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曖昧さ回避
宇良 和輝（うら かずき）は、木瀬部屋所属の現役大相撲力士である。
概要
1992年6月22日生まれ、大阪府寝屋川市出身。身長173cm、体重128kg、血液型はB型。四股名は本人の強い希望により、本名のままとなっている。アマチュア時代の2014年6月25日に「マツコ&有吉の怒り新党」で紹介されて有名になった。当時は小柄な体格から居反りなどの奇手を多く繰り出すアクロバット相撲が持ち味であった。2015年に関西学院大学からは初めて大相撲力士となった。入門後は押し相撲を得意としているが、アマチュア時代に磨かれた足腰の強さや技術は健在であり、幻の大技「襷反り」を繰り出したこともある。
四股名が「うら」と2音節しかないため、呼出しからは呼び上げにくいと若干不評である。過去には「安馬」（あま。後の日馬富士）なども同じことを言われていた。「李」（り。後の栃乃若）ほどではないが。
来歴
幼少期から相撲を始めて、当時は押し相撲を仕込まれていたが、体がなかなか大きくならなかったためあまり相撲で活躍をすることは無かった。小学生の頃にレスリングを並行して始めると、全国大会での活躍もあり一時はレスリングを中心に生活したが、高校の推薦が取れなかったため、相撲部のある京都の鳥羽高校へ進学した。この後は再び相撲中心の生活を送り、関西学院大学に進学すると、階級別の大会では主に軽量級で活躍した。世界大会での優勝経験もある実力者となっただけでなく、「居反り」などの大相撲の上位力士では全く記録されない幻の大技を決めたことで話題となり、当時はアマチュア選手だったにも関わらず、テレビで特集をされたこともあった。
大学を卒業した後は大相撲の道へ進むことを決めて、大卒力士の育成に定評のある木瀬部屋（幕内・肥後ノ海）に入門し、2015年3月場所で初土俵を踏んだ。関西学院大学相撲部からは125年の歴史で初めての大相撲入門者であった。入門後は序ノ口優勝に始まり各段で好成績を収めた。同年11月場所では新幕下で全勝、続く2016年1月場所では6勝1敗で、2場所続けて優勝決定戦に進出し、同部屋の兄弟子と対戦している。大相撲入門後は押し相撲の稽古を積んだためアマチュア時代の反り技を見せることは殆どなかったが、それでも所要7場所で一気に関取へと駆け上がっていった。
2016年5月場所で十両に昇進すると、里山や石浦といった、自身と同じ小兵の業師に分類される力士とも対戦が組まれて話題となった。東十両筆頭まで上がった9月場所で入門以来初の連敗を経験し、初めての負け越しとなる6勝9敗に終わった。2017年1月場所では、4日目の豊響戦で土俵際の俵に足がかかっている体勢から腹を突かれたにも関わらず残して逆転勝利をし、その身体能力の高さで相撲ファンを驚かせたが、13日目の天風戦では、日本相撲協会が公式に決まり手を発表するようになって以来、十両以上の取組では一度も記録されていなかった奇手「襷反り」を遂に決め、大きく報道された。それまでの取組でも流れで反りの体勢を見せたことはあったが、決まることはなかったため、ついに反りを決めたと再び注目を浴びることになった。東十両3枚目だったこの場所だが、この白星が10勝目だったため、これが入幕確定の白星にもなった。
2017年3月場所、地元大阪開催の場所で新入幕を果たし、8勝7敗と勝ち越した。
入門以来、2016年1月場所10日目の大翔鵬戦に始まり、2017年3月場所終了現在でモンゴル出身力士とは16番の取組（直近は2017年3月場所千秋楽の逸ノ城戦）が組まれたが、全て勝っているという珍記録がある。
十両に復帰した2020年11月場所では、珍しい決まり手「居反り」で旭秀鵬に勝利した。
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2021年5月場所では十両二枚目で12勝3敗をあげ、自身初の十両優勝を決めた。またこの場所では約4年ぶりに幕内の土俵に立ち、魁聖に勝って白星を獲得した。
7月の名古屋場所では、21場所ぶりに幕内復帰が決まった。けがで一時序二段106枚目まで番付を落としての再入幕は、照ノ富士の序二段48枚目（19年3月場所）からの再入幕を更新し、戦後もっとも下位の番付からの復帰となった。
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