大魔王マデサゴーラとは、ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスターであり、「ドラゴンクエストX 眠れる勇者と導きの盟友 オンライン」のラスボスを務める大魔王である。
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この項目は、ドラゴンクエストXのレンダーシアストーリーのネタバレを含んでいます。 シナリオ未クリアの方はご注意ください。 |
概要
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大魔王マデサゴーラ 創造神マデサゴーラ |
登場作品 |
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ドラゴンクエストのモンスターテンプレート |
ドラゴンクエストシリーズ恒例となる大魔王ポジションに位置するモンスター。声優は石井康嗣。
自らを「魔族の王にして、創生の女神への挑戦者」と呼ぶ人型の魔族で、3対6本の腕をもち、金色の鎧に身を包む。鎧の両肩の部分からはクワガタのハサミのような巨大な刃が突き出している。
プレイヤーたちからの愛称は「クワガタおじさん」「ジャックポットおじさん」「カイロス」など。
偶然に強大な力の源を手に入れ、その力で大魔王として成り上がったというサクセスストーリーを持つ。その経歴ゆえか、物腰や語り口などは威厳よりも軽妙さを感じさせる。また、自分の宮殿に数多くの絵画を飾り付けていたり、宮仕えの口から前述の経歴の詳細を語らせているなど、芸術家気質でナルシストな側面も覗かせている。側近である魔元帥ゼルドラドはそんな彼の掲げる大願に心服し忠誠を誓っている。
出自~レンダーシアストーリー第四章
「光の河」の最奥部からアストルティアへと出でる際に、偶然「創生の霊核」のカケラを発見。霊核のカケラは「創生の渦」へと変化し、渦の中からは強大な魔力があふれ出した。ひとつの大陸をも無から創生しえるその力を使い、大魔王マデサゴーラは戯れに、人間の治める大陸・レンダーシアのコピー(偽りのレンダーシア)を創り上げた。偽りのレンダーシアは、立地などの大部分はオリジナル(真のレンダーシア)と同じであったが、街の住人やモンスター、光の河の存在などはマデサゴーラの都合の良い内容へと変容されていた。
ひとしきり偽りのレンダーシアを愛でたのち、大魔王マデサゴーラは、偽りのレンダーシアで真のレンダーシアを侵食し、その地で神として君臨する野望を掲げる。
まずは、冥王ネルゲルと契約し、エテーネの民を滅ぼす力を与えるかわりに真のレンダーシアを「迷いの霧」で覆わせ、アストルティアから隔絶された次元に封じさせた。これにより侵食の準備は整ったが、人間の種族神・グランゼニスの血によって張られた4つの結界「神の緋石」が真のレンダーシアを守護しており、侵食の障害となっていた。それを解除するためには、同じ神の力を源とする勇者の力が必要だった。
勇者の血を引く一族が治める国・グランゼドーラ王国を側近の魔元帥ゼルドラドに襲撃させ、勇者・トーマ王子を手中に収めようとするが、トーマ王子が実は影武者であったと判明。本物の勇者である妹の「勇者姫アンルシア」は、トーマ王子の犠牲により取り逃がしてしまう。
その後、勇者の力の代替手段を求め「トーマ王子の蘇生・支配」と「勇者姫アンルシアのコピー(魔勇者アンルシア)作成」という計画を実行する。まずは王家の墓を暴いてトーマ王子の遺体を奪い、蘇生・支配に成功する。そしてトーマ王子に流れる血を用いて魔勇者アンルシアの作成を行うも、彼女には勇者の力は宿っていなかった。その後、魔勇者アンルシアはプレイヤーたちによって倒されてしまうが、一方で別働隊として動いていたトーマ王子は先代勇者の遺した指輪を入手していた。勇者の血を引く者しか身に付けられないその指輪を装備したことにより、トーマ王子には一時的ではあるものの勇者の力が宿り、結果、「神の緋石」のひとつの解除に成功する。残る3つの緋石の解除はプレイヤーと勇者姫アンルシアの活躍によって防がれたが、一部とはいえ、緋石の守護を失ったソーラリア峡谷全域の侵食を達成した。
レンダーシアストーリー最終章
さらなる計画推進のために「創生の霊核」そのものを欲した大魔王マデサゴーラは、それが封じられた場所、真のレンダーシアから繋がった空間に建つ「奈落の門」へとトーマ王子と共に侵攻する。
奈落の門には、神の緋石同様に神の結界が張られており、勇者の指輪を装備したトーマ王子をもってしても、その強大な結界は破れずにいた。それを打開するための"ある目的"のため、門前でプレイヤーたちを待ち構える。
まずはトーマ王子単体でプレイヤーと勇者姫アンルシアとのバトルとなる。そしてトーマ王子を撃破後、いよいよ大魔王マデサゴーラとのバトルに突入する。マデサゴーラは、冥王ネルゲルが「冥獣王ネルゲル」となる際に力を与えていた謎の存在「大いなる闇の根源」を呼び、力を授かって最初からフルパワーの状態で襲いかかってくる。
大魔王マデサゴーラ戦に流れるBGMは、冥獣王ネルゲル戦と同じ「冥府の王」。
バトルフィールドはやや狭い範囲の円形となっており、フィールドの境界にぶつかると内側へ向けて弾き飛ばされてしまう。このフィールドの特性が、後述の「マダンテ」に大きく関与する。
大魔王マデサゴーラは、HPが8万超、攻撃力が800程度、守備力が420程度という高ステータスを持つ。行動は、念じボール、マヒャデドス、ジゴデイン、マダンテ、魔力回復、闇のころもなど。
念じボールは、対象となったプレイヤーとその周囲のプレイヤーたちの中からランダム対象で合計6回の攻撃+呪い効果を与える技で、1回あたりのダメージはおよそ100〜170程度。ひとりのプレイヤーが全弾被弾するとほぼ確実に死亡してしまうダメージ量となる。あえて対象プレイヤーの周囲に密集することでダメージを分散させるのも有効だが、そうすると複数のプレイヤーが呪い状態となってしまうため、呪いガードの装備を揃えるなどの対策が必須となる(逆に、呪いを分散させない目的で全弾をひとりが受け持つという戦法もあり得る)。
マダンテは、大魔王マデサゴーラを中心とした範囲に9999のダメージを与える呪文で、円形のバトルフィールドの中心で発動した場合は、フィールドの端のギリギリあたりまで退避しないと逃れることができない。ただし、前述の通り、このバトルフィールドの境界にぶつかると内側へ向けて弾き飛ばされてしまうため、それが原因でマダンテを食らってしまう事故が発生する。可能であれば、できるだけ大魔王マデサゴーラをフィールドの一方の境界近くまでおびき寄せた状態を維持し、マダンテの詠唱に入ったら即座にもう一方の境界まで退避するように心がけたい。なお、マホカンタをかけておくとマダンテを跳ね返して9999のダメージを与えることが可能。マダンテ使用後はMPが0になるが、「魔力回復」を使用してMPを9999回復し、再びマダンテを放てる準備を整えてくる。
闇のころもは、魔勇者アンルシアや獣魔将ガルレイと同様の効果で、使用者の与ダメージを2倍、被ダメージを10分の1化する技。この状態で念じボールを使用すると、1発あたりのダメージが250〜350程度にまで跳ね上がるため、通常時のような「密集してダメージを分散させる」戦法が逆効果となってしまう。この状態の念じボールは、プレイヤーがばらけて複数名が被弾しないよう注意が必要である。また、こちらも魔勇者アンルシア戦などと同様に勇者姫アンルシアが「勇者の光」を使用して闇のころもを解除してくれる。解除後しばらくは大魔王マデサゴーラが行動不能+被ダメージ4倍状態となるため、ここに全力攻撃を注ぎたい。
オフライン版
HPはオンライン版の約半分、闇のころも中の攻撃はオン版と比較してヌルめ、怒る頻度も少なめ、魔力回復は使うのにマダンテは使用しないと、「前哨戦」らしい調整が施されており、火力が尖っているトーマ王子よりも与し易い。
マホターンかマホカンタがかかっている味方がいるとマヒャデドスやジゴデインを使用しなくなるため使っていると戦闘が楽。念じボールの呪い予防にキラキラポーンをかけておけば難なく倒せるだろう。
創造神マデサゴーラ
大魔王マデサゴーラの撃破後、トーマ王子が奈落の門の封印の破壊に成功してしまう。勇者姫アンルシアの一撃をその身に受けたトーマ王子の身体には、一時的に勇者の力が滞留していたのである。
奈落の門が開き、中からあふれ出したさらに強大な魔力を受けて、大魔王マデサゴーラはその身を変化させる。ドラゴンと鳥を融合させたようなその姿は、背中の翼と下半身が鳥、上半身がドラゴンで、変身前と同様に3対6本の腕を持っている。大きさは、冥獣王ネルゲルの上半身と同じ程度。自らを「創造神マデサゴーラ」と名乗り、手に入れた力を確認するためプレイヤーと勇者姫アンルシアへと襲いかかる。
創造神マデサゴーラ戦に流れるBGMは、新曲となる「神に挑みし者」。
ステータスが変身前よりも大幅に高くなっており、HPは15万超、攻撃力は950程度。特にHPは、あのダークネビュラスをも凌駕している。なお、守備力は変身前からほとんど変化していない模様。
このバトルでは、創造神マデサゴーラの残りHPが一定数まで減るのに応じて、バトルフィールドが通常時から「加速する世界」→「不浄なる世界」→「混沌たる世界」と、合計3回変化する。それぞれのバトルフィールドでは敵味方双方に特殊な法則が適用され、その状態でのバトルとなる。また、バトルフィールドが変化するのにあわせて、創造神マデサゴーラの行動パターンも変化する。
通常時
バトル開始から「加速する世界」までの状態。この状態では特殊効果の付与は行われない。
この状態の創造神マデサゴーラの行動は、通常攻撃のほか「ジゴデイン」「マヒャデドス」「あやしいひとみ」。魔結界による呪文耐性強化や、呪文ダメージカット効果、各種属性耐性効果などで身を固めておけば、このバトルはさほど苦戦しないはずである。
一定までHPを減らすことで、バトルフィールドが「加速する世界」へと変化する。
加速する世界
通常時から最初に移行するバトルフィールド。このフィールドでは、敵味方双方の行動間隔と呪文詠唱時間が大幅に短縮される。
この状態の創造神マデサゴーラの行動は、通常攻撃のほか「神速メラガイアー」「連続ドルマドン」「痛恨の一撃」「いてつくはどう」。神速メラガイアーと連続ドルマドンは、それぞれメラガイアーとドルマドンをランダム対象へ合計3回唱える大技で、1発あたりのダメージは600前後。呪文耐性強化や各種カット・耐性装備でも1発であればしのぐことは可能だが、創造神マデサゴーラはこれらの技を連発してくるため、可能であれば「マホステ」「マホカンタ」「スペルガード」といった呪文そのものを無効化または反射する呪文・とくぎを使用したい。とくに「マホカンタ」の場合は前述のダメージがそのまま相手に跳ね返るため非常に強力。なお、プレイヤーたちが全員マホカンタがかかった状態だと、呪文を使用しなくなる。
ふたたび一定までHPを減らすことで、バトルフィールドが「不浄なる世界」へと変化する。
不浄なる世界
このフィールドでは敵味方双方ともに状態異常に非常にかかりやすくなる。
当然敵の戦法もそれに応じたものとなっており、中でも臭い息「不浄の息」はこちらの呪い+猛毒+麻痺+幻惑の効果を与えてくるものとなっており、万が一まともに受けてしまうと完全に何もできなくなってしまう。
よって各状態異常の耐性は必須、最低呪いだけは万全に整えてから挑戦したい。
キラキラポーンで防いでもいいが、いてつくはどうなどで消されてしまう可能性もあるので確実とは言いがたい。
また、状態異常の他にも周囲に大ダメージ+行動不能の効果を与える「ランドインパクト」が非常に強力。
全員で受けてしまうと一発で全滅の危険すらある。幸いにして発動速度は遅めなので、もし発動の兆候が見られたらすぐにマデサゴーラから離れよう。
攻略法としてはこのフィールドの特徴を活かして、「ラリホー」などでマデサゴーラを眠らせてしまうのが有効。
ラリホーがない場合は道具の「ゆめみの花」を使ってもいいかもしれない。
ここでもHPを一定まで減らすとバトルフィールドが移行、「混沌たる世界」となる。
混沌たる世界
いよいよ最終形態。ここで勝つことができれば晴れてバージョン2クリアとなる。
このフィールドでは敵味方の会心・暴走確率が大幅に上昇する。
そのためこちら側が与えるダメージも飛躍的にアップするが、当然敵から受けるダメージも跳ね上がるので注意。
攻撃方法は今までの形態を全て合わせた構成になっており、「不浄の息」や「ランドインパクト」はもちろんほぼ確実に暴走する各種魔法も非常に危険極まりない。
他にも「マダンテ」も使ってくるのだが、これは発動まで時間がかかり避けやすく、更に使用後のMP回復行動でターンを消費したりするためむしろサービス行動と言えるかもしれない。
ちなみに、この法則を逆手に取って「会心完全ガード」を使えばほぼ無力化することが可能。(特技仕様変更により「会心ガード」になったためこの技は現在使用不可。ただし使えばそれなりのダメージ軽減が期待できる。)
魔法も例によって「マホカンタ」で跳ね返してしまえばむしろこちらのダメージソースとなっておいしい。
ただし「不浄の息」の危険度だけは変わらないので、くれぐれも注意すること。
オフライン版
スタンがとてもよく入るため、ヒューザのチャージタックルが猛威を振るう。呪文はマホカンタで、不浄の息はおいかぜで牽制できるのでキラポンと共に使いたい。フロントは固定のアンルシア+スタン&アタッカー役のヒューザ+過労死のフウラ+キラポン役の主人公orラグアスが鉄板。マイユは終盤の主砲として出番はあるがダストンはアンルシアが邪魔であまり出る幕はないだろう。
HPは11.3万程とこちらもオンライン版より低くなっているが、「すべての敵が強い」縛りでは例によって1.5倍の17万程に跳ね上がっている。通常時でもLv90以上が求められる強敵であるが、敵が強い縛りでは更に苛烈になりLv99でも痛恨を喰らえばまず即死、打撃2発で死亡、終盤の暴走呪文の嵐で壊滅もしょっちゅうとなり、シナリオボスながら高度な戦略性が求められる難敵へと化す。当然全縛りは2D闇ニズ程でないにせよかなりの鬼門。
戦闘開始直後はマホカンタを誰かに張ると通常攻撃とあやしいひとみしか使ってこないので開幕でスタンさせつつキラキラポーンを全員に渡しておけば難なく攻略できる。
加速する世界ではターン制バトルであるオフライン版では「全員の行動回数+1」の効果に変わっている。痛恨や呪文の嵐で崩される恐れもあるが、混沌たる世界に備えてテンションを上げておく、マイユにバフを積みまくるなどの準備をしておこう。
不浄なる世界以降はキラポンを欠いた瞬間に終わると思って動いたほうがいい。不浄の息は単純にダメージが痛いのでキラポンを貼るにしてもおいかぜで使わせないよう仕向けるといい。
混沌たる世界では加速する世界と混沌たる世界それぞれの行動パターンを切り替えて攻めたてるが前者だと痛恨の頻度が増し、呪文が暴走しまくって1ターンで壊滅もあり脅威極まりない。アンルシアの勇者の光をぶつけ、動きを止めている間にマイユの必殺技連打やヒューザの天下無双でケリをつけよう。ダメージ増加効果のせいでマイユの必殺技がダメージキャップに引っかかってヒューザの天下無双の方が火力が出るとか冗談でしょ…マダンテもいよいよ解禁されるがオフライン版ではぶっちゃけサービス行動。
撃破後
プレイヤーたちによって倒された後、マデサゴーラは元の人型形態へと姿が戻ってしまう。その状態でもなお、更なるパワーアップを求め奈落の門へと近づくが、最期は呪縛から解き放たれたトーマ王子によって押さえられ、トーマ王子もろとも勇者姫アンルシアの剣に貫かれて絶命する。
外伝作品での登場
ドラゴンクエストモンスターズジョーカー3でモンスターズシリーズ初登場。配合及び配合後のコインで入手が可能となっている。
配合元は魔勇者アンルシア × 冥獣王ネルゲルの特殊配合、マデサゴーラ自身はダグジャガルマの配合素材となっている(ダースガルマ×マデサゴーラ)。
配合元については攻略サイトなどで割と知られていたが、その大元となるデモンスペーディオとキングスペーディオが追加配信モンスターだったため、実際に配合して手に入れられるようになったのは、DQMJ3が発売してから約1か月後という仕様となった。(配信日は2016年4月20日で各所定店舗にて先行配信)
スキルは大魔王ポジションだから固有の特技…ではなく「冥界の霧マスター」。プレシアンナやプスゴンなど他の中ボス達ですら固有スキルなのに、創造神涙目である。
ドラゴンクエストライバルズ エースでは第8弾から共通レジェンドカードとして登場。スペシャルコインを1枚加え、BETを持つカードを増やしていくという効果を持つ。
関連動画
募集中
関連商品
関連項目
- ドラゴンクエストのモンスター一覧
- ドラゴンクエストX / ドラゴンクエストX オフライン
- 魔元帥ゼルドラド / 魔勇者アンルシア / 冥王ネルゲル
- 勇者姫アンルシア
- 念じボール / マダンテ / 痛恨の一撃 / いてつくはどう
- 奈落の門
- 魔王 / 大魔王
- ラスボス / ラスボスの一覧
- クワガタ
- カイロス
ドラゴンクエストシリーズの魔王 | |
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DQ1 | 竜王 |
DQ2 | ハーゴン / シドー |
DQ3 | バラモス / ゾーマ |
DQ4 | エスターク / デスピサロ |
DQ5 | ゲマ / ミルドラース |
DQ6 | ムドー / デスタムーア / ダークドレアム |
DQ7 | オルゴ・デミーラ |
DQ8 | ドルマゲス / ラプソーン |
DQ9 | バルボロス / エルギオス |
DQ10 | 冥王ネルゲル / 大魔王マデサゴーラ / 邪竜神ナドラガ / 時元神キュロノス 異界滅神ジャゴヌバ / ジア・レド・ゲノス |
DQ11 | ウルノーガ / ニズゼルファ |
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