天下りとは、
- 天から神がおりてくること
- 1から転じて官僚や政治家などが所属する組織の影響力を持って関連する傘下の組織へと移る事
- 1から転じて、数理系において論理的に導いたわけではないが、所与のものとして与えられる定義や数値、またそれらを使う方法(例)天下り的に
本項目では(2)について説明する。
概要
大抵は「便宜を図ってくれた政治家などを、企業が見返りに高給・好待遇で採用する」パターン。
地位を悪用した不正行為のため、良い意味で使われる事はまずない。
簡単な一例
(政治家・建設会社である必要はない)
政治家「退職後に天下りさせてくれるなら、お前んトコにどでかい公共事業とか、定期的に仕事あげるよ」
大手建設会社「分かりました!それをしてくれるなら…
何もしなくても毎月50万円、数年後の満了退職金は1000万円ほど用意します!ただ無人では示しがつかないんで、形だけでも出勤してタイムカードを押していただければ、後は寝てても遊んでてもネトゲやっててもエロサイト三昧していても全然構いません!」
そして政治家は将来的に大金を手に入れ、建設会社も大きな利益になり、お互いwin-winな関係になった。
問題点
ただし、これをやってしまうと「金のある大企業が好き勝手できてしまう」ため
その他のまじめにやっている企業が割を食う羽目になる。入札談合など。
もちろん企業内にも「なんだあのオッサン何もせず偉そうに金だけ貰いやがって」という反発も出てくる。
(日本では年功序列な企業がまだ多いため、利益が反映されず安月給の若手社員など)
公共事業の建設だけでなく、「その施設内で使用する備品等を君の企業から全部購入してあげるよん」といったものや、多額の政治献金を日頃から欠かさず行うパターンもある。
政治家が地元の大企業と結託するパターンも多く、多額の献金でなく選挙の「票」が一種のカネ代わりという場合もある。大企業であれば家族も含めかなりの人数になり、任期満了後の再当選の確率もグッと上がる。
もちろん日本の大企業全部がそんな事をやっている訳ではない。
…とはいえ、天下りによってその政治家本人が採用され、何もせずコスパの悪い高給・好待遇でいるならクロの可能性が非常に高い。かといってどうにもできない訳だが。
類するもので、「その企業・組織団体が有利になるよう法律ごと変えてしまう」のは
レントシーキング と呼ぶ。(当該記事を参照)
規制
国家公務員の再就職に関する規制についてiinnkaisetsumei.pdf (cao.go.jp)
「政治家が関連企業に天下りするのはズルいよね!」
…ということで、離職後5年間は密接な関係にあった企業に再就職できない。
だがそれは、裏を返せば「5年後に就職すれば良くね?」というわけだし、日頃からの高給を貯金しておけば5年くらい無給でも特に問題ない。自分に都合の良いよう法律に穴を開けておくのは基本である。
そして政治家さんは5年後に、関連企業に堂々と再就職するのであった。(合法)
関連項目
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https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%82%8A