宇宙用高機動試験型ザクⅡ(高機動試作型ザク、宇宙用高機動試作機)とは、アニメ『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場するモビルスーツである。
概要
ZAKUⅡ RD-4TYPE 宇宙用高機動試験型ザクⅡ |
|
型番 | MS-06RD-4 |
頭頂高 | 18.0m |
重量 | - |
出力 推力 |
986kw 53,000kg |
搭乗者 | アイナ・サハリン |
装甲 | 超硬スチール合金 |
武器 |
MS-09R「リック・ドム」のマッチングテストの為に、ザクⅡの脚部をリック・ドム用スラスターユニットに換装した機体。ドム自体の本格的な量産前に宇宙適性の試験を行っていたリック・ドムに繋がるテストベッド機である。
だが、ドムの宇宙戦への転用を早期から見越してホバー機構をロケットエンジンに換装したという、当時の後付け設定の中でもぎりぎりなラインだったりする。そもそも08小隊自体が
ベース機は諸説あり、高機動型ザクⅡもしくはザクⅡF型という説がある。ただ、これらはいずれもジオニック社の機体であり、ジオニック社の機体にツィマッド社機のテストを行わせた事に関しても疑問に思う声が出ている。
理由は恐らくリック・ドムの開発経緯と同じで、軍部主導で行っていたためというのが有力説。
ザクⅡ上半身にドム脚部という一見ミスマッチな組み合わせにも機体カラーがドムと同じという共通点もある。先述したようにRD-4型のマッチング・テストはドムの実機製作すら待たずして行われており、ドムのカラーリングは本機のカラーリングを基としたとする説まで生じている。
ドムの機体カラーは黒い三連星機に肖ったとしたものが定説だが、本機の存在はこの説に一石を投じた。
THE ORIGIN基準だが『MSD』設定では本機から発展したYMS-08B「ドム試作実験機」を経て、YMS-09「プロトタイプドム」が開発されることになる。
劇中ではジムとの交戦テストを行っていたところ偶然にも連邦軍と遭遇、戦闘に入る。戦闘でジムを追い詰めるも交代で救援に入ったボールK型と相討ちとなった。このあとジオン兵と連邦兵のラブロマンスが繰り広げられる。
もっともアイナが本機に登場搭乗した段階では、技術的トライアルはほぼ完了していたらしく、地球近傍の連邦軍勢力下でジムとの交戦データ収集を行っていた。この戦闘で、護衛機のザク3機を伴った本機は、ルナツーから出撃した2機のジムを撃墜。サンダースの搭乗する残り1機をスクラップにしたものの、増援として現れたシローのボールK型に破壊され、戦闘データを失った。
本機との交戦においてボールK型は、ウインチワイヤーを使ったトリッキーな動きで仮にもザクⅡRタイプと互角以上に渡り合った。これはひとえにK型搭乗者シロー・アマダの操縦技術に置く比重が大きかったと思われる。
漫画「機動戦士ガンダム第08MS小隊 U.C.0079+α」では、アプサラス0として登場。上半身をアプサラスと連結し、差し詰めモビルアーマーのような容姿となっていた。データ採集のため、地球の拠点からHLVで宇宙に進出。飛行試験を行い、最後は大気圏へ再突入する予定だったが、途中で連邦軍のコバイユ小隊と遭遇。交戦の結果、サンダース機を除くジムを壊滅させたが、応援に来たシローのボールが乱入。機体は大破したが、ザク部分が脱出して離脱。データの喪失は避けられた。
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