奈良シカマルとは、岸本斉史の漫画「NARUTO」に登場するキャラクターである。
アニメでのCVは森久保祥太郎。
概要
主人公のうずまきナルトと同期。木の葉の上忍、猿飛アスマが率いる第十班の一人であり、チームメイトに山中いのと秋道チョウジがいる。
特にチョウジとは幼少期にチョウジが遊びで仲間外れにされそうになっていたところを庇ったことから友人関係となり、忍びになってからもお互いを一番のパートナーとして認識している。
父親の奈良シカクと母親の奈良ヨシノも忍者であり、一族秘伝の影を操る忍術を使うことが出来るが、忍者アカデミー時代は極度の面倒くさがりでありテストも鉛筆動かすのも面倒という有様で成績はナルトに次いで悪かったが、「面倒なことをできるだけ早く終わらすために作戦を練るのがうまい」という面をアスマが見抜き、将棋を教えるなどして頭脳面を生かすように教育。ちなみに将棋ではルールを覚えてすぐにアスマを打ち負かしたが、父親のシカクには全く勝てず、知能面でも父親には一歩届かない様子。
作中ではほとんどの戦いで奈良一族のみが使用できる影真似や影首縛りなどを用いて戦うが、ナルトやサスケと比べるとそれらは威力や殺傷力では劣る。しかしシカマルの本領は頭脳にあり、チーム戦は勿論単独で敵と当ることがあっても常に先の展開を見据え、それこそ将棋のように相手の二歩三歩先を読んで戦うため、激しい忍術のぶつかり合いになるナルトはまた違う魅力があり、同期の中ではナルトが所属する第七班に次いで出番も多く、第二部では暁とも対峙している。
中忍試験編
中忍試験では第一試験、第二試験を順調に突破し、第三試験の予選では音忍のキン・ツチと対決。一度は相手の鈴と糸を用いた戦法にはまるものの、影真似の術を糸の影に見せかけて相手を縛り、最後は手裏剣の刺し合いに持ち込むふりをして相手の後頭部を壁にぶつけて気絶させることによって勝利。
第三試験の本戦では最後の第四試合の予定だったが、ナルトと日向ネジの第一試合が終了後に、サスケが遅刻、油女シノとカンクロウの対戦がカンクロウの棄権で無効となったため本人の心の準備ができないまま砂忍のテマリのちの嫁さんと対決することになる。
最初は「また女かよ・・・」と嫌々な態度を見せていたが、「日が落ちてくるのを待って影の範囲を伸ばす」、「自身の上着をパラシュートにして飛ばし、影を作る」といった戦術で常にテマリの一歩先を行き、最後は第一試合でナルトが掘り進んだ穴を利用してついにテマリを影真似で捕えることに成功。テマリもその巧みな戦術に驚愕の表情を浮かべ覚悟を決めていたが、シカマル自身はチャクラの使い過ぎと元来の面倒くさがりの面が顔を出し、まさかのギブアップ宣言をして会場を唖然とさせた。
ちなみのこの結末を予想していたのは幼いころから付き合いがある親友のチョウジのみだった。
中忍試験途中で大蛇丸による木の葉崩しが起こった際にはうずまきナルト、春野サクラ、忍犬のパックンと共にサスケの後を追ったが、途中で追跡してきた音忍の集団の足止めのため、死を覚悟で囮として残りナルト達を先行させる。
残り少ないチャクラで音忍7人を影真似で縛り、チャクラ切れで影真似が解けた時はいよいよ万事休すとなったが、土壇場でアスマが駆けつけ音忍を一掃したことで九死に一生を得た。
また木の葉崩しが終わった後、中忍試験第三試験本戦で見せた頭脳的な戦いを評価され、受験者の中で唯一中忍への昇格を果たしている。
サスケ奪還編
サスケが里から抜けたことを綱手から伝えられ、サスケ奪還任務を任される。
人手不足のため、上忍や中忍に頼れない中でうずまきナルト、秋道チョウジ、犬塚キバ、日向ネジを招集し、サスケ奪還任務に向かう。
しかしサスケには音の四人衆がつき従っており、四人衆との対決でチョウジ、ネジが脱落していく。
それでもナルト・キバとの連携で一度はサスケの入った棺桶を奪うが、離脱途中でキバが崖の下に転落し、さらには君麻呂の乱入で棺桶を奪い返されてしまう。
サスケ奪還を果たすため、ナルトに君麻呂の追跡をさせて自身は四人衆の一人である多由也と戦う。(ちなみに多由也も女性である)
多由也の笛の音を利用してチャクラを喰らう生物三体を操る秘伝忍術に苦戦しながらも、攻撃の合間に音ではなく笛を持つ多由也の「指」に注目して動きを見切り、三体とも影真似で縛ることに成功。
さらにその三体のチャクラを喰らう生物を囮として用いて多由也自身を縛ることにも成功し勝負ありと思われたが、多由也が状態2を解放してごり押しで影真似から抜けられ、今度は影首縛りの術で縛ろうとするも距離が遠いため力負けしてしまい、苦し紛れに苦無を投げつけるも多由也には届かず幻術にかけられてしまう。
幻術で動きを封じられ、先ほど投げた苦無を拾われて刺されそうになり万事休すと思われたが、実は幻術はとっくに影首縛りで自分の指を捻じ曲げることによって解除しており、苦無を投げたのも多由也が発した「ウチの武器は笛だけ」という言葉を聞いてワザと苦無を拾って自身に近づくように仕向けたシカマルの戦術だった。
影首縛りは対象との距離が近ければ近いほど強い力で縛れるため、影首縛りで文字通り首を絞めて決着をつけようとするも、それでも状態2を解放した多由也には届かず徐々に追い込まれる。
ついにはシカマルのチャクラ切れで影首縛りが外れてしまうが、そこに援軍としてかつて中忍試験で対決した未来の嫁テマリが駆けつけ、口寄せ・切り切り舞いでアッという間にケリを付けてしまい、「乱暴な女・・・」との感想を抱きながらも感謝していた。
結局サスケを奪還することは叶わず、自身は軽傷で済んだもののチョウジ、ネジが重体、キバが重傷、ナルトもサスケとの戦いでボロボロになってしまい、自責の念から「自分は忍びには向いてない」とまで言い出すが、テマリや綱手、父の叱咤激励で涙を流しながら次の任務は必ず成功させると誓った。
第二部
中忍ながらも上層部からの信頼も厚く、かつての面倒くさがりの顔はほとんど見られない。
テマリと一緒にいたところを2年振りに里に帰還したナルトにデートと勘違いされたが、本人たちは否定し、ナルトにナルト以外の同期が全員中忍になったことなどを伝えた。
暁を始末する任務アスマ、イズモ、コテツと共に角都・飛段の不死コンビと対決。(余談であるが名前ありのキャラクター相手ではこれが初の男性との対決である。)
まず飛段を奇襲して仕留めたかと思いきや、まさかの不死身というさすがのシカマルも予測できなかった能力で始末に失敗し、リスクを承知で突っ込もうとするアスマを援護するも、アスマが飛段の儀式(忍術?)によって重傷を負わされてしまう。
尊敬する上官のピンチにシカマルは必死に頭脳を働かせ、それまでの飛段のありとあらゆる行動を解析することによって儀式が発動する条件「相手の血を摂取する」、「円陣内に入る」を見抜く。
術のカラクリを見抜いたことで飛段を縛って円陣から出し、アスマが首を刎ねるというコンビネーションで飛段を倒したかと思われたが、飛段は首を刎ねられても尚生きており、さらにそれまで傍観していた角都が参戦したことで首を繋がれて飛段も復活してしまう。
イズモ・コテツの両名が角都に挑むも敵わず、アスマも復活した飛段によって致命傷を負わされる。
援軍の到着と、飛段・角都の両名がリーダーの招集によって離脱したためピンチは脱したが、致命傷を負わされたアスマは助からずその死を看取ることになり、彼の遺品となった煙草を吸いながら涙した。(一応補足しておくとシカマルは未成年であり、さすがにアニメでは煙草を吸うシーンはカットされた)
その後かつてのアスマ班の一員であるいのとチョウジ、そしてはたけカカシの協力を得て再び不死コンビと対決。
練りに練った戦術で確実に二人を追い詰め、途中からはアスマの仇敵である飛段を縛って奈良一族しか入れない森にまで連れて行き、起爆札を張り巡らせた場所でアスマの煙草(アニメではライター)をぶつけて飛段を文字通りバラバラにして穴に生き埋めにした。
第四次忍界大戦では作戦会議に招集され、第4部隊の副隊長に任命される(隊長は我愛羅)。戦場では穢土転生で蘇ったアスマと対峙し、かつての上官ながらも辛い感情を押し殺し、チョウジ・いのとの連携でアスマを封印する。
その後同じく蘇った角都と交戦するが、角都を封じた直後にトビが現れてこれを拘束し、トビからは「敵にしておくには惜しい男だ」と評される。
トビを止めようとするものの外道魔像に襲われチョウジに間一髪救出されたがトビは逃がしてしまう。
十尾復活後はナルトと合流し、現場で本部からの指示を仰いでいたが、十尾の攻撃によって本部が壊滅することを悟った父・シカクから遺言となる指示を受け取り、指揮を引き継ぐ。
その後、神樹の出現によってチャクラを吸われたことで瀕死の状態に陥るが、自分を助けようとするナルトを見て復活。ナルトの指示でオビトの求道玉による盾を破壊し、ナルトとサスケがオビトから尾獣チャクラを引っ張り出すことに成功した際には、指示を出して尾獣チャクラを引き抜く手助けをする。
無限月読によって幻術世界に引き込まれた時には「両親とアスマ・紅夫婦を見て「結婚なんて面倒くさいことは止めとく」とテマリと同意している世界」を見せられていた。
第四次忍界大戦後はテマリと結婚して息子・シカダイを授かり、ナルトが七代目火影となってからはその補佐役を務めている。
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関連項目
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