名が死亡
- 1989年 大韓航空機803便(ダグラスDC-10)が着陸に失敗しリビアの住宅地へ墜落
- 1997年 大韓航空801便墜落事故⋯ソウル発グアム行きの801便(ボーイング747)が位置を誤り、空港手前のニミッツの丘に墜落した事故。228名が死亡
- 1999年4月 6316便(貨物機)が中国、上海で離陸直後に墜落。7人死亡
- 1999年12月 8509便(貨物機)がイギリス、ロンドン離陸直後に墜落。4名死亡
なお、墜落事故を3年連続で起こしたため、FAA(米連邦航空局)は韓国の航空安全管理体制の評価をカテゴリー「1」から「2」に格下げした。デルタ航空の副社長を社長に招き管理体制の改善を行い現在はカテゴリー1に戻っている - 2001年 大韓航空85便ハイジャック誤報事件⋯所謂911事件にて、パイロットが「ハイジャック時の符牒に気付かなかった」ためにハイジャックされたと誤認を受け、大騒ぎになった事件。最悪F-15に撃墜されるところだった。
- 2011年 竹島デモフライト騒動⋯竹島上空で新型導入するエアバス380のデモ飛行を実施。
日本の外務省はこれに反発し、外務省職員に大韓航空の1か月の利用自粛を指示した。
尚、この際識別装置であるトランスポンダを意図的にOFFにした未確認飛行物体扱いであり、竹島上空は国際法上は日本の領空であるため、撃墜されても日本に不備はない。 - 2014年12月 ナッツリターン事件⋯、大韓航空の副社長が客室乗務員のナッツの提供方法に激怒し、責任者を降ろさせる為に離陸直前の飛行機を搭乗口へ引き返させた事件。
- 2016年5月 2708便エンジン火災事故…羽田滑走路上でエンジン故障による火災。
それ自体はどこの会社でも起きうる事案だが、その後「緊急時に使うチェックリスト(手順書)が所定の位置にない」「そのためにうろ覚えの記憶を頼りに手順を実行」「チーフパーサーが火事の起きている側の非常口を開ける」「エンジンを止める前にドアを開いたせいでシューターが1つ開かない」といった事態に。
40人の軽傷で済んだ事故だが、一歩間違えば脱出した乗客がエンジンの排気で吹き飛ばされて死亡・重傷を負う可能性すらあった。
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関連項目
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