太古の森よりフィールドを制圧する精霊よ、かりそめの姿に身をやつし降臨せよ。
シンクロ召喚!!妖精竜 エンシェント
妖精竜 エンシェントとは、漫画「遊☆戯☆王5D's」に登場するカードである。
概要
古代の決闘疾走で神官が使用したという竜、決闘竜(デュエル・ドラゴン)の1体。双子の決闘者、龍亞と龍可のうち、龍可が使用する。フィールド魔法が発動したときに1枚ドローする効果、フィールド魔法があるとき、フィールド上のカード1枚を破壊できる効果を持つ。
初めて姿を見せたのは、VSエリア戦。
エリアにダイレクトアタックを決めてフィニッシャーとなっていたが、経過が省略されていたため詳細は分からないままだった。
VS牛尾戦で初めて効果が判明した。
フィールド魔法「古の森」があることによって効果を発動、牛尾の「モンタージュ・ドラゴン」を破壊した。
このとき、「古の森」を発動したことによってドロー効果も発動するはずだが、触れられていなかった(後の展開に必要ないので省略されたと思われる)。
本格的に登場したのはVS遊星戦。
「森の霊媒師ゲッコ」と「森の忍者 バット」をシンクロ素材としてシンクロ召喚された。
フィールド魔法「Fairy Tale第三章 黄昏の夕日」があることによって効果を発動、遊星の「閃珖竜 スターダスト」を破壊しようとしたが、スターダストの効果で防がれた。しかし、「森の呪い」で攻撃力が下がったスターダストへ攻撃、スターダストの効果により破壊はできなかったものの、戦闘ダメージを与えた。
その後、フィールド魔法「Fairy Tale最終章 忘却の妖月」が発動されたことによってドロー効果を発動した。そしてこのカードで自身の「樹海の爆弾」を破壊することによってその効果を発動させ、遊星への効果ダメージで決着をつけようとしたが、スターダストの効果でまたしても妨害された。
最終的に、遊星の「シューティング・ミラージュ」の効果で破壊された後、「スピリット・バトル」の効果で特殊召喚させられて、スターダストと強制戦闘を行い破壊された。これによりエンシェントの闇は浄化され、「スピリット・バトル」の効果で龍亞&龍可が効果ダメージを受けて敗北した。
終盤、究極神の力を得たレクス・ゴドウィンが使用。
「究極神 アルティマヤ・ツィオルキン」の効果によってエクストラデッキから特殊召喚された。
攻撃名は「妖精靭尾(フェアリー・テイル・ウィップ)」、カード破壊の効果名は「森葬の霊場(スピリット・ベリアル)」。
アニメ版の「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」を強く意識したであろうカード。
レベルや攻守が同じであるほか、フィールド魔法に関する効果を持つという点で類似する。しかし、かなり受動的な面が強かった「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」に比べると、能動的に活用できるこちらの効果のほうが強力である。
フィールド魔法が存在する場合のみ発動できる破壊効果は、アニメ版のライディングデュエルと相性がいい。アニメではデュエル開始時から常にフィールド魔法「スピード・ワールド」(途中から「スピード・ワールド2」に変更)が存在するためである(ただし、ドロー効果は使用できなくなる)。
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」の効果の一つ(フィールド魔法破壊)が、アニメ版ライディングデュエルでは使い物にならない(ルール上、「スピード・ワールド」は破壊できないため)ことから、むしろこのカードがアニメに出ていればよかったのではないかと言われる始末。
一応、アニメ版の効果は、フィールド魔法の存在を維持の条件とする地縛神へ対抗するためのものという意味があるが、結局「スピード・ワールド」が破壊できない以上、ライディングデュエルでは地縛神に対抗できない(龍可がライディングデュエルをすること自体が少ないので、あまり影響もないと言えばないが)。
OCG版
「PREMIUM PACK 15」(2012年12月22~23日のジャンプフェスタで先行販売、2013年3月一般販売予定)でOCGに登場。
シンクロ・効果モンスター
※「Vジャンプ」2013年2月号収録「遊☆戯☆王ZEXAL NEWS」10ページによる
星7/闇属性/ドラゴン族/ATK 2100/DEF 3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
自分のターンにフィールド魔法カードが発動した場合、デッキからカードを1枚ドローする。
「妖精竜 エンシェント」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、1ターンに1度、フィールド魔法カードが表側表示で存在する場合、
フィールド上に表側攻撃表示で存在するモンスター1体を選択して破壊できる。
ドロー効果は自分のターンに1度のみの制限がつき、破壊できるのは表側攻撃表示のモンスターに限定された。
守備力はかなり高いが、攻撃力は2100しかなく、「No.50 ブラック・コーン号」にも除去されてしまう値なので若干心もとない。現在では、そのコーン号も「鳥銃士カステル」などに枠をとられがちだが、今度は表側守備表示で攻撃できる”超重武者”や、打点上昇と攻守変更を得意とする"EM"などが登場してしまっている為、まだ過信できない。
フィールド魔法に関する2つの効果を持つため、このカードを使用する場合は必然的にフィールド魔法と相性のよいデッキで用いることになる。
ドロー効果は自分ターンにしか発動できないため、自分からフィールド魔法の発動を狙う必要がある。基本的にフィールド魔法は頻繁に発動するものではないため、積極的に狙うことはないが、「歯車街」のような破壊することに意義があるようなフィールド魔法であれば、何度も発動することになるためこのカードの効果も狙いやすい。
破壊効果はノーコストで発動できるため、扱いやすい。低い攻撃力も破壊で補える。しかし、守備表示のモンスターは狙えないため、高守備力の壁に対してはどうしようもない。
こちらは相手のフィールド魔法でも問題ないので、フィールド魔法に依存するデッキに対しても力を発揮できる。
フィールド魔法の発動による手札の損失を補える効果と、ノーコストの破壊を備えているため、フィールド魔法を採用するデッキでは活躍が期待できる。
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン」との相性も悪くはなく、あちらでフィールド魔法をデッキからサーチし、発動してこちらの効果を使用するという流れができる。デッキのフィールド魔法が底を突いてしまえばそれまでだが…、2018年1月から前述のモンスターが禁止カードとなったため、デッキ内の残り枚数に関係なく、流れが一旦途絶えた。
効果について
ドロー効果について
- 「自分のターンにフィールド魔法カードが発動した場合」とあるが、自分のターンに発動すれば「終焉の地」や「ラスト・リゾート」の効果によって発動されたものであっても適用される。相手が発動した場合でも、(このカードのコントローラーから見て)自分のターンであれば問題ない。
強制効果なので、「ラスト・リゾート」のドロー効果が適用された場合でもタイミングを逃す(効果発動のタイミングとなる処理の後、別の処理が挟まれることによって効果発動のタイミングが失われてしまう)ことはない。 - フィールド魔法の発動にチェーンして「サイクロン」などを発動され、フィールド魔法が破壊されてしまった場合、フィールド魔法の効果は適用されないが、「発動された」という事実は残っているため、ドロー効果は発動する。
- 一方、フィールド魔法の発動にチェーンして「マジック・ジャマー」などを発動され、「発動」そのものが無効にされてしまった場合、「発動された」事実がなかったことになるため、ドロー効果は発動しない。
- このカードのドロー効果を発動させるためには、「(このカードのコントローラーから見て)自分のターンにフィールド魔法が発動される瞬間、フィールド上に表側表示で存在して立ち会う」必要がある。
- たとえば、フィールド魔法の発動にチェーンして発動された「リビングデッドの呼び声」で特殊召喚された場合、「発動」の時点ではフィールドにこのカードがないため、効果は発動しない。
- また、自分のフィールド魔法の発動にチェーンして自分が「エネミーコントローラー」を発動して、相手のこのカードのコントロールを得た場合は、フィールド魔法は発動時点でのこのカードのコントローラーから見て相手のターンに発動されたことになるため、効果の発動はできない(※)。
プレイヤーA | プレイヤーB | 備考 |
フィールド魔法「古の森」発動 | フィールドに「妖精竜 エンシェント」 | この時、フィールド魔法が発動されたのは Bから見て相手のターン |
速攻魔法「エネミーコントローラー」発動 | 同上 | |
「エネミーコントローラー」効果適用 フィールドに「妖精竜 エンシェント」 |
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「古の森」効果適用 フィールドに「妖精竜 エンシェント」 |
効果適用時点でAから見て自分のターンに フィールド魔法が発動されたことになるが、 ドロー効果は発動しない |
破壊効果について
- 発動した後、チェーンして「サイクロン」などを発動され、フィールド魔法が破壊されてしまった場合(効果を適用する時点でフィールド魔法が存在しない場合)、選択したモンスターは破壊できなくなる。
- 発動した後、効果適用までの間に選択したモンスターが表側攻撃表示以外の表示形式になった場合、選択したモンスターは破壊できなくなる。
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関連項目
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