来歴
1983年1月19日生まれ。アメリカ合衆国ニューヨーク州出身。所属事務所はU3MUSIC。愛称はヒッキー。
母に1970年代に演歌歌手として大活躍した藤圭子、父に音楽プロデューサーとして活動する宇多田照實(てるざね)を持つ音楽一家に生まれた。
日本で歌手活動を開始する前から、両親と「cubic U」を結成し、アメリカで音楽活動を行っていた。
メジャーデビュー~2000年代前半
1998年、当時15歳11ヶ月という年齢で「Automatic/time will tell」をリリースし歌手デビュー。R&B色の強い楽曲で、日本語の歌詞を英語的に当てはめたリズムなど、当時の日本の音楽界に大きな衝撃を与えた。デビュー曲からいきなり200万枚を超える大ヒットを記録し、一躍人気シンガーソングライターとなる。
1stアルバム『First Love』で、国内アルバム売り上げ史上歴代1位(860万枚以上)
2ndアルバム『Distance』で、邦楽アルバム初動売上1位(300.3万枚)の記録を持つ。
2002年頃からは、自身で作詞・作曲のみならず編曲やプログラミングも手掛けることも増えていった。
この頃の代表曲として他に、ドラマ『HERO』主題歌の「Can You Keep A Secret?」、NTTドコモ「FOMA」CMソングの「traveling」、『キングダム ハーツ』エンディングテーマの「光」などがヒットした。
2000年代後半~
2007年、ドラマ『花より男子2(リターンズ)』挿入歌の「Flavor Of Life」が着うた・配信を中心に大ヒットを記録する。
2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』にて、「Beautiful World」が主題歌に起用される。その後、新劇場版のシリーズを通して主題歌を担当し、エヴァ新劇=宇多田ヒカル、というイメージを印象づけることとなった。
この頃には米国での音楽活動も積極的に行っている。2008年、Utada名義の新曲「Come Back To Me」を発表。2009年に発売されたセカンドアルバム『This Is The One』のリード・トラックで、ビルボードのHot 100 Airplayで最高位69位を獲得した。また、ラジオ&レコーズのRhythmic Airplay Chartで、39位を獲得。米国での新人アーティストとしてはなかなかの滑り出しであった。アルバム『This Is The One』もビルボード200で最高位69位を獲得した。
2010年には、US~UKをまたぐツアー『"In The Flesh" 2010』が1月15日、ホノルルからスタート。
日本詩と英詩の曲を交え、Placeboの「The Bitter End」をカバー。計20曲を披露した。
チケットは全公演、それにロンドンの追加公演までも完売し、大盛況の中で幕を閉じた。
活動休止期(2011年~)
2011年より『人間活動』に専念するため無期限活動休止となる。
2012年には映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の主題歌「桜流し」を電撃発表した。ただし、これはあくまで特例であり、『人間活動』による休止からの復帰は未定であるとされた。
この間、2013年には母親・藤圭子の死という自身にとって大きな出来事があった。
活動再開後(2016年~)
エヴァンゲリヲン新劇場版:Qの主題歌発表から4年が経った2016年1月26日、NHK朝の連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主題歌を担当することを発表し、同時に芸能活動を再開することを発表。さらに、日本テレビ系情報番組である「News ZERO」のエンディングテーマを担当するという情報も同時に発表された。
2010年の芸能活動一時休止から約6年の年月が経っていたこともあり、宇多田ヒカルを待っていたファンたちは歓喜した。
同年7月、歌手復帰としての第一弾アルバム「Fantome」をリリースすることを発表。アルバムでは椎名林檎、小袋成彬などとのコラボ曲に加え、とと姉ちゃんとNEWS ZEROの主題歌である「花束を君に」と「桜流し」も収録されることが発表。発売と同時にオリコン1位を獲得、さらに海外のアルバムセールスランキングでも上位となるなど、宇多田ヒカルを待っていた人達が多くいたことがわかる。
9月になると、テレビでの出演も増え、NEWS ZEROでのインタビューを皮切りに、2016年9月19日に行われた「MUSIC STATION」11時間生放送にて歌手としての宇多田ヒカルの復活の姿を見せた。この年の年末には、NHK紅白歌合戦にも初出場、「花束を君に」を歌唱した。
2017年、ユニバーサルミュージックから、ソニー・ミュージック系列のレーベルであるエピックレコードジャパンに移籍を発表。「大空で抱きしめて」「Forevermore」「あなた」などを配信限定リリースした。2018年6月には、それらの楽曲に加えて新曲を収録した7枚目のアルバム「初恋」を発表。
2019年1月、CDシングルとしては2008年の「Prisoner Of Love」以来11年ぶりとなるシングル「Face My Fears」を発表。
2021年3月、これまでに自身が『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズに提供した関連楽曲を収録したEP「One Last Kiss」を発表。表題曲は映画『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』の主題歌に起用された。
人物
- テトリスDSで対戦イベントを催すほどのテトリス好き。
- 2002年、映画監督の紀里谷和明と結婚するが、2007年に離婚している。
- 2014年にはイタリア人男性と結婚し、翌年に第一子を出産している。2018年に離婚し、現在はシングルマザーとなっている。
ディスコグラフィ
スタジオアルバム
- Precious(1998)- Cubic U名義
- First Love(1999)
- Distance(2001)
- DEEP RIVER(2002)
- EXODUS(2004)- Utada名義
- ULTRA BLUE(2006)
- HEART STATION(2008)
- This Is The One(2009)- Utada名義
- Fantôme(2016)
- 初恋(2018)
- BADモード(2022)
シングル
- Automatic/time will tell(1998)
- Movin' on without you(1999)
- First Love(1999)
- Addicted To You(1999)
- Wait & See 〜リスク〜(2000)
- For You/タイム・リミット(2000)
- Can You Keep A Secret?(2001)
- FINAL DISTANCE(2001)
- traveling
(2001)
- 光(2002)
- SAKURAドロップス/Letters(2002)
- COLORS(2003)
- 誰かの願いが叶うころ(2004)
- Be My Last(2005)
- Passion(2005)
- Keep Tryin'(2006)
- ぼくはくま(2006)
- Flavor Of Life(2007)
- Beautiful World/Kiss & Cry(2007)
- HEART STATION/Stay Gold(2008)
- Prisoner Of Love(2008)
- 桜流し
(2012)- 配信
- 花束を君に(2016)- 配信
- 真夏の通り雨(2016)- 配信
- 大空で抱きしめて(2017)- 配信
- Forevermore(2017)- 配信
- あなた(2017)- 配信
- Play A Love Song(2018)- 配信
- 初恋(2018)- 配信
- Face My Fears(2019)
- Time(2020)- 配信
- 誰にも言わない(2020)- 配信
- One Last Kiss
(2021)- EP
- PINK BLOOD(2021)- 配信
- 君に夢中(2021)- 配信
関連動画
関連静画
関連項目
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