宇佐駅(うさえき、USA Station)とは、大分県宇佐市にあるJR九州の駅である。
概要
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大分県宇佐市に位置する日豊本線の駅。普通列車、特急「ソニック」の約半数、「にちりん 3号」・「にちりんシーガイア 24号」が停車する。普通列車は上り方面はある程度本数があるが、下り方面はかなり少なくなる。特に昼間の運行がなく、地味に18きっぷ等の難所となっていたりする。
駅の構造は単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計3線をもち、島式ホームには跨線橋で接続している。また、2015年7月から独自の駅放送が運用されている。
「宇佐」を名乗る駅であるが、中心市街地から7kmも離れており、中心部には2駅隣りの「柳ケ浦駅」が利用されている。宇佐神宮や豊後高田市方面への最寄り駅であるが、共に数km離れており、微妙に使いづらい場所に位置している駅である。
なぜこの場所に建設されたかというと、明治30年、豊州鉄道本線(現在の行橋駅~柳ケ浦駅間)の建設時に、参拝客等の利用が見込める宇佐町を終点として線路を敷設する予定であったが、地元住民の反対に遭い断念。高田町(現在の豊後高田市)も反対され、結局大都市でもない柳ヶ浦村を終点として開業した。
その後、国鉄[1]が大分までの延伸を決めたが、柳ケ浦駅から宇佐町へ線路を延ばすのは地理的に困難であったため、仕方なく宇佐町に近い北馬城(きたまき)村に宇佐駅を設置したのである。
結局宇佐町と高田町には鉄道は敷設されなかったが、やはり不便だったらしく、大正6年に高田町~国鉄宇佐駅~宇佐神宮間に軽便鉄道(宇佐参宮鉄道、後に大分交通宇佐参宮線、昭和40年廃止)が建設されている。[2]
USA Station
宇佐駅をローマ字表記にすると"USA"であることから、「宇佐市」と共に「アメリカに来た」とネタにされることが多い。水曜どうでしょう サイコロの旅1では、「ここまで来るとは思いませんでした、アメリカ合衆国」「アメリカの次は"ぶぜんながす"ですからね」と紹介された。
そしてとうとう、2016年1月頃、駅名標に遠目で見るとアメリカの国旗(星条旗)のように見えるイラストを設置し話題となった(右図)。そもそもJR九州の駅名標にはその地域の名物や特産品を載せるという習慣があるが、ホームの工事の関係で駅名標を改修するということで、4つ程のデザイン案が提案され、職員の遊び心でこのイラストになったという。[3]
その後もトランプ大統領就任時に1日限定で「宇佐アメリカン駅」になるなど、町おこしの一環としてアメリカネタが続けられている。
駅周辺
- 宇佐神宮
バス:「四日市方面」に乗車、「宇佐八幡バス停」で下車、約10分 - 昭和の町
バス:「豊後高田行き」または「伊美行き」に乗車、豊後高田バス停(バスターミナル)で下車、約10分
タクシー:約10分
隣接駅
種別 | 上り | 当駅 | 下り |
特急 |
柳ケ浦駅 | 宇佐駅 | 杵築駅 |
普通 | 豊前長洲駅 | 西屋敷駅 |
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関連項目
脚注
- *当時は帝国鉄道庁や内閣鉄道院などが鉄道を保有していたが、本稿では国有の鉄道を総称して国鉄と表記している。
- *参考文献:弓削信夫(2014)『明治・大正・昭和 九州の鉄道おもしろ史』西日本新聞社
(詳細は関連商品から商品ページを参照) - *宇佐駅の駅名標がアメリカ国旗なのはJR職員の遊び心から 担当者「狙っていきました」 - ねとらぼ
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