天地を喰らうとは、『週刊少年ジャンプ』にて1983年27号より1984年38号まで連載された、本宮ひろ志の漫画である。ジャンプコミックス全7巻。
概要
「三国志演義」を元にした漫画で、主人公は劉備。
第一話でいきなり孔明と劉備が会ったり、天界とか魔界へ行ったり、108の魔星とかやや「水滸伝」入っていたり、呂布と貂蝉が金髪で兄妹だったり、曹操の「七星刀で董卓暗殺計画」が呂布にバレバレで殺されかけたりと、かなりオリジナル色が入っている。
董卓が長安へ遷都するあたりまでは何とか演義通りに話が進んだが、その後は唐突に董卓が呂布に殺され、唐突に劉備が劉表に招かれて荊州へ行き、唐突に劉備が封禅の儀式を行い、趙雲と孔明が加わって「俺たちの戦いはこれからだ!」と言わんばかりに終わってしまう。
いわゆる打ち切りである。
最終巻のあとがきでは人気が非常に低かったことが原因とされているが、後年公開された当時の読者アンケートではむしろ人気は高く、例によって作者の都合でぶん投げた可能性が高い。
ゲームの天地を喰らう
原作よりカプコンから出たゲーム版の方が有名かもしれない。
アーケードでベルトスクロールタイプのアクションゲーム、ファミコンとゲームボーイでロールプレイングゲームの2つのジャンルで出ている。
下にその一覧を述べる。太字は大百科に記事があるもの。右は発売年。
- ベルトスクロールアクション
- 天地を喰らう - 1989年
- 天地を喰らうII 赤壁の戦い - 1992年
- ロールプレイングゲーム
- 天地を喰らう(RPG) - 1989年
- 天地を喰らうII 諸葛孔明伝 - 1991年
- 天地を喰らう(GB版) - 1994年
実はもう1つ、スーパーファミコンでシミュレーションの『天地を喰らう 三国志群雄伝』(1995年)があるのだが、前述の5作品に比べるとかなり知名度が低い。
どちらかというと黒歴史扱いである。
マイナーなところではカプコンではなくウィンキーソフトから発売された『天地を喰らう 魔界三国志』(PC-8801 / シャープX1、1988年)というのもある。ジャンルはロールプレイングゲーム。最も古い『天地を喰らう』ゲームである。
また、セガの『三国志大戦』のレジェンドカードに劉備、関羽、張飛、趙雲、馬超(原作では馬超は登場していないので描き下ろし)、孔明、呂布が登場していた(現在は排出停止となっている)。
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関連項目
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- 0pt
- ページ番号: 616936
- リビジョン番号: 2805477
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