『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』とは、東映制作の特撮映画作品である。
概要
特撮番組『宇宙刑事ギャバン』生誕30周年を記念した特撮映画作品。2012年10月20日公開。
同年1月に公開された『海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』ではスーパー戦隊シリーズとの共演であったため、本作が『宇宙刑事ギャバン』初の単独オリジナル映画となる(シャリバンとシャイダーが出てはいるが)。
本作ではTVシリーズに登場したギャバンに加え、二代目ギャバン「Type-G」が登場する。さらに二代目シャリバン、シャイダーも登場し、映像作品では初となる三大宇宙刑事の共闘も描かれるようである。
2013年5月21日より、東映ニコニコしあたーにて有料配信を開始した。
あらすじ
宇宙飛行士でありサイドカーレースのコンビでもある十文字撃と大熊遠矢、そして河井衣月の三人は宇宙への夢を抱く幼なじみ。撃と遠矢は光の歪みを調査するためスペースシャトル「かなた」で火星へ向かったが、その消息を絶ってしまう。
事件から一年後、衣月は二人の生存を信じ、宇宙物理学研究開発機構「SARD」で遠矢のワームホール研究を引き継いでいた。そんなある夜、衣月の勤める研究所が謎の怪人に襲撃される。研究員や警備員は惨殺され、衣月にもその魔の手が迫る。しかしその前に、銀色に輝くスーツを纏った男が現れた。
銀のスーツの男はその名を叫んだ・・・「宇宙刑事、ギャバン!」
それは、かつて宇宙犯罪組織マクーを壊滅させた、伝説の宇宙刑事と同じ名前だった―
登場人物
銀河連邦警察
- 十文字 撃/ギャバン Type-G (演:石垣佑磨)
- 伝説の宇宙刑事「ギャバン」の名を引き継いだ若き宇宙刑事。火星での事故で宇宙を漂流していたところを初代ギャバンに救われ、コム長官により宇宙刑事にスカウトされた。口癖は「光を超えるぜ!」。
- 彼が蒸着する「Type-G」のコンバットスーツは、レーザースコープと胸のディメンションコントローラーが青く発光する。
- 一条寺 烈/ギャバン (演:大葉健二)
- かつての地球地区担当の宇宙刑事。宇宙犯罪組織マクーと戦い、これを壊滅させた。
- 現在は特務刑事として銀河系を飛び回っており、有事の際にはコンバットスーツを蒸着して戦うなど、数十年前と変わらぬ活躍を見せる。
- シェリー (演:森田涼花)
- 撃のパートナーを務めるコム長官の姪。ペンダントを使ってインコの姿に変身(レーザービジョン)できる。
- コム長官 (演:西沢利明)
- 銀河連邦警察の最高責任者。
- エリーナ (演:穂花)
- コム長官の秘書。
- 日向 快/シャリバン(二代目) (演:三浦力)
- バード星地区担当の宇宙刑事。コンバットスーツとコードネームは、宇宙犯罪組織マドーと戦った宇宙刑事より受け継いだもの。
- 烏丸 舟/シャイダー(二代目) (演:岩永洋昭)
- ビーズ星地区担当の宇宙刑事。コンバットスーツとコードネームは、不思議界フーマと戦った宇宙刑事より受け継いだもの。
地球人
- 河井 衣月 (演:滝裕可里)
- 撃と遠矢の幼なじみで、宇宙物理学研究開発機構「SARD」の研究員。火星で消息を絶った二人の生存を信じながら、遠矢のワームホール研究を引き継いでいる。
- 大熊 遠矢 (演:永岡卓也)
- 撃と衣月の幼なじみ。知性派ゆえに攻撃派の撃としばしば衝突することもあったが、固い友情で結ばれていた。火星での事故以来、その消息は不明。
宇宙犯罪組織マクー
かつて初代ギャバンに壊滅させられた、獣星帝国の異名を持つ犯罪組織。拠点である魔空城かつて破壊されたものの残骸で、TVシリーズとは違い地球の衛星軌道上に存在する。
構成員
- ブライトン (声:???)
- 初代ギャバンに倒されたドン・ホラーから首領の座を継いだ漆黒の剣士。ドン・ホラー復活を目論む。その素顔は黄金の仮面に隠されている。
- ザン・バルド (声:松本大)
- マクーの戦士。鎧にはドン・ホラーの息子でありマクーの幹部だったサン・ドルバの怨念が宿っている。
- 魔女キル (演:人見早苗)
- マクーの魔術使い。サン・ドルバの母親である妖術使い・魔女キバと同じ一族の出身。
- リザードダブラー (声:関智一)
- 「地獄の処刑人」の異名を持つダブルモンスター。
- マクーモンスター
- マクーの戦闘員。かつての戦闘員・クラッシャーと異なり顔は地球人と大差なく、鼻から下を覆面で覆っている。
武器はナイフで、「マクー!」と叫びながら敵に襲いかかる。
主題歌
「宇宙刑事ギャバン」
作詞:山川啓介/作曲:渡辺宙明/編曲:馬飼野康二/歌:串田アキラ
「あばよ涙、よろしく勇気」のフレーズで有名な主題歌も変更されることなく使用される。
また本作では新アレンジである「宇宙刑事ギャバン -type G-」(編曲:和田耕平)も使用される。
コラボ
劇場公開に先駆けて『特命戦隊ゴーバスターズ』に初代・二代目ギャバンが登場した。
テレビマガジン10月号の付録DVDでは初代がレッドバスターの危機を救い、TV本編(Misson31・32)ではマクーの残党・ライノダブラーを倒すため二代目がゴーバスターズと共闘した。
また、テレビマガジン11月号の付録DVDには二代目ギャバンの撮り下ろしストーリーが収録されている。
宇宙刑事ギャバン THE NOVEL
『THE MOVIE』の前日談にあたる小説で、主役は初代ギャバン・一条寺烈。ストーリー的に読まずとも映画の鑑賞に問題はないが、かつての戦いから数十年の時を経た初代ギャバンの心情などが描写されている。
詳しくは該当記事を参照のこと。
宇宙刑事ギャバン typeG The Beginning
『宇宙船別冊 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』に掲載された小説。十文字撃の初任務が描かれており、『THE MOVIE』の序章ともいうべき作品。こちらも読まずに映画を鑑賞しても特に差し支えはない。
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関連項目
外部リンク
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