天皇賞(春)単語

テンノウショウハル
4.5千文字の記事
  • 8
  • 0pt
掲示板へ

日本競馬・全世代の頂点へ
天皇賞(春)
京都競馬場・芝3200m


天皇賞(春)とは、京都競馬場の芝3200mで行われる日本中央競馬会(JRA)催のGI競走である。略称春天優勝には皇室よりが下賜されることからとも呼ばれる。

曖昧さ回避 この記事では実際の競馬競走について記述しています。
この競走を元にした『ウマ娘 プリティーダービー』に登場するレースについては
天皇賞(春)(ウマ娘)」を参照して下さい。

概要

コース 京都競馬場
距離 3200m
出走条件 4歳以上
1着賞 本賞金2億円
格付け GⅠ
負担重量 定量
せん馬58.0kg
56.0kg

1905年から開催されていた「The Emperor's Cup」(エンペラーカップ)を前身として、各地で行われていた「室御賞典」を集約し、1937年に第1回としての室御賞典」東京で、1938年に第2回としての室御賞典を阪神で行ったのが始まりである。
第14回まではそのまま「室御賞典」をレース名として使用、15回のみ「平和賞」として開催された。
その後、天皇賞(春)京都競馬場で、天皇賞(秋)東京競馬場で開催するようになり、現在に至る。

3200mは内で、重賞では3番GⅠでは最も長いレースである。日本競馬では中長距離競争が重視されてきたため、「古(4歳以上の)として最高の栄誉」と称される伝統の競争でもある。ただ、2000年代以降は全世界的な中距離競争重視の流れにシフトするに伴い、距離の本競争を回避するも多くなってきている。
かつては、優勝は再出走できない勝ち抜け制が導入されていた(1981年まで)。

2017年大阪杯GIに昇格し、本競争と宝塚記念を合わせての古中長距離三冠が設定され、同一年度に連勝したには報奨が与えられるようになった。が、本競争の距離が長すぎること、宝塚記念に厳しい梅雨時に開催されることも相まって、三連戦を狙う営自体中々おらず、三冠馬は(大阪杯の前身・産経大阪杯時代に遡っても)未だ現れていない。

なお、京都競馬場修工事に伴う開催休止(2020年10月2023年3月)のため、第163回・165回(2021年2022年)は阪神競馬場(3,200m、芝・外回り内回り)にて代替開催された。

レース傾向

京都競馬場外回りコースを使用し、向こう正面中央からスタートする。約420mの直線を走ると「の坂」が待ち受け、3コーナーへ向けての急坂を駆けのぼり、4コーナーへと続くなだらかな下り坂を下っていくことになる。2回のの坂の昇降を含めてコーナーを6回周り、最後の直線が約400m。スタミナや集中を切らさない精など絶対的な長距離適性が必要不可欠である。

最初の直線も最後の直線も十分に長いため、脚質的な有利不利は少ないが、有馬記念と同様にコーナーを6回周るコースのため、内側をロスなく回れる内が明に有利。番16番以降の優勝阪神開催であった2022年タイトルホルダーを除くと1979年のカシュウチカラまで遡る。2015年番1番なのに最後方から直線で大外捲りして勝ったゴールドシップは……なにかおかしい。

坂に加え距離距離なのでにとっては非常に厳しいレースであり、優勝1953年のレダただ1頭のみである。入着すら2021年カレンブーケドール(3着)とウインマリリン(5着)が達成するまでは1965年パスポート(5着)、3200m時代の秋天を含めても1983年のカミノスミレ(2着)まで遡らねばならない。[1]

90年代までは上位人気が順当に優勝する較的堅いレースであったが、2000年代後半以降は長距離路線が重要視されなくなったためか、00年代以降は二桁人気が4勝したり上位入線したりしてヒモ荒れするなど、予想が難しいレースになっている。

主な前走・前哨戦

競走名 格付 施行競馬場 施行距離 間隔 優先出走権
阪神大賞典 GII 阪神競馬場 3000m 6週 1着
日経賞 GII 中山競馬場 2500m 5週 1着
大阪杯 GI 阪神競馬場 2000m 4週

歴代優勝馬

と年2回開催しているので回数は1つ飛ばし。戦後から()は奇数

馬場状態が「良」の場合は欄とする。
の場合のみ齢欄にと記載。齢は開催年を問わず満年齢(新表記)である。

開催年 優勝 騎手 馬場 タイム 出走 人気 単勝(円)
165exit_nicovideo※3 2022 タイトルホルダー 4 横山和生 稍重 3:16.2 18 2 490
163exit_nicovideo※3 2021 ワールドプレミア 5 福永祐一 R3:14.7 17 3 520
161 2020 フィエールマン 5 C.ルメール 3:16.5 14 1 200
159exit_nicovideo 2019 フィエールマン 4 C.ルメール 3:15.0 13 1 280
157exit_nicovideo 2018 レインボーライン 5 岩田康誠 3:16.2 17 2 600
155exit_nicovideo 2017 キタサンブラック 5 武豊 R3:12.5 17 1 220
153exit_nicovideo 2016 キタサンブラック 4 武豊 3:15.3 18 2 450
151exit_nicovideo 2015 ゴールドシップ 6 横山典弘 3:14.7 17 2 460
149exit_nicovideo 2014 フェノーメノ 5 蛯名正義 3:15.1 18 4 1150
147exit_nicovideo 2013 フェノーメノ 4 蛯名正義 3:14.2 18 2 620
145exit_nicovideo 2012 ビートブラック 5 石橋 3:13.8 18 14 15960※2
143exit_nicovideo 2011 ヒルダムール 4 藤田伸二 稍重 3:20.6 18 7 1690
141exit_nicovideo 2010 ジャガーメイル 6 C.ウィリアムズ 3:15.7 18 2 590
139exit_nicovideo 2009 イネルキッツ 6 松岡正海 3:14.4 18 12 4650
137exit_nicovideo 2008 アドマイヤジュピタ 5 岩田康誠 3:15.1 14 3 580
135exit_nicovideo 2007 メイショウサムソン 4 石橋 3:14.1 16 2 450
133exit_nicovideo 2006 ディープインパクト 4 武豊 3:13.4 17 1 110
131exit_nicovideo 2005 スズカマンボ 4 安藤勝己 3:16.5 18 13 3510
129exit_nicovideo 2004 イングランディーレ 5 横山典弘 3:18.5 18 10 7100
127exit_nicovideo 2003 ヒシミラクル 4 角田晃一 3:17.0 18 7 1610
125exit_nicovideo 2002 マンハッタンカフェ 4 蛯名正義 3:19.5 11 2 290
123exit_nicovideo 2001 テイエムオペラオー 5 和田竜二 3:16.2 12 1 200
121 2000 テイエムオペラオー 4 和田竜二 3:17.6 12 1 170
119exit_nicovideo 1999 スペシャルウィーク 4 武豊 3:15.3 12 1 230
117exit_nicovideo 1998 メジロブライト 4 河内洋 3:23.6 14 2 230
115exit_nicovideo 1997 マヤノトップガン 5 田原成貴 3:14.4 16 2 370
113exit_nicovideo 1996 サクラローレル 5 横山典弘 3:17.8 16 3 1450
111exit_nicovideo 1995 ライスシャワー 6 的場均 3:19.9 18 4 580
109exit_nicovideo※3 1994 ビワハヤヒデ 4 岡部幸雄 稍重 3:22.6 11 1 130
107exit_nicovideo 1993 ライスシャワー 4 的場均 3:17.1 15 2 520
105exit_nicovideo 1992 メジロマックイーン 5 武豊 3:20.0 14 2 220
103exit_nicovideo 1991 メジロマックイーン 4 武豊 3:18.8 18 1 170
101exit_nicovideo 1990 スーパークリーク 5 武豊 3:21.9 16 1 150
99exit_nicovideo 1989 イナリワン 5 武豊 3:18.8 18 4 930
97 1988 タマモクロス 4 南井克巳 稍重 3:21.8 18 1 440
95exit_nicovideo 1987 ミホシンザン 5 柴田政人 3:20.4 10 1 130
93exit_nicovideo 1986 シロキング 4 岡部幸雄 3:25.4 16 3 1100
91exit_nicovideo 1985 シンボリルドルフ 4 岡部幸雄 3:20.4 15 1 130
89 1984 モンテファスト 6 吉永正人 3:22.3 19 6 以下不明
87 1983 アンバーシャダイ 6 加藤 3:22.3 15 1 -
85exit_nicovideo 1982 モンテプリンス 5 吉永正人 3:19.2 16 1 -
83 1981 カツラノハイセイコ 5 河内洋 3:20.6 14 2 -
81※3 1980 ニチドウタロー 4 村本善之 3:18.7 18 3 -
79 1979 シュウチカラ 6 郷原洋行 3:20.2 21 4 -
77exit_nicovideo 1978 グリーングラス 5 岡部幸雄 稍重 3:20.8 16 1 -
75 1977 テンポイント 4 鹿戸明 稍重 3:21.7 14 1 -
73 1976 エリモジョージ 4 福永洋一 不良 3:27.4 17 12 -
71exit_nicovideo 1975 イチフジイサミ 5 郷原洋行 稍重 3:22.1 18 2 -
69exit_nicovideo 1974 タケホープ 4 嶋田 3:22.6 15 2 -
67exit_nicovideo 1973 タイテエム 4 3:25.0 15 1 -
65 1972 ベルワイド 4 加賀武見 3:20.4 17 1 -
63 1971 メジロムサシ 4 横山富雄 不良 3:33.5 12 2 -
61※3 1970 リキエイカン 4 高橋成忠 3:25.8 13 2 -
59 1969 タケシバオー 4 古山 3:29.1 7 1 -
57 1968 ヒカルタカイ 4 3:24.6 9 1 -
55 1967 スピードシンボリ 4 稍重 3:24.2 13 1 -
53 1966 ハクズイコウ 5 保田 3:19.4 16 1 -
51※3 1965 アサホコ 5 加賀武見 不良 3:27.1 7 1 -
49 1964 ヒカルポーラ 5 高橋成忠 3:26.8 9 3 -
47 1963 コレヒサ 4 安重勝 3:22.5 13 1 -
45 1962 オンスロー 5 山岡 3:27.6 6 1 -
43 1961 ヤマニンモア 4 浅見 3:22.6 6 4 -
41 1960 クリペ 5 保田 3:25.0 5 1 -
39 1959 トサオー 4 3:23.1 9 3 -
37 1958 オンワードゼア 4 好男 3:23.4 12 2 -
35 1957 キタノオー 4 勝尾 3:21.3 7 1 -
33 1956 メイヂヒカリ 4 蛯名五郎 3:22.3 13 1 -
31 1955 タカオ 4 古山 3:24.3 11 1 -
29 1954 ハクリヨ 4 保田 3:24.2 6 1 -
27 1953 レダ 4 佐藤 3:24.2 8 1 -
25 1952 ミツハタ 4 渡辺正人 3:23.1 7 1 -
23 1951 タカクラヤマ 4 田俊三 3:24.3 7 3 -
21 1950 オーエン 4 土門健 稍重 3:34.3 9 8 -
19 1949 ハルオ 4 土門健 3:26.2 12 1 -
17 1948 シーマ 4 長浜三郎 3:25.3 6 5 -
15 1947 オーライト 4 元石正雄 不良 3:34.1 10 1 -
1945,1946年は中止
14 1944 ヒロサクラ 4 渋川久作 3:29.0 10 - -
12 1943 グランドライト 4 阿部太郎 3:28.1 13 4 -
10 1942 ナミモア 4 佐藤邦雄 3:25.1 9 1 -
8 1941 マルタ 5 清水茂次 3:25.4 10 1 -
6 1940 トキノチカラ 4 岩下密政 3:25.2 7 2 -
4 1939 スゲヌマ 4 伊藤正四郎 稍重 3:31.0 5 1 -
2※1 1938 ハセパーク 3 者斤奉 2:53.1 7 1 -

※1:第2回は2700m

※2:第145回の単勝払い戻し額は、天皇賞史上最高額である。

※3:例年京都開催になって以降第51・61・81・109163165回は阪神競馬場にて開催した。

関連動画

各年度、個別のレースについては歴代勝ちの「第~回」の欄にある数字クリックしてください。

関連商品

関連コミュニティ

関連項目

脚注

  1. *ちなみに、ヨーロッパではが長距離を走れないという潮は少なく、セントレジャーステークス(14F132y≒2937m)、ゴールドカップ(19F210y≒4014m)、カドラン賞(4000m)などにもの出走・勝利が近年でも見かける。

【スポンサーリンク】

  • 8
  • 0pt
スマホ版URL:
https://dic.nicovideo.jp/t/a/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E8%B3%9E%28%E6%98%A5%29
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

天皇賞(春)

186 ななしのよっしん
2022/05/11(水) 16:02:59 ID: LIUmcVlOXD
日経賞阪神大賞典をそれぞれ勝って天皇賞ワンツーを決めた2頭は当然のように次走宝塚記念っすか
タフって言葉はステイヤーのためにある
187 ななしのよっしん
2022/05/31(火) 11:25:11 ID: fLRhAXgrUr
てこのレースこそが古で最も誉れ高い権威の大レースだった時代もあったことを考えると栄枯盛衰を感じますね…
188 ななしのよっしん
2022/06/02(木) 15:50:49 ID: 6cqkxJggxc
距離種馬価値があんまりないだけで、ファンは確実に増えるしまだまだ権威あると思うけどね
宝塚タイホ1人気かもしれんぞ
189 ななしのよっしん
2022/06/08(水) 02:47:17 ID: DD0cgg8WyO
レース自体の人気はあるでしょ
売り上げもG1の中では高い方だよ
190 ななしのよっしん
2022/06/11(土) 01:45:07 ID: W4pdttdiD8
>>189
でも長距離G1はここが最終到達点で「次」がないのがダメ

おかしいだろ世界中どこ探してもないって
191 ななしのよっしん
2022/06/20(月) 00:17:25 ID: dmIzyYLP2E
ならアスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ
ならカドラン賞とか狙えたら面いと思う
192 ななしのよっしん
2022/06/29(水) 17:16:07 ID: tuvIz65jYK
ここを勝って中長距離でもあっさり最強明するやつもいるんだから距離不遇とか気にすることもいんだろうな
エクステンド距離世界最高の評価と歴史と伝統あるレース日本にあるのは素直に喜んでいい事なんだろう
193 ななしのよっしん
2022/07/07(木) 10:07:10 ID: 6cqkxJggxc
仮にG1から格下げされても結果は残るからな
結局よっぽどの特化でもないなら、ここを走るってことはそのまま他でも通用するってことよな
ステイヤーじゃないからって回避してちゃ伸びねぇわ
種牡馬価値が上がらん々も聞くけど、逆に言えば負けてもデメリット少ないんだからビビらず挑戦すればいい
194 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 01:01:25 ID: pCUWk0JVgp
世界的な中距離重視もあるけどここ数年はが強いのもあって春天勝ちの成績が長距離以外はパッとしないというのも軽視されやすい要因のひとつかなとも思った。
一応今年はタイトルホルダー宝塚レコード勝ちして久しぶりに春天勝ちから最強が出た感じあるからまた評価傾向が変わってくれるとうれしい。
ただこんな中長距離両方とも勝てるなんてそうそう出ないだろうし中距離スペシャリストの良さも分かるけど個人的にはやっぱり中距離も長距離も勝つ万感がすごい好きだからこれからも権威ある長距離レースでいて欲しいな。
195 ななしのよっしん
2022/07/24(日) 01:14:40 ID: fLRhAXgrUr
まぁ結局権威とかじゃなく選択肢が増えただけなんだよな 1800 2000 2400 3200 好きなとこを走っていい
それをわざわざ選択肢狭める必要なんてない

スマホで作られた新規記事

こちらの記事に加筆・修正してみませんか?

ノルマ未達成回 アマナァ 昭和天皇の御学友 ひとくちワッカ