『天郷2号』(てんごうにごう 声調符号省略:「tian-xiang-er-hao」/テェンシャンアルハオ)とは、中華人民共和国製の黄色いモビルスーツ「の、ようなもの」である。
現在も四川省の遊園地「国色天郷楽園」(国色天乡乐园)に配備されている。名の意味としては、そのまま遊園地の名前の引用という説の他「(天まで届くような)デッカイロボット」であるという説がある。
中国国内では『天香②号』(現代中国語発音では「郷」「香」の発音が同一)『高扎虎』(ガンザフ)『四川高达』(高达はガンダムの意)とも表記されるようである。
国名 | 機体呼称コード |
日本 | 天郷2号/起動せんし四川カンタム/チャイニングガンダム |
中国 | 天香②号/四川高达/高扎虎 |
NATO | YELLOW DESTINY |
概要
2009年春より東京・お台場で展示された「1/1実物大RX-78ガンダム」に触発されたか、中国・四川省の遊園地に、大型の黄色い「ガンダム状のロボットのような物」が2010年冬、展示されようとしていた。
しかしながら、どう見てもガンダムであったため、日本はおろか中国国内のネットユーザーからも批判を浴びることとなり、このにせガンダム「天郷1号」は撤去されることとなった。こうして事態はうやむやのまま忘れられると思われた。
しかし数カ月後、真のズッコケが襲おうとは誰が考えただろうか。
2011年1月末、中国より一枚の写真がもたらされた。それが今回の『天郷2号』である。外観はツノのような突起物が増えたほか、動力パイプ状のパイピングが施されるなど、1970年代タツノコアニメの悪役ロボのような外観・カラーリングとなっている。
軍事アナリストの一部には、中国政府とジオン公国側との技術交流協定によるものとの観測もあり、地球の重力下および様々な気象条件のもとでの、各種テストに供されるものと推測されている。
その後の状況
JCASTの続報によれば、現地ニュースサイトの話題として「旧正月に合わせて、ライトアップされる天郷2号」の話題が報じられた。[→中国「偽ガンダム」復活 装飾付け加えライトアップ中]
ライトアップのさまはまるで「ガンダムねぶた」であり、そこはかとないパチものくささに興奮すら覚えることだろう。
日本国内の反応
直前に漁船衝突事件など、日本の社会的にも反中感情の高まりがあったため、「1号」の時には呆れ顔で沈黙--しかしそれは許容を意味しない--していた日本人であったが、今回の「2号」には怒る前に笑わされてしまった。
日本人の男の子ならば子供時代、だれしも「自分だけのオリジナルモビルスーツ」を夢想したことがある。思わずその懐かしさを刺激されてしまったのであろうか、この「いい加減なデザイン」は愛すべきものとしてひろまってゆくこととなる。
pixivにおいても「いかにかっこ良く描くか」というコンセプトのもと、各絵師が思い思いに腕を奮っている。またガンダムのプラモデルをあえて改造し、このロボットを再現しようとする試みもあるようだ。
ニコニコでもさっそくMMDモデルが登場、また独自3Dモデルにより製作された動画は報道でも紹介された。これらの動画は中国側にも再輸出され、中国人を驚かせている。
意外な人物の反応
一部ツイッターユーザーが『機動戦士ガンダム』のメカニックデザインを担当した大河原邦男氏に通報したところ、このようなつぶやきがあったようだ。
情報有難うございました。70年代のロボットの寄せ集めの様ですネ!!若かった頃を思い出します。
やはりガンダムに代表される、いわゆるリアルロボット路線登場以前の「スーパーロボット」時代のにおいを感じられたようである。
関連動画
MMDモデルが登場。下段左の動画はビリビリ動画にも輸出されている。
それ以外の3DCG。これは報道で最も有名となった動画でもある。これもビリビリ動画で視聴可能
関連項目・リンク
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