宇宙とは、
曖昧さ回避
概要
宇宙とは、一般的な意味では空を見上げた時の真っ黒な空間。地球から見て、地球以外の空間のこと。また、地球をひっくるめた全ての空間。数多くの惑星があり、銀河があり、地球もその多くの惑星の一つでしか無いと感じる広い場所の事。
語源
宇宙の語源は、中国で紀元前2世紀頃に書かれた「淮南子(えなんじ)」という書物によると以下のようになる。
「往古来今」これを「宙」と言い
「四方上下」これを「宇」と言う。
語源通りの意味だと、「東西南北、上下左右、過去、未来、現在、全てひっくるめて宇宙」ということである。
地球も宇宙だし、地球以外も宇宙、過去も宇宙だし、未来も宇宙、あなたが今いる場所も宇宙。
「あれ?過去も宇宙、未来も宇宙って何かおかしくない?語源と現在の意味が変わりすぎてない?」って感じる人もいるかも知れない。
例えば、夜空に光っている星は実は一番近い恒星でも4年ほど前の光である。あなたが、「あの星きれい」って感じたら、それは一番近い星でも4年前の星ということ。
場合によってはあなたが「あの星きれい」と感じた星は100億年も前の星だったってこともある。
そういった意味では、宇宙という言葉は、非常に深い意味を持つ言葉とも言える。
以下、この記事では地球以外の空間の「宇宙」に付いて解説する。
宇宙の広さを実感してみる
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↑この赤いドットを太陽だとすると隣の恒星アルファケンタウリは15km離れたところにある。
シリウスは29km離れたところにある。
オリオン大星雲は5,437km離れたところにある。
銀河系の中心は8.8万km離れている。
アンドロメダ銀河までは782万kmある。
宇宙の(観測出来る)端までは46兆5512億km(約4.9光年)ある。
何処からが宇宙空間?
宇宙空間を真空(空気も気体もない)と思っている人が多いが、実際には水素やヘリウムが1立方センチ当たり1個くらい存在している。 さらに、大気は上空へ行くにつれて徐々に薄くなるので、上空何kmからを宇宙空間と呼ぶのかは意外と曖昧である。
国際航空連盟などでは上空100kmを大気圏と宇宙空間の境界としている。 この定義だと、スペースシャトルや国際宇宙ステーションは宇宙空間を飛んでいると言えるが、実際にはこの高度(上空400kmくらい)にも薄い大気がある。
◆上空0~11km:対流圏
雲や雨なんかの気象現象は全部ココで起こっている。エベレストも対流圏の中にすっぽり納まる。ジェット機は対流圏のかなり上のほうを飛ぶ。
◆上空11~50km:成層圏
対流圏とは逆に上空に行くにつれて温度が上がるところ。有名なオゾン層もここにある。気象観測気球はこの辺りまで飛んでいく。
◆上空50~80km:中間圏
超寒いところ(平均気温-92.5℃)。流星(流れ星)は大体この辺りで燃え尽きる。電波を反射する電離層もココにある。
◆上空80~800km:熱圏
名前の通り、超熱いところ(最高気温2000℃以上)。ただし、大気が薄いので実際に熱圏の中を飛んでも熱はほとんど伝わらない。スペースシャトルもほぼ熱圏の中を飛ぶ(周回可能な高度は185~963km)。北極や南極ではオーロラもできるよ。
◆上空800~10000kmくらい:外気圏
一番外側の大気の層。この外側を大気圏外あるいは宇宙空間と呼ぶこともある。
宇宙に関するよくある間違い
- (1) 宇宙で月や宇宙ステーションの写真を撮った場合、背景の星は写らない
- 夜、山頂から星を見たとき、目が慣れないとほとんどの星は見えない。それほど星というものは暗いのである。この上で、カメラに少し詳しく、「絞り」だの「露出時間」だのの概念を理解しているなら何が言いたいのかはすぐ分かるであろう。
- つまり、明るい月や宇宙ステーションを取る際には、レンズの光を絞ったり露出時間を短くするのが自然である。そんな中、月などと比べてとても暗い物は写りはしないのである。
- (2) 宇宙服無しで宇宙空間に出ても"眼球が飛び出し、孔からは血が噴き出し、血液が沸騰して破裂!"はしない
- 真空というものがいかに人間にとって未知なる物であったとしても、それは起こらない。1971年のソユーズ11号(ソ連)の事故が証明している。ソユーズ11号の事故において、カプセル内の空気は約30秒間に急速に失われたが、そのときのクルー3人にそのような現象は生じなかった。彼らの死因は窒息死である。
- なお、このような状態において、窒息死以外にあり得る主な死因は、空気塞栓あるいはスペースデブリによる傷であろう。
前者(空気塞栓)は、宇宙空間で思わず息を止めてしまうと発生する。肺にかかる内圧が高くなり、大量の空気を突っ込まれたのと同じ状態になる。対策は、もうあきらめて息を吐いてしまうことである。窒息しない間に助けが来るのを待つしかない。 - 後者(スペースデブリ)は……もはやどうしようもない。ちゃんと装備をして出ましょう、としか言いようがない。不可抗力とはいえすっぽんぽんで宇宙に出るなどというのは厳禁である。また、不可抗力でなく自らの意思ですっぽんぽんで宇宙に出ることも厳禁である。他にも、太陽フレア発生時に大量に出る放射線による被曝なども考えられるが、これは上の2つに比べれば無視しても良いだろう。
以上の事から、『2001年宇宙の旅』におけるあの描写は、半分正しくて半分間違っている、というわけである。
関連動画
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関連項目
- 宇宙(コミュニティ記事)
- 宇宙ヤバイ
- 宇宙エレベータ(軌道エレベータ)
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実況プレイヤーの宇宙(うちゅ~)については「サイレン(SIREN)を喋りながらやってみた」および「神の灯(カルマ)」を、
生放送主のうち、宇宙のgdgd雑談☆改のオーナーについては「宇宙(そら)」を、
大宇宙のオーナーについては「宇宙【そら】」をご覧ください。
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