奇誠庸(キ・ソンヨン 기성용)とは、韓国出身のサッカー選手、レイシストである。
概要
|
イングランド プレミアリーグのスウォンジー・シティAFCに所属するサッカー選手で、背番号4。ポジションはMF。
2005年のU-17から現在まで韓国代表に選出されており、北京オリンピックやロンドンオリンピック、ワールドカップでは2010年の南アフリカ、2014年のブラジルなどの国際大会に出場している。
2011年のアジアカップの日韓戦において日本人に対して差別的な猿真似パフォーマンスを行い、観客席の旭日旗に腹を立てたと言い訳したことがきっかけで韓国が旭日旗を戦犯旗でありナチスのハーケンクロイツと同一であると非難するようになった。
経歴
1989年1月24日に韓国、光州広域市で生まれる。サッカーの監督であった父の元でサッカーを始める。
全羅南道の順天中央初等学校を卒業。私立光陽製鉄中学校に入学し、2001年からサッカーと英語を学ぶ為にオーストラリアのジョン・ポール・カレッジへ留学した。
2005年に帰国し、故郷の錦湖高校のサッカー部に入部。U-17韓国代表に選ばれる。
2006年に韓国 KリーグのFCソウルに入団。U-20韓国代表となり、翌年の2007年からはU-23の代表となった。
2008年からKリーグでの活躍が目立つようになり、8月にはプロ初となるゴールを決める。
この年のベスト11にも選出され、当時19歳であり、今までベスト11を受賞したなかで最年少であったため韓国内外で話題を集めることとなった。サッカー韓国代表にも選ばれ、北京オリンピックに選手として出場している。
2009年には横浜F・マリノスとスコットランド プレミアリーグのセルティックFCが獲得に乗り出し、年末のKリーグのシーズン終了時に移籍金約200万ポンド(3億円)、4年契約でセルティックに移籍することで合意。
2010年にはセルティックでプレー。主力争いで3月ごろにレギュラーを外されたが、ワールドカップ南アフリカ大会以降に出場回数が増え、12月27日のセント・ジョンストン戦ではチームメイトの車ドゥリとともに韓国人によるアベックゴールを決めている。
2011年にアジアカップの日韓戦において猿真似パフォーマンスを行い、騒動に発展。詳しくは下の項を参照。
アジアカップ自体は韓国のベスト4入りに貢献し活躍した。スコティッシュカップではゴールを決め、セルティックの優勝に貢献。プライベートでは韓国ソウルの私立大学に入学している。
2012年のロンドンオリンピックに出場し、銅メダルを受賞したことで兵役特例措置を受けた。直後にイングランド プレミアリーグのスウォンジ・シティに移籍。移籍金600万ポンド(9億円)、3年契約で20試合の先発出場が条件であり、スウォンジ・シティが払った移籍金としては過去最高額である。
2013年にはスウォンジ・シティがMFを多く獲得し、監督との不和も重なって出場する機会が減少してしまうと、1年間のリース契約でサンダーランドに移籍することとなった。プライベートでは6月に女優の韓恵珍(ハン・ヘジン)と結婚。多忙の為、新婚旅行のかわりに挙式前に2人で来日し、札幌旅行を楽しんだ。
2014年のブラジルワールドカップに出場。活躍するもチームは予選で敗退してしまう。
サンダーランドとのリース契約が切れ、スウォンジ・シティに復帰する。
2015年のアジアカップでは、キャプテンとして代表選手に選出されている。
騒動
2011年のアジアカップ日韓戦における猿真似パフォーマンス騒動
2011年1月25日の日韓戦において、前半にPKで先制点を入れた後、ゴールパフォーマンスで猿真似を行った。韓国では猿は日本人を侮辱する際に多用される蔑称であり、当然日韓両国で波紋を呼ぶ事態となった。
試合後のインタビューでは「猿真似は試合前から準備していた」と答えた。
26日にはツイッターで「観客席の旭日旗を見て涙が出た」「私も選手の前に大韓民国国民です」と旭日旗にカッとなってやったと説明。
しかし試合当日、目立つような大きさの旭日旗は観客席に無かった。
問題が大きくなり、日本サッカー協会(JFA)は大韓サッカー協会(KFA)に対して調査を依頼。聞き取り調査を行ったところ、「あのパフォーマンスは日本人に対してではない。セルティックでプレーしていて、相手のサポーターから韓国人ということで猿呼ばわりされている。そういう人種差別する人たちに向けてやった」との回答を得た。
KFA側も謝罪した為、JFAは抗議を取り止めた。
が、この回答がセルティックのあるスコットランドおいて問題視され、現地メディアのThe Scottish Sunは「日本や国際社会からの批判を逃れるために、スコットランドのファンを標的にした」など奇を批判する報道をした。
2011年8月10日の日韓親善試合前日の記者会見にて、記者からの質問に対し、「当時あまりにも競技が激しかったし。複合的な理由があった。しかし過去の事であり忘れていた。」と回答。会見途中で逃げるようにその場を後にした
1年後の2012年8月20日に放送されたSBSの番組「ヒーリングキャンプ 嬉しくないのか」において当時のことを振り返り、「その時の試合で旭日昇天旗があった。日本は見せてはいけないのにそれがあった。それを見て情けなかったし、思わず猿セレモニーが出てきた」 「人々は猿セレモニーを見て、間違いだ。まだ幼い。未熟だと言ったが、私もやはり人間で感情があって表現が出てきた」と発言している。
と、このように場当たり的ともいえる説明であったが、韓国は奇を正当化するために突如思い出したかのように旭日旗を批判し始め、世界中で旭日旗の意匠を取り入れたものがあればクレームを付けるようになった。韓国内では2013年に旭日旗禁止法案が提案され、審議されている。
韓国代表監督誹謗中傷騒動
2012年6月1日に「リーダーはどっしりとするべきである。そして抱擁することができなければならない。すべての人を敵にするのはリーダーの資格が無い」とツイートし、韓国代表監督への批判では?と憶測を呼ぶことになった。
奇は「説教の中の話」と否定したが、自身のfacebookにて「僕ら海外組の重要性は分かっているはずだ。僕たちをなめてはいけない。今のままでは痛い目にあうぞ」と書き込みしていたことが発覚。一転して代表監督に対する批判だったとし、謝罪した。
大韓民国国旗法違反騒動
2014年5月28日、ソウルで行われた韓国対チュニジアの親善試合において、試合開始前の国旗に対する敬礼にて、作法を間違えてしまう。正しくは右手を上げて左手を胸に当てなければいけないところを、左手を上げて右手を胸に当てて敬礼してしまい、この間違いが法律で定められた大韓民国国旗法第6条に違反していると批判されることとなった。
奇はすぐに謝罪し「負傷していたひざにずっと神経を使っており、集中できず、気を使うことができなかった。とても緊張したため、そのような行動が出てしまった」 「今まで多くのAマッチに出たが初めてのこと」と弁明した。
が、以前「メキシコとの競技前、愛国歌(韓国の国歌)が流れてきたら思わず左手が上がった。同僚が見て笑い、私も笑った」とインタビューで答えていたことが韓国メディアの調査により発覚している。
小学生時代の性的暴行疑惑
2021年2月、2000年に韓国全南の某小学校で、後にサッカー韓国A代表となる二人に、一学年下だった小学生二人が性器に触れるよう強要されるなどの暴行被害を受けていたというリーク情報が被害者により寄せられた。
加害者の名前は判明していないが、状況からして奇誠庸が犯人の一人だったのではないかという憶測が韓国国内で一気に広まり、波紋を呼んでいる。
なお本人は疑惑を完全に否定しており、悪意あるコメントをする人物へは法的措置を辞さない考えを表明している。
関連動画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 0
- 0pt