学費ちゅるちゅる(学費チュルチュル)とは、大学の設備や制度のうち、無料で使えるものや費用の補助が出るものを活用することを指す。
特に、大学のコンセントを利用して、パソコンや携帯電話などの機器を充電することを指す俗語である。
概要(充電)
インターネット上での初出は2021年5月12日の下記ツイート。この発祥となった投稿が大学図書館のコンセントで充電する内容だったため、2022年7月時点でもこの意味でよく使われている。
従来の大学のコンセントは壁に数個程度が設置されるのみだったが、近年では図書館の各人が利用できる机などにコンセントタップが設置されており、充電が自由に可能な場所が増えている。
学費ちゅるちゅるをしていいかどうかはその大学の施設の規則・判断による部分もあるので、一概には言えないところがある。下記ツイートの場合は、本人が司書に尋ねた結果「問題ない」との回答をもらったとしている。
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https://twitter.com/integral_ashida/status/1392333829327581189
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https://twitter.com/integral_ashida/status/1392673713225564162
ただ、充電してもわずか数十円程度の額であるため、厳密には盗電だが大学側も見逃しているという場合もある。大学側で充電できる場所を図書室などに限定したり、私物の充電に限って禁止していたりすることもある。
想定される全ての好ましくない行為を大学側が規則で指し示すことは到底できない(書きすぎると「鼻に豆を詰めないで」を引き起こす可能性もある)ため、良識の範囲内で行うことが求められる。充電OKな場所であっても、あまりにも電気使用量が多かったり、全く学問と関係なかったりするものを充電・通電するのは控えたほうが良い。
また、機器の盗難に遭うこともあるので、充電中は離席しないように注意が必要である。
小学校~高校の場合は私用の携帯電話等を授業で利用する機会が現状はそれほどなく、コンセントの数が少なく争奪・トラブルになることも考えられるため、禁止されることが多い。
携帯電話の充電などに関する規則の例
あくまでインターネット上で確認できた例であり、載っている文言が実際の運用とは異なる場合[1]もある。また、2022年7月に掲載されていたものなので、気になる場合は各自で確認すること。
可能
- 席を離れる際は、貴重品を必ず身につけてください。ノートパソコンや充電コードをつないだままの携帯電話・タブレット等も、盗難にあう可能性がありますのでご注意ください。(東京大学附属図書館)
- 図書館の閲覧席等で充電しながら学習できます(広島大学)
- コンセント付きの座席もありますので、充電が必要な場合はご利用ください。(龍谷大学図書館)
- コンセントのある席では、利用中にモバイル機器の充電ができます。(立教大学新座図書館)
充電可能な場所がある
- 教室内の携帯電話の使用および充電は禁止。ただし、パソコン本体前面のUSBのみ充電可能です。(大阪大谷大学情報処理教室)
- また、教室等のコンセントを用いて充電をすることは禁じられています。充電を許可されている場所は、レクリエーションルーム、学生食堂、3号館地下部室の3ケ所のみです。(聖心女子大学)
- アクティブラーニングスペースに、スマートフォン等電子機器の充電ができる場所を設置しています。(九州歯科大学図書館)
携帯電話などの私的な充電を禁止
- 学修や研究目的で、ノートパソコン等の電子機器を使用する場合に限り、充電を行うことができます。
その他の用途での使用はおやめください。(岡山大学附属中央図書館) - 私物の充電はご遠慮ください(PC利用時は可)。(明治薬科大学)
- ノートパソコンやスマートフォンなど、学習に必要な機器のみ、充電が可能です。ブレーカーが落ちるので、ドライヤーやアイロンは充電・使用禁止!(清泉女子大学)
- 大学施設内での電源の無断使用(携帯電話等の充電を含む)は禁止です。(東洋大学)
- 学内のコンセントから携帯電話の充電はしないこと。(名城大学)
単に「禁止」のみ
- 館内のコンセントでの充電は禁止です。(弘前大学図書館)
- 充電は禁止です。(大分大学旦野原図書館)
その他の「学費ちゅるちゅる」
ちなみに、論文を複写するなどの行為も「学費ちゅるちゅる」と言えると指摘されている。
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https://twitter.com/meronking2928/status/1541279527271223296
ほかにも下記の行為が学費ちゅるちゅるに該当すると言われることがある。
- 授業に出席する
- 授業担当者に質問する
- 図書館に購入リクエストを出す
- 図書館で文献を借りる・ダウンロードする
- 利用自由なパソコン室を使う
- 備品の印刷機で紙を印刷する
- Adobeなどの高価なソフトウェアを利用する
- キムワイプをティッシュ代わりにする
- 医療費の補助を受ける
- 留学費用の補助を受ける
当然これらの中にもやり過ぎると迷惑がかかり、新しく規制がかかってしまう場合もあるので、良識の範囲内で。
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https://twitter.com/ursus21627082/status/1577865655964966912
関連項目
脚注
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