おくつがるいまべつ | ||||||||
奥津軽いまべつ | ||||||||
OkutsugaruImabetsu | ||||||||
しんあおもり Shin-Aomori |
きこない Kikonai |
奥津軽いまべつ駅(おくつがるいまべつえき)とは、青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川にあるJR北海道北海道新幹線・海峡線の駅である。
なお、ここでは海峡線時代の旧駅名である「津軽今別駅(つがるいまべつえき)」についても解説する。
北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅の概要
奥津軽いまべつ駅 | |
---|---|
おくつがるいまべつ Okutsugaru-Imabetsu |
|
基本情報 | |
所在地 | 青森県東津軽郡今別町大字大川平字清川91-1 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道 |
所属路線 | ■北海道新幹線 (海峡線) |
駅構造 | 橋上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 | 26人/日 (2019年度) |
開業年月日 | 2016年3月26日 |
備考 | |
駅テンプレート |
かつてはJR北海道海峡線(津軽海峡線)の津軽今別駅という在来線の駅であったが、2016年3月26日に北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業し奥津軽いまべつ駅に生まれ変わった。
新幹線ホームは相対式ホーム2面2線の間に下り通過線を挟む構造となったほか、新幹線ホームの外側に貨物列車用の待避線4線が設置されている。
当初、駅名の仮称は「奥津軽駅」であったが、「奥津軽」は五所川原市やつがる市など青森県西北部を指す地域名であり、「奥津軽」には該当しない今別町に駅が設置されるには駅名として不適切であるため、「いまべつ」が付け足された(なぜ平仮名なのかは考えてはいけない、後、引き続き津軽今別でよかったんじゃないかと考えてもいけない)。
駅舎は2015年6月30日に完成。この駅舎は2階建ての昇降棟(実際はビル4~5階建て相当の高さで、階段とエレベーターがある。階段は115段。)と橋上駅舎で構成される。また、橋上駅舎から駅裏には避難通路が設置されている。このほか、屋内駐車場(2014年3月25日完成・2015年4月24日供用開始)・屋外駐車場(2015年4月24日供用開始)・駅前ロータリーが設けられている。
今別町周辺の市町村の人口を考慮すれば、乗降客数が新幹線の駅としては最少であるいわて沼宮内駅(2013年度の乗車人員:88人)よりも下回ると予想されている。そのことに対し、なぜそんなところに新幹線の駅が?と思う人もいるかもしれない。
これは、奥津軽いまべつ駅が設置されないと新青森駅~木古内駅間の駅間距離が113.3kmと長くなってしまうため、その中間駅として災害対策や保守の拠点等として必要なためである(新青森駅~奥津軽いまべつ駅は38.5km、奥津軽いまべつ駅~木古内駅は74.8kmで新幹線の駅間距離としては妥当になる)。
ちなみに、竜飛・吉岡各海底駅及び知内駅の廃止から現在まで、奥津軽いまべつ駅(津軽今別駅)~木古内駅の74.8kmは、在来線・新幹線含めて日本の鉄道史史上最長の駅間記録である(それまでは東海道新幹線開業から新幹線三島駅開業までの熱海駅~静岡駅間の72.0kmが最長であった(営業キロ上では熱海~静岡の方が長い。また竜飛・吉岡各海底駅及び知内駅が健在だった頃は新幹線は米原駅~京都駅間の68.1km(実キロ)、在来線は新夕張駅~占冠駅間の34.3kmが最長)。
しかし、津軽半島に位置すると言う立地の関係上、今別町のだるま滝や岩屋観音、外ヶ浜町(旧三厩村)の階段国道、五所川原市(旧市浦村)の十三湖など、いわて沼宮内駅及び同様に乗降客が少ない安中榛名駅周辺よりかは充分な観光資源があるため、観光ルートや二次交通の整備をきちんと行えば、いわて沼宮内駅よりも十分利用客は増える可能性は高い。
北海道新幹線開業前は蟹田駅を「仮想奥津軽いまべつ駅」として、周遊型バス「太宰と奥津軽号」の実証運行を行っていた。
この他にも津軽鉄道が津軽中里駅との間に竜飛崎経由でDMVを運行する構想があったが、JR北海道のDMV開発が停止したことから断念している。奥津軽いまべつ駅~津軽中里駅間を結ぶ路線バスを運行したのち、2020年11月から事前予約制の乗合タクシーを運行している。また、今別町が外ヶ浜町と結ぶ巡回バスを運行している。
今別町は、新幹線開通により青森市への時間が短縮することに着目し、青森市内の高校へ通学する高校生に対して通学費の一部助成をしている。これは下宿を余儀なくされている高校生に対して今別町内への在住を促すもの(ただし、2021年11月現在で今別町の公式サイトではその記述は見当たらないため、継続されているのかは不明)。
※ちなみに、津軽二股駅と隣接しているのに駅名が違うのは単に「会社が違うから」と言われている。新幹線開業時に津軽二股駅とは統合はされないが、青森県のホームページでは乗り換えができると書かれているほか、当駅の駅舎内にある案内看板に「津軽線」の表記がある。また、青春18きっぷでは、オプション券を携行している場合は乗り換え駅となる。
ホーム
ホーム | 路線 | 行先 |
---|---|---|
11 | ■北海道新幹線 | 東京方面 |
12 | 新函館北斗方面 |
隣接駅
北海道新幹線
隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
---|---|---|
新青森駅 | 奥津軽いまべつ駅 | 木古内駅 |
※新青森駅と当駅の間には共用区間の境界となる新中小国信号場、当駅と木古内駅の間にはかつての知内駅だった湯の里知内信号場が設けられた。なお、当駅と湯の里知内信号場には青函トンネルを共用する貨物列車の待避という目的がある。
旧津軽今別駅の概要
つがるいまべつ | ||||||||
津軽今別 | ||||||||
TsugaruImabetsu | ||||||||
なかおぐに Naka-oguni |
きこない Kikonai |
津軽今別駅 | |
---|---|
つがるいまべつ Tsugaru-imabetsu |
|
基本情報 | |
所在地 | 青森県東津軽郡今別町字大川平清川内 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道 |
所属路線 | ■ 海峡線 (津軽海峡線) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 | 0人/日 (2015年度) |
開業年月日 | 1988年3月13日 |
廃止年月日 | 2016年3月25日 |
備考 | |
駅テンプレート |
海峡線の駅として開業した駅でJR北海道の旅客駅としては一番南に位置しており(中小国駅はJR東日本の管轄)、かつ青森県内で唯一のJR北海道の駅である。
JR東日本の津軽線津軽二股駅と隣接している(ただし、公式では乗換駅とはしていない)。計画当初は旅客駅ではなく「新津軽二股信号場」であったが地元の請願により旅客駅となった。
ホームは単式ホーム2面2線で、快速「海峡」が廃止された後は特急が2往復のみの停車となっていた。ただし、ホームは5両までの対応に対して車両は6両(増結した時は8両)のため、ドアの一部は開かなかった(ドアカット扱い)。
2013年10月18日(上り線)および10月25日(下り線)から北海道新幹線工事に伴う線路切り替えにより、仮設ホームに切り替えられ、反対に6両に対応できるようになりドアカット扱いはなくなった(8両に増結した時を除く)。
2015年8月10日から新幹線関連工事により全列車通過となり、この日を以て在来線の旅客駅としては事実上廃止された。
駅舎はなく、屋根があるのはホームにつながる階段を伴った連絡通路ぐらいしかなかった(この通路は全列車通過扱いから閉鎖された後、新幹線駅として生まれ変わってから撤去された)。ホームには待合室が設置されていたが、これ以外にも「道の駅いまべつ」が待合室として使用されている。
隣接駅
海峡線(津軽海峡線)
隣の駅 | 当駅 | 隣の駅 |
---|---|---|
蟹田駅(津軽線) | 津軽今別駅 | 木古内駅 |
※青森側は当駅と蟹田駅の間に中小国駅があるが、海峡線の列車は全列車通過していた。また、中小国駅と当駅の間に新中小国信号場があり、貨物列車の待避、津軽線との分岐のために存在する。
また、当駅から木古内駅の間に竜飛海底駅・吉岡海底駅・知内駅があったが廃駅となり、現在はそれぞれ竜飛定点・吉岡定点・湯の里知内信号場に変わっている。竜飛海底駅・吉岡海底駅は見学ツアー申込者のみ乗降できる駅であった。
ホーム
1 | ■海峡線 | 木古内・函館方面 |
---|---|---|
2 | 蟹田・青森方面 |
関連動画
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 新青森駅
- 七戸十和田駅
- 八戸駅
- 盛岡駅
- 竜飛海底駅
- 南三陸町役場・病院前駅
- 奇跡の一本松駅
- 前潟駅
- 碁石海岸口駅
- やながわ希望の森公園前駅
▶もっと見る
- 5
- 0pt