天馬座(ペガサス)の光牙(こうが)とはアニメ『聖闘士星矢Ω』の主人公である。CV:緑川光、雪野五月(幼少)
概要
天馬座の青銅聖闘士である13歳の少年。属性は光/闇。聖衣石はペンダント型。
容姿は後ろ髪が長く逆立った赤毛が特徴。 ある孤島で城戸沙織に育てられ、彼女と辰巳と生活しつつ、
幼少の頃からシャイナに聖闘士になるための修行を受けてきた。
しかし平和な時代に聖闘士となることの意味を見い出せずに当初は反発していた。
そんな中、13年前に封印されたマルスが蘇り沙織の元へ襲来したことをきっかけに
天馬座の青銅聖闘士として覚醒する。
性格は人里離れた孤島育ちのせいか世間知らずで怖いもの知らず。
敬語も殆ど使えず、今のところ使ったのは直接お世話になった瞬のみ。 負けん気が強く
時に仲間から呆れられるほどに真っ直ぐで劇中キャラと中の人公認のバカ。
沙織のために花を贈るなど根は思いやりのある優しい少年。
一方、メンタル的には弱い部分もあり、エデンに完敗しアリアを奪われた後は自暴自棄に陥っていた。
しかし、様々な戦いや仲間と先輩の鉄拳制裁叱責を経て、精神的にも強くなっていった。
戦闘は深く考えず猪突猛進する傾向があるものの、シャイナから厳しい修行を強いられてきたこともあり
素質は高い。 また、かつての天馬座の聖闘士と同じく不屈の闘志の持ち主であり、
何度倒れても立ち上がり勝利を掴んでいる。
赤子の頃マルスとアテナの闘いに巻き込まれ、メディアの策で宇宙から飛来したアプスの闇の隕石から
光牙と同じく居合わせていたアリアを守ろうと、アテナは光の小宇宙で二人を包むも、
闇の力は光牙を包む光球を突き破り、 アプスの闇の力が光牙に植えつけられてしまう。
咄嗟にアテナが光牙を抱き上げ助けたものの、アリアはマルスに攫われてしまった。 その後はアテナの加護の元で育ち、アテナの光の小宇宙とアプスの闇の小宇宙を併せ持つ存在となった。光と闇が両方そなわり最強に見える
闇の小宇宙を発現させている時は肌の色が黒くなる。 アプスに乗っ取られた時はオールバック気味の髪型になり
瞳は赤く染まり白目部分と聖衣も黒くなった。背中から黒い翼を展開し飛ぶこともできる。
人間関係
- 育ての親である沙織を慕っており、聖闘士として覚醒したのも「彼女を護りたい」という強い想いあってこそである。
- 辰巳とシャイナは厳しい態度ゆえに反抗的な態度をとることも多いが、内心彼らを家族のように思っている。
- 旧作主人公であり先代天馬座の聖闘士の星矢は、当初は名前と「幼少の頃助けてくれた」という事以外は
知らなかった。 2期では沙織と深い繋がりがあり、沙織の最も近くにいる聖闘士ということで
対抗心や嫉妬心を露わにする場面も。マザコンである - 蒼摩は最初に出会った仲間でパライストラ寮のルームメイトということもあり相棒として
初期から深い絆で結ばれている。 - ユナは直情バカな彼の手綱を握ったり心が折れた彼を支えるなど彼の精神を支えるパートナーである。
- 龍峰は父と因縁のある聖衣の継承者ということで強く意識されている。
長らく「君」付けで呼ばれていたが2期で呼び捨てになった。 - 栄人は我が道を行き別行動しがちなので振り回されることも多いがそんな彼の性格を理解し信頼している。
- エデンは対局的なライバルキャラとして描かれており、度々衝突することもあったがお互いの想いや願いのために共闘する場面や仲間として意識し合う場面も。
光牙を「ペガサス」と呼んでいる。他の仲間は普通に名前で呼んでいるのに… - アリアはかつて同じ場所で同じ運命を辿りながら引き離された半身とも言うべき存在で
長い旅の中で掛け替えのない大切な人となった。
それだけに彼女の死は彼に大きな悲しみを与えた。 - 昴は肉体的にも精神的にも自分より幼いこともあり彼の前では兄貴分として思慮深い行動をすることが多い。
「神殺し」の評判故にライバル視され頻繁に勝負を挑まれているがスルーしている。
主な活躍
1期
沙織の行方を捜すため故郷の島を旅立ち、パライストラへ向かう。 その中で蒼摩、ユナ、龍峰、エデン、栄人の
後に共に戦う仲間となる聖闘士達とマルスの野望のため偽りのアテナとして囚われた少女アリアと出会う。
アリアを聖域から連れ去ったため反逆者として追われながら、遺跡を破壊しマルスの野望を打ち砕くため
仲間と共に旅する。 遺跡を回る中で自らの小宇宙が実は闇で、信じ続けていた光の小宇宙は沙織やアリアから
与えられたものにすぎないと知り、相反する光と闇を備える者として激しく葛藤することになる。
十二宮編ではマルスにアリアを殺された悲しみも癒えぬままに地上を救うため十二宮を駆け上がる。
その中で抑えられてきた闇の小宇宙を度々暴走させるも、仲間の想いや自分の意志で抑え込む。
そして山羊座のイオニアとの戦いで遂に小宇宙の真髄セブンセンシズに目覚める。
十二宮頂上のマルスの元に辿りつき、離反したエデンと共にマルスを撃破するも、 火星へ移動させられ、
魚座のアモールによりマルスの銀河衣の闇が埋め込まれたこととメディアの奸計により
闇の神アプスに体を乗っ取られる。 火星に囚われていたアテナ沙織を手にかけようとするも、
ユナと復活した射手座の星矢の呼びかけで意識を取り戻す。
その後星矢から射手座の黄金聖衣を託され、沙織を攫い闇の中に消えたアプスを追い、仲間たちの想いとアリアの光を結集した光の一撃でアプスを倒した。 そして光の中で出会ったアリアに礼を言われ無事地上に帰還した。
2期
アプスとの戦いの後、故郷の島に帰り傷を癒していた。 1期での活躍から「神殺し」の異名で呼ばれ、
他の聖闘士達の間でも一目置かれる存在となる。 そんな中現れた鋼鉄聖闘士の昴に「お前を倒して俺が神になる」といきなり戦いを挑まれるも、アプスに乗っ取られた際仲間を傷つけてしまったことや過酷な戦いを経て自らの聖衣が傷つき死んでしまったことから戦うことへの恐怖や迷いが生まれており、もはや戦う意思を無くしていた。
しかし突如新たな敵である刻闘士が襲来し、辰巳の叱責もあり再び戦う意思を固め、 自らの小宇宙に呼応し
新生聖衣として蘇った天馬座の聖衣を纏う。 その後成り行きで昴と共に行動することになり、
度々彼から喧嘩を吹っかけられながらかつての仲間達や新たな敵と出会っていく。
パラスベルダではお忍びで城を抜け出したパラスとお互い正体を知らない状態で遭遇。
小宇宙が大きいため刻闘士の時間停止を免れた一般人と勘違いし、パラスを助け出し散々振り回された末に
「愛してあげる」と言われるもこれを拒絶し、さらにアテナの聖闘士であることを明かしたために一転して憎悪される。 パラス城への道の最後の難所「刻の門」では仲間から小宇宙を送られ門を破壊した。
パラス城では蒼摩、ユナ、瞬と共に「アルフヘイム」の道を進む。道中アイガイオンと交戦し、
重力と雷を操る彼に苦戦するも、 至近距離からペガサス彗星拳を放ち、聖剣・重爆雷斬刃にヒビを入れ
アイガイオン撃破に貢献する。 ガリア戦では究極の小宇宙Ωの片鱗を見せ、聖衣に秘められていた力を解放。
背中に翼パーツが現れ飛行能力を手に入れてガリアを倒した。
ハイペリオン戦では聖剣を失った精神状態から極限まで強化された彼相手に苦戦を強いられ、
遂に聖衣が全壊してしまうが、仲間と小宇宙を共鳴させ、真のΩに目覚め宇宙を生み出す力、
大宇宙(マクロコスモ)に包まれ生まれ変わったオメガ聖衣を纏う。
天馬座のオメガ聖衣は両翼が大きくなり飛行速度が上昇した。さらに隠された力がまだあるらしいが…
必殺技
- ペガサス流星拳
ご存じ天馬座、そして『聖闘士星矢』を代表する技。 天馬座の星の軌跡を描いた後、秒間100発以上の
衝撃波を放つ音速の拳。 光牙の師はシャイナであり星矢ではないのだが、
初めての天馬座聖衣装着でいきなり使えていた。 - ペガサス彗星拳
分散して撃つペガサス流星拳を一カ所に集中して撃つ技。 セブンセンシズを覚醒させ放った一撃は
最後の宮の黄金聖闘士として圧倒的な力を見せつけた魚座のアモールをして「黄金聖闘士最強」 と言わしめた
山羊座のイオニアを葬り去った。先代と同じく最強技なのに出し惜しみが酷い - ペガサスローリングクラッシュ
相手を背後から羽交い絞めにして飛び上がり、回転しながら相手を強制的に脳天から車田落ちさせる技。
2期のタルヴォス戦で初使用。 その威力は絶大だが自分も一緒に落ちるため下手すれば自分もダメージを負う
諸刃の剣。 強力ながら原作では双子座のサガ等格上のボスキャラには通用しない技だったが、
今作では四天王ガリアとの戦いの決まり手となっている。 しかし同じ四天王でもハイペリオン相手には効かず、
投げ抜けされて自爆している。 - ペガサス閃光拳
拳に強い光を込めて放つ技。 唯一先代天馬座共通技ではなく、小宇宙の属性について教えられた後
生み出した光牙独自の技である。 属性にあまり触れられなくなった2期では未だ使われていない不遇技
余談
- 新生聖衣編からは次回予告のナレーションをこれまで勤めていた星矢役の古谷徹氏からバトンタッチし
光牙役の緑川光氏が担当している …が、新生聖衣編から予告のポエム暴走っぷりが増し、
(具体的にはパラスと光牙が出会う回やこの人メインの回予告) さらに光牙の心情も
入れてくるので視聴者にポエマー扱いされることも。 - 2期で新たに仲間となった弟分の昴は神を倒した男を倒すことで神に近づくことを目指しているが、
同じ目的でかつて天馬座の聖闘士に戦いを挑んだ男に光牙と同じ緑川光氏演じる
『聖闘士星矢 天界編 序奏~overture~』の斗馬がいる。
関連項目
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