天のゼオライマーとは、漫画・OVA「冥王計画ゼオライマー」およびそれを題材としたゲームに登場する機動兵器である。
作中では単に「ゼオライマー」と呼ばれる事が多い。
概要
元になった漫画版と、OVA以降で設定が大幅に異なるため、別々に記述する。
漫画版
漫画版ゼオライマーはアダルトコミックに連載された成人向けエロ漫画であるため、いくらか表現を簡略にしてあります。
世界各国が保有する人型機動兵器「鉄神」の一種で、その中でも最大サイズのGクラスに分類される。
世界征服を目論む「鉄神帝国ネマトーダ」に協力する形で・・・と見せかけて、自身らだけで世界を牛耳るために氷室遼三・若槻魔沙樹の両名によって開発が開始されたロボット。
異次元から無尽蔵にエネルギーを取り出す「超次元システム」を搭載するロボットで、これによりシステム稼動中は他のGクラスロボを全く問題にしないほどの圧倒的な性能を誇る。
システムが稼動していない時は他のGクラスロボに劣ってしまう程度の性能しか発揮出来ないが、システムが完全に稼動している時は、無尽蔵のエネルギーによる空間跳躍・全方位バリアなどに加え、登場しているパイロットの身体を含めた、ゼオライマーの如何なる箇所が損傷しても一瞬で完全に復元してしまう再生機能まで備える完全無敵の兵器になる。
武装は多く無いが、最大の特徴とも言える両手の甲と胸部に備える光球から発せられるエネルギー波で戦う。
このエネルギー波は拡散させて辺り一帯を消し飛ばしたり、収束させて敵を切断したりと様々な使い方があるが、特別な名前は付いていない。唯一、エネルギーを纏った正拳を相手に打ち込む技に「Dブラスト」と言う名前があるのが終盤で判明したくらいである。
このシステムを稼動させるための心臓として、「次元ジョイント」と呼ばれるパーツを装備する女性が必要であり、それには氷室の妻である氷室美久が選ばれた。ただし度重なる裏切りの果てに美久自身は殺害され、その細胞から培養し直されたクローンとも言うべき少女「ミク」にその役割は受け継がれている。
次元ジョイントをミクの子宮内に装着し、ゼオライマーの胸部にある光球の中に収納される形で登場する。この光球の中の触手で快感責めにされることでシステムが稼動すると言う仕組み。
物語序盤は氷室が作成した次元ジョイントを使っていたが、氷室のものは不完全で定期的に交換が必要になる上、サイズが微妙に大きかったため、交換のたびにマニアックなセックスシーンが展開されていた。
OVA版
基本コンセプトは同じだが、超次元システムは次元連結システムと名を変えている。
秘密結社「鉄甲龍(ハウドラゴン)」の科学者・木原マサキが開発したロボットで、鉄甲龍の幹部・八卦衆がそれぞれ操縦するロボットの八卦ロボの1体であり、鉄甲龍の長・幽羅帝の機体になるはずのものだった。
しかし完成直前にマサキが裏切り、他の八卦ロボ(中にはゼオライマーと同じ次元連結システムを搭載していた機体もあった)を全て破壊した上でゼオライマーを奪って逃走。これにより、ゼオライマーが次元連結システムを搭載する唯一のロボットになった。
システムを稼動させるためのキーとして氷室美久と言う少女を必要とすると言う点は漫画版と同じだが、成人向けではない作品のため、子宮にパーツを挿入すると言う設定はなくなっており、美久そのものがパーツであるアンドロイドとなっている。
システム発動に際して美久は機械部品で出来たガイコツのような姿に変身した上で変形し、ゼオライマーの心臓部と合体する。
武器も漫画版とそう大差はなく、基本は手の甲の光球から発せられるエネルギーによる攻撃。
必殺技とも言うべき最大出力の放出には、両手をかざして胸の光球の前で2つの光球を接触させて放つという動作が付けられ、「メイオウ攻撃」と名付けられた。この際、ゼオライマー自身が「メーイ・オーウ!」と叫んでいるかのようなエフェクトが入るのも有名。
スパロボMX
次元連結システムは以下の機能をくっつけたものとなっている。
原作の能力を再現したものだが、流石に一瞬での再生や完全防御バリア、無尽蔵エネルギーなどをそのまま再現するとゲームにならないので、いくらか抑えられている。
弱点を挙げるとすれば、次元連結システムそのものが気力130以上でのみ有効なため、武装の性質も相まって気力が上がるまではゼオライマーそのものが地味だという事。
特に序盤では改造やパイロットの精神コマンドなどが充実していないため気力をさっさと上げてしまう事も出来ないため我慢が必要。
しかしひとたび気力が溜まれば上記の4つの能力が全て発動し、ちょっとやそっとじゃ傷が付かないタフネスに加え、毎ターン30%も回復していくENからメイオウ攻撃を連発する。
無改造の初期値でも攻撃力5000を超えるMAP兵器版メイオウ攻撃を、改造して各種技能をつけてぶっ放した日にはほぼ全ての雑魚が一撃で、2発も放てばボスも含めて消滅してしまう。
ちなみに、ゼオライマーの次元連結システム初起動時には、美久の変形・合体シーンがデモアニメで再現される。
ガイコツ状態のまま片言で喋る様子に軽くトラウマを覚える人もいるので注意。
スパロボJ
設定や武器のチートさはMXとほぼ同じだが、次元連結システムはフューリーと言う太古の昔から地球で休眠していた異星人の技術をマサキが独自に解析して完成させたという事になっている。
- HP・EN回復とバリアが次元連結システムの気力制限から切り離され、平常時でも使いやすいユニットになった。
- 次元連結システム稼動時の能力として分身に加え「空間跳躍」が追加された(移動の際に移動力を多く消費する地形を無視する)。
- 地形適応が空Bになっているため、空を飛んだまま戦闘するとちょっと弱くなる。
この作品そのものがMXよりもスーパー系重視に傾いている事もあって、MXよりも洒落にならない魔神。
また、スパロボJにはさらに上が存在する。グレートゼオライマーを参照。
武装
種類・名称はOVA版およびスーパーロボット大戦のものに準拠。
- 格闘
文字通り格闘。頑丈な手を使って相手を殴る。剣などの固定兵装を持たないゼオライマーにとって、唯一の通常攻撃。 - エネルギー波
手の甲からエネルギーを収束させて放つ。次元連結システムが稼動していない状態でも使える武器。 - 次元連結砲
敵の目の前にワープし、手の甲に収束させたエネルギーをパンチと共に撃ち込む技。
次元跳躍を使うため次元連結システム稼動時にしか使えない技。漫画版でのDブラストに相当。
OVAでは名称は無く、スーパーロボット大戦MXにて初めて命名された。 - メイオウ攻撃
次元連結システムを最大出力にし、胸の前で接触させた両手の光球から全方位にエネルギーを放射する。巻き込まれた敵は原子レベルで粉砕され跡形も無くなる。
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関連項目
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