『大魔神カノン』とは、2010年4月~10月にテレビ東京系で放送された日本の特撮テレビドラマである。全26話。
東映から移籍してきた高寺重徳プロデューサーの角川書店移籍第一作品目。
概要
1966年に制作された映画『大魔神』のリメイク作品。
ただし、舞台は現代となっておりオンバケやイパダダなど元の映画にない要素もあるなど、リメイクというよりは大魔神の名を借りた新作に近い。
ニコニコ動画では、2010年8月~10月に2話ずつ1週間無料で配信された。
BD-BOXは様々な特典がついて全3巻、DVDはシリーズで13巻が発売。
コミカライズ版は水清十朗が作画を担当しヤングエースにて連載されていた。全2巻。
小話
- 製作費は深夜ドラマとしては異例の10億円を投入しており、キャスト陣も豪華である。
その代償として、4-9月期の角川書店製作のアニメーション作品が激減した。 - 主人公の立ち位置や作風、多用されるCGなどに高寺Pが本作の前に手がけた『仮面ライダー響鬼』前半に類似点がある。
- 商業的側面もあるが、どちらかと言えば特撮文化を残す(角川映画のガメラ等)といった文化的側面が大きいのかもしれない。
- なお、プロデューサー&宣伝マンやキャスト陣はPRのため宣伝番組らっきー☆れーさーにアニメーション部とカート対決に乗り込んでいる(高寺はOPのみ登場して、カート対決には不参加)。
特徴(というより問題点)
- 前半の話の展開が非常に遅く、視聴者を逃がしてしまった残念な作品である。
9話以降は展開、キャラクター共によく表現されており初見の方は、9話以降からの視聴がお勧めである。 - 話は主人公・カノンがメインのパートとタイヘイ達オンバケがメインのパート2つを描く構成となっている。
・・・のだが、この2つのパートがほとんど噛み合っていない。
カノンがオンバケ達を助けるという展開もほとんど無く、基本的に両パートが平行線のまま進行することが多い。
後半ではカノンパートの比重が大きくなる一方で特撮分が減っていっている。 - また、レギュラーやゲストの扱いがややおざなり気味であり 、唐突に退場してしまう事が多い。オダギリは許す
- コレらの影響か、ニコニコチャンネルでの動画販売成績がぶっちぎりで低い結果となってしまっている。
- 高寺作品という事もあり、本作に期待していた響鬼前半ファンや高寺特撮ファンも多かった。
響鬼前半ファンである漫画家・吉田戦車も期待していたが、全話視聴後に微妙な反応を示している。 - 特撮ではなく特撮の皮をかぶった寓話として見れば面白い・・・かもしれない。
カノンの成長がきちんと描かれているのは見るべき点であろう。 - 本作を一言で言うならば「高寺Pのこだわりが裏目に出てしまった」、「仮面ライダー響鬼前半の問題点が浮き彫りになった(しかも悪化している)」と言える。
- 角川「自由に作らせてやった結果がコレだよ!!」
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関連項目
外部リンク
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