大鳳(艦これ)とは、DMM.comのブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する艦娘である。モデルは大日本帝国海軍に所属していた航空母艦『大鳳』。史実での大鳳については当該記事を参照されたし。
担当声優は能登麻美子。デザインは島田フミカネ。
提督。大鳳の概要、気になりますか?
2013年12月24日のアップデートで大型艦建造システムと同時に実装された艦娘であり、艦これでの艦種は現在建造時唯一の「装甲空母」。現時点では大型艦建造でしか入手できないため(⇒2020年6月末~8月の「侵攻阻止!島嶼防衛強化作戦」の最終海域ボス限定でドロップが実現)、それなりに資源に余裕があり、なおかつ運がいい提督しかその姿を拝むことはできないだろう。大型艦建造のご利用は計画的に。
担当イラストレーターはメカ少女のデザインに定評のある島田フミカネ氏。同氏がキャラデザを担当することは実装以前より艦これ運営から発表されており、また運営ツイッターが大鳳に変わったりするなど、夏・秋イベントにおける大和や武蔵のように、大型艦建造システムの実質的な目玉として扱われていた。
モミアゲを長くしたような髪型と焦げ茶色の防具とスパッツが特徴的な少女。しかし、何と言っても彼女のアイデンティティは空母勢としては圧倒的なペタンコ胸部装甲。その薄さたるや某RJや某瑞鳳に勝るとも劣らない。上半身のインナーは装甲空母の名に反して脇身頃にあたる生地がなく、露わな素肌にはあばら骨が浮いている。ぺろぺろしたいよ。全体的に華奢な外見もあってか、空母勢の中ではかなり年少に見える方ではないだろうか。
時報台詞によると長良よろしく走りこみや筋トレを欠かさずこなしているようで、単にか細いのではなくかなり引き締まって均整の取れたスマートなボディをしていることが伺える。
また同じく時報台詞によると、秘書官は持ち回りで食事にカレーを作るのが仕事になっているらしい。提督が逃げ出してコメントを拒否した比叡カレーと違い、大鳳カレーには提督もご満悦の様子。
生真面目で凛とした性格をしており、提督に対しても非常に友好的に接してくれる。
提督のことを心底信頼し、一緒にいると楽しそうにしてくれる。MVPを取った際も「提督と一緒」であることを強調するなど、お触りや夜戦に関する言及がないだけで、実質的に提督LOVE勢の一人と言ってもいいのではないだろうか。
ちなみに放置されると怒る金剛とは対照的に、待ってくれる女らしい。
また風が気になる性分なのか、風に言及することが多い帝国海軍ではカタパルトを開発出来なかったため、空母は風上に向かって航行することで艦載機の離陸距離を縮めるという航法が必須であった。風に敏感なのは空母であれば当然といえる。。
空母と言えば艦載機で、型ごとに異なる艦載機の飛ばし方をしているのも空母娘の特徴である。
大鳳はというと、和弓やら式神やらからくりBOXやらと多彩な飛ばし方の既存空母娘のどれとも異なる、マガジン式クロスボウというやたら近代的な装備を所持。未改状態の立ち絵にて手に持っているのはマガジンである。
なおデザインした島田フミカネ氏のコメント(公式ではなく、個人的イメージ)によると、クロスボウなのは最新鋭だからではなく、「訓練期間が短い者でも前に飛ばすことだけは不足なくできる武器」をイメージした結果のものだそうだ。なので赤城や加賀が和弓で飛ばす矢の方が強く、また大鳳が同じ弓を持ってもまともに飛ばせないであろう……との事。2017年のアップデートで鈴谷・熊野の改二軽空母版「航改二」もボウガンを使っての艦載機運用する仲間として登場した。
燃料漏れを気にする大鳳
小破・中破時や改装時、各種時報でやたら燃料漏れやそれに引火する事を気にするセリフが目立つが、これは彼女の史実での最後に関係する。
なんと、帝国海軍機動艦隊最後の切り札・不沈空母として鳴り物入りで建造されたにもかかわらず、晴れの初陣であるマリアナ沖海戦にて魚雷たった1発で爆発炎上を起こして沈没するという壮大な出オチあまりにもあっけない最後を迎えているのだ。
- 周辺海域に平穏な天候が多く、格納庫を開放式で建造していたアメリカ空母と違い、悪天候が多い日本周辺海域の対策として密閉式格納庫を採用していた日本空母。大鳳もその例に漏れず密閉式であった。
- 原因となった魚雷の被弾時、燃料タンクに亀裂が入り燃料のガソリンの漏洩が起こっていたのだが、同時に故障した艦載機用エレベーターの修理に工員を先に回してしまったため、被弾からしばらくの間亀裂が入った燃料タンクがそのままにされてしまった。
- エレベーターをなんとかしたいが気化したガソリンのせいで火花厳禁状態では思うように作業が進む訳もなく、かと言ってエレベーターが下がったままでは支障が出るのでエレベーターの修理にかかりっきりになる……という悪循環。
結局、故障したエレベーターを再稼動させることを諦め、机や箱を積み上げて昇降部を物理的に埋めてしまうという荒業。このせいで気化したガソリンを逃がす重要な開口部を一つ失ったことになる。 - 結局ガソリンに引火し爆発を起こしたのだが、よりにもよってその瞬間が故障していなかった別の艦載機エレベーターが上がりきって開口部をふさいだ瞬間であった。逃げ場の無い密閉空間での火災で遠隔消化装置を作動させる間もなく機関部員は一気に全滅。
- そうして広まった火災を止める手立てはもはや無く、大鳳はたった1発の魚雷に端を発する火災で沈没してしまった。
未改状態での入手時&ログイン時に「最新式の密閉型格納庫」を自慢してくるが、なんという皮肉だろうか……
また先述の通り彼女は艦載機の運用方法としてマガジン式クロスボウを使っているのだが、艦載機を表している矢をマガジンというパッケージ内に格納しているのも、この密閉式格納庫が彼女という存在に深くかかわっている事の示唆だろう。
ミッドウェーで多数の空母を失った経験から、厳重な防火策を施されて建造された彼女であったが、それも空しくまたしても爆発火災によって空母が失われてしまう。瑞鶴や隼鷹などの生き残った空母にさらなる防火対策が追加されたのは言うまでも無いが、後世にも彼女のエピソードは教訓として広く伝えられている。
その手のマニアの間では空母のダメージ・コントロールの話になると必ず話題に上がるほど有名な話だが、科学技術振興機構(JST)の『失敗知識データベース「失敗百選」』にも大鳳の沈没が取り上げられている。
なお、彼女に向けて発射された魚雷は本来は6発であり、命中しそうなコースを走っていたものだけでも2発あった。
そのうちの1本が命中した訳だが、残る1発はただ外れたのではなく、大鳳の搭乗員の一人であった小松幸男・兵曹長が艦載機「彗星」に乗って被弾直前に発艦し、魚雷2本のうち1本に体当たりを敢行。文字通り命をもって魚雷を片方食い止めたのである。
このことは大鳳も時報で言及しており、20時の時報で「忘れたことはない」と言う「彗星」とは、彼のことであろう。
ちなみにこの魚雷を発射したのは例によってあの「アルバコア」である。
彼女もまたアルバコア被害者の会の一員であった。
さあ、やるわ!第六〇一航空隊、発艦始め!
……と、改装後の「大鳳」が戦闘開始時に勇ましく声をかけている第六〇一航空隊についても記しておきたい。
従来、空母で運用される航空機の部隊はそれぞれの空母ごとに艦長の責任で運用されていた。(「赤城」航空隊、「加賀」航空隊、といった風に)。しかし、ミッドウェーで四空母が撃沈されてしまった際、他の空母に緊急着艦しようとして混乱が生じたこと、そもそも空母単位での運用では航空部隊全体の指揮をとりたいときに支障が出ることから、今さらだけど特定の空母に属さない形で艦載機部隊は再編成されることになった。
第六〇一航空隊(略称は「六〇一空」)は、この構想で初めて編成された部隊で、「翔鶴」と「瑞鳳」の飛行隊を基幹として発足し、一航戦(「翔鶴」「瑞鶴」「大鳳」)で運用されることになった。
しかし、六〇一空はそのデビュー戦となるマリアナ沖海戦にて、いきなり「大鳳」「翔鶴」を失い、半数以上の機体と熟練パイロットを喪失してしまう。
それでも、六〇一空は三航戦に転属となった「瑞鶴」と行動を共にし、他の三航戦メンバー(「瑞鳳」「千歳」「千代田」)の航空隊である六五三空と共にレイテ沖海戦に挑み、そして散っていった。
組織としての六〇一空はその後、最後の一航戦(「天城」「葛城」)の解散後は基地航空隊に、さらに終戦間際には関東地方の防空隊へと変貌していき、そして終戦と共に解隊された。
なお、艦これでは後日、六〇一空の名を持つ以下の艦載機が実装されている。いずれも開発は不可。
- 零戦52型丙(六〇一空)(艦戦/雲龍改・天城改・葛城改の初期装備、ランク報酬等)
- 烈風(六〇一空)(艦戦/機種転換任務(要:零戦52型丙(六〇一空)、烈風×2)の他、イベント報酬やランク報酬等)
- 彗星(六〇一空)(艦爆/雲龍改、天城改の初期装備の他、イベント報酬やランク報酬等)
- 天山(六〇一空)(艦攻/雲龍改、天城改の初期装備の他、イベント報酬等)
- 流星(六〇一空)(艦攻/葛城改の初期装備の他、イベント報酬等)
いずれも高性能な機体であるが、入手難易度も高い(イベント報酬やランキング報酬を除くと、雲龍姉妹を改にするしかないが、そもそも彼女らは今のところ入手手段がイベントのみ)。また、確かに高性能ではあるが、友永隊や江草隊といった再編前の時代の猛者の部隊には一歩譲るのは、熟練の差だろうか。
ゲーム中の性能
最大の特徴が、彼女の代名詞であるカテゴリ「装甲空母」だろう
(2015年9月25日/10月30日のアップデートで翔鶴「改二甲」/瑞鶴改二甲、2017年9月12日にはサラトガのMk.Ⅱmod2が加わっているが、翔鶴・瑞鶴・サラトガの場合は改二になる時点で「改装設計図」+「試製甲板カタパルト」と甲への改装でレベル85(サラトガ)88(翔鶴)、瑞鶴に至っては90という高い練度が要求される)
これは通常の空母と何が違うのかというと、空母の砲撃戦フェイズにおける艦載機攻撃は被害状況が「小破」までならば可能だが中破以上になるとできなくなるという性質がある。しかし装甲空母は「中破」でもまだ艦載機攻撃を続行することができるのだ。大破までするとさすがに他の空母と同じく沈黙してしまうが。
またステータスも軒並み高水準にまとまっており、正規空母らと比較してもまったく遜色ないレベルを持つ。
改での限界値で比較すると、耐久(HP)こそ蒼龍・飛龍よりちょっと高いだけで下の方だが、装甲空母の名の通りの装甲の他、火力・対空は全空母中トップの値を誇る。
改造前は史実を反映して軽空母並の61機しかなかった搭載数も、86機と大増設。実装時加賀改に次ぐ2位の搭載数を持つようになる(現状では翔鶴・瑞鶴改二・サラトガMk.Ⅱmod.2が93機、イントレピッド改が最大112機のため、単独6位)
ちなみに赤城さんと違って烈風も流星もご存知である通り、改造すると実際に烈風と流星を初期装備として持ってきてくれるのもうれしいポイント。 また、2017年9月実装の「戦爆連合カットイン」と大鳳改は非常に相性が良く(搭載機数が多いだけでなく、火力及び配置数が「30・24・24・8」と残存性が高い)決戦戦力として起用される機会がかなり増えた。
なおこの魔改造の如き搭載数大増加だが、本人が言及している通り露天駐機である。
露天駐機とは格納庫の外、甲板の上に野ざらしで艦載機を停めておく事だが、他の空母ではこのような方法で搭載数を水増ししていない。これは何故かと言うと、露天駐機はどの空母でも出来る事は出来るのだが、やりすぎて甲板上のスペースを食いすぎると艦載機の発着艦に支障を来たしてしまうから。なので、露天駐機はしても発着艦の邪魔をしない程度の少数に留まる。
艦載機の発着艦を維持しつつある程度以上の露天駐機をするにはカタパルトによる射出装置が必要だが、残念ながら日本海軍のカタパルト射出装置の開発が間に合わず、どの空母にも装備されていなかった。一応大鳳にはカタパルトの追加装備の予定があったのだが、初陣には間に合っていなかった。
しかし大鳳は、艦これにおいて改造を受けるとカタパルト射出装置を実現する(但し、前述の翔鶴改二・甲と違い射程は「中」にならない)史実では開発されただけで終わった烈風、配備は間に合ったもののすぐに終戦を迎えてしまった流星を初期装備として持っている事も合わせ、大鳳改は航空戦艦化された扶桑姉妹のような「if改装」に相当すると言えよう。
一方で、史実での悲惨な最期から大方の提督が予想していたように、運の初期値はなんと2。あの陸奥をも下回る幸薄っぷりである。大鳳でこれなら信濃はどうなってしまうのだろうか。
ただ、彼女の実装と同時に特殊な潜水艦「まるゆ」も実装されており、運の数値も近代化改修によってカバーすることが可能になっている。すさまじく手間はかかるが。
ただカバー可能と言っても、その限界値は39。陸奥・扶桑・山城と言った他の不運艦と同じグループで、全艦娘の中で同値のワースト1である。
また、回避も低い(空母としては同じ装甲空母のSaratoga Mk.II Mod IIと並んでのワースト2)ので、被弾を抑えるために補強増設スロットへの装備(高角砲や機銃。大鳳改は10cm連装高角砲系統が装備可能)や艦載機に回避補正が付く機体を載せるなどして補助したいところ。
総じて、帝国海軍の最強空母の座を争える程のハイスペックな空母と言えよう。
この程度の関連動画、この大鳳はびくともしないわ!
ごめんなさい、すっかり遅くなってしまって・・・。大鳳の静画、です。
優秀なMMDモデルたち、本当の力を見せてあげて!
「琥沙郎/536」氏制作モデル
「さらりん」氏制作モデル
「Ki」氏制作モデル
「ブラスターB」氏制作モデル
いい関連立体じゃない!助かるわ
万全の補給と関連商品があれば、七面鳥などとは言わせないわ!
あの、すみません。誘爆だけは怖くって…。関連コミュニティは怖くないんです!
関連項目は大事。十分に準備してから出撃しましょ?
- 艦隊これくしょん~艦これ~
- 航空母艦
- 大鳳 - 元ネタ
- 島田フミカネ
- 神戸川崎艦娘(空母としては加賀・瑞鶴・飛鷹・熊野航改二が該当)
- 防火技術が引き継がれた艦
- 瑞鶴(艦これ) - 小説『艦隊これくしょん-艦これ- 鶴翼の絆』2巻でも彼女の口から少しだけ言及される。
- 隼鷹(艦これ)
- 艦これぺたんこ仲間
- 大型艦建造初期実装組(同日実装・担当声優も同じ)
- イベント「迎撃!霧の艦隊」新規追加艦娘(同日実装)
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