漢字として
- 意味
- 男子、成人男性、おっと、労務者、人夫、賦役、それ(発語の助字)、かれ(三人称)、かの(指示の助字)、~かな(詠嘆の助字)、~か(疑問の助字)、という意味がある。また面積の単位で100畝(井田制で労務者に割り当てられた畑の広さ)のこと。
- 〔説文解字・巻十〕に「丈夫なり」とある。
- 字形
- かんざしを頭に挿した男性の象形。古代中国では、成人男性の正装のときにかんざしを身につけた。妻は成人女性がかんざしをつけた字。
- 〔説文〕に、「大に從ひ、一を以って簪を象るなり。周制八寸を以って尺と爲し、十尺を丈と爲す。人の長、八尺。故えに丈夫と曰ふ」とある。
- 音訓
- 音読みは、フ(漢音)、フ、ブ(呉音)、フウ(慣用音)。訓読みは、おっと、かれ、かの、それ、かな。名のりに、お、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。
- 部首
- 夫は〔説文〕で部首である。ほかに規、㚘が属する。
- 声符
- 夫を声符とする漢字には、扶、芙、邞、枎、衭、蚨、趺、鈇、𩽺、麩などがある。
- 語彙
- 夫役・夫家・夫君・夫妻・夫子・夫唱婦随・夫人・夫婿・夫婦
異体字
関連項目
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