守月スズミとは、スマホゲーム『ブルーアーカイブ』に登場する人物である。CV:社本悠
概要
閃光弾、投擲!!
トリニティ総合学園に通う2年生。チュートリアルにて早瀬ユウカ、羽川ハスミ、火宮チナツとともに加入する初期メンバーでもある。
銀色の長髪をなびかせ、トリニティ生徒の証たる片翼を頭から生やした女子生徒。よく見ると右の目元に泣きぼくろがある。趣味は巡回と散策。クールかつストイックに振る舞う落ち着いた子であり、可愛いもの好きという意外な一面こそあるものの、彼女が好む贈り物は「音楽演奏会入場券」と「リボンのついた熊のぬいぐるみ」のみと非常に少ない。またSNSを触った事が無く、人助けをしてもすぐさま立ち去るなど人付き合いに関しては淡々としており、故に周囲の人間から「冷たい」「怖い」といった感情を持たれ、それが自己肯定感の低下に繋がっている。きっとストイックなのだろう。
その一方、燃え滾る正義感の持ち主でトリニティの生徒が他の学園の生徒に襲われる事件が続出したため自警団に加入。自発的にパトロールを行っている。同時に心優しい面もあり、暴れる不良生徒に対しても「誰もケガをしない方法」という事でスタングレネード(閃光弾)を愛用し、気絶させるだけに留めている。使用するスタングレネードはオーダーメイドという筋金入りである。絆エピソードでは先生の護衛任務に従事していたとはいえ1日だけで2桁の閃光弾を投げており、そのため同じ自警団のメンバーである宇沢レイサ曰く「トリニティの走る閃光弾」の異名で広く知られているらしい。
スケジュールにおいて、スズミはゲヘナ学園内には登場しない仕様となっている(同じ自警団のレイサは登場する)。元々トリニティは伝統的にゲヘナを憎んでていて、ゲヘナには来ないトリニティ生徒が多いのだが、スズミに関しては特にゲヘナを憎んでいる様子は無く、唯一明確な理由が判明していない。
トリニティ本来の治安維持組織として正義実現委員会があるが、こちらはティーパーティー直属なので政治的理由が絡んだ場合は出動が遅れてしまう欠点があるのに対し、自警団にはそういった制約が無いため正義実現委員会の手が回らない部分を適切にカバー出来る。故に正義実現委員会からは疎まれるどころか一定の信頼を置かれているような描写が見られる。ただし自警団そのものは非公認の部活扱い。部員同士の繋がりも「連絡先を交換している」程度なので各個に巡回しているだけと思われる。
常日頃からスケバンたちと戦っているからか戦闘能力が高く、自分を襲ったスケバン18人を弾の入ってない拳銃だけで勝利した他、ゲーム中においても軍人のように無駄を削ぎ落とした洗練された動きを魅せる。パトロールの際は愛用の黄色いヘッドホンを持ち歩いており、彼女に制圧された者は柱に縛りあげられた上で、そのヘッドホンを装着されて強引に洋楽ポップミュージックを聴かせる。この処罰方法はスケバンやアウトローに絶大な精神的ダメージを与えているらしく、絆エピソードでは彼女に制圧されたスケバン2名が恐怖に怯えながら犠牲となり、ローディング画面では音楽を聴くスズミを見て、スケバンが恐怖におののく一枚絵がある。
真面目な性格ゆえ感情の起伏に乏しいものの、先生には「よろしければこれからも、一緒に居ていただけますでしょうか」と呟くほど好意を寄せている様子。メモロビでは観覧車デートまでやってのけた。
性能
レアリティ:☆1、役割:STRIKER、ポジション:MIDDLE、クラス:サポーター、武器種:アサルトライフル、攻撃タイプ:爆発/防御タイプ:重装甲。
爆発属性の準アタッカー。チュートリアル組なので必ず加入する上、序盤のハードでも神名のカケラが掘れるので、ガチャを引かずとも限界突破しやすい長所がある。愛用品をT2に強化する事で気絶効果が乗るスキルが2つ増える。是が非でも敵を気絶させるという鋼の意思を感じる。地形適性が全てBで、苦手が無い点も序盤では確固たる強み。固有武器☆3にすると市街地の適性がAになって得意部分が出てくる。
- EXスキル「オーダーメイド閃光弾」
スタングレネードを投擲して円形の狭い範囲の敵を攻撃するスズミの代名詞。似たようなEXスキルを持つアカリと比べると威力が低く下位互換のように見えるが、スキルレベルを3まで上げると火力こそ大きな変化はないが、4.1秒間の気絶付与が出来るようになって差別化が可能となる。逆を言えばLv3までは上げないとアカリ以下になってしまう。気絶付与が可能になると総力戦ホドや指名手配「砂漠の線路」などで有効に使えるようになる。特に「砂漠の線路」ではスズミは学園ボーナスの対象生徒となるし、軽装備のカイテンジャーに対して弱点を突ける強みがあり、更にはカイテングリーンの厄介なスキル発動を気絶で妨害するアクロバティックな運用法も可能と、大変強力である。
- ノーマルスキル「自警団の底力」
25秒間隔で敵1人に対して攻撃力443%分のダメージを与える。愛用品をT2まで強化すると3秒間の気絶効果が乗るので使い勝手が格段に良くなる。ただスキルレベルを上げてもダメージが上がるだけで、肝心な気絶時間は延長されないのでスキルレベルを上げる必要性が薄い。
- パッシブスキル「緊急回避」
スズミ自身の回避値を26.6%上昇させる。しかし総力戦ボスなどの強敵は高命中のものが多く、少し回避値を底上げした程度では相手の命中値が上回って回避出来ないパターンが多く見られるため。気休め程度にしか使えない。
- サブスキル「自警団の強襲」
CC状態の敵を攻撃した時に、攻撃力52.3%分の追加ダメージ。こちらも愛用品をT2まで強化すると気絶効果が乗る。
劇中の活躍
チュートリアルにて初登場。連邦生徒会長の失踪でキヴォトスの治安が劇的に悪化した事を受け、連邦生徒会に窮状を直訴しに行ったところで他のチュートリアル組や先生と出会う。そしてチュートリアル組と急造チームを組んで先生をシャーレまで送り届ける護衛任務に従事。道中で矯正局を脱獄した七囚人の一人・狐坂ワカモと遭遇するが何とか撃退に成功、無事任務を達成して各々学園に帰っていった。
次の登場は「エデン条約編」第3章「加速する混乱(1)」。エデン条約の会場に巡航ミサイルを撃ち込んで混乱の坩堝へと叩き落としたアリウススクワッドのリーダー、錠前サオリに腹を撃ち抜かれた先生。ゲヘナ学園の救急医学部・氷室セナは先生を救護車に乗せて最も近いトリニティ総合学園へ向かうも、ゲヘナに対して憎悪を抱くトリニティの生徒が門前で救護車が入れないよう妨害、そこへ蒼森ミネ率いる救護騎士団が乱入して混沌とする中、見かねたスズミが閃光弾を投擲してトリニティ生を無力化。事態の鎮静化を見届けると風のように去っていった。その後、救護騎士団によって先生は治療を受ける事が出来た。彼女がいなければ先生は死んでいたかもしれないと考えると、武功抜群どころではない大活躍と言えるだろう。
「シャーレのハッピー♡バレンタインパトロール」では後日談に少し登場。今までの常識を覆す親子丼の発想を求めてあちこちを回っていた親子丼職人は、偶然通りがかったスズミを発見し、若者の意見を取り入れようと彼女に助言を求めた。刺激的な新感覚を取り入れたいとする親子丼職人に対して、彼女が提案したのは閃光弾風調味料の使用だった。口の中で弾けて強烈な光を放つ調味料らしい。若さ故の発想(?)に感嘆した親子丼職人はスズミの提案を採用。最後は「近頃、色々と物騒ですし……念のため、備えておいた方が良いかと」と親子丼職人に本物の閃光弾を贈って去っていった。
バレンタインイベントでは、飲み物と弾薬補充のため立ち寄ったコンビニで偶然先生と出会う。どうやら本日がバレンタインデーである事を先生に指摘されるまで気付かず、その場で購入した星型チョコ「トゥインクルスター」を贈った後、帰り道をエスコートしてあげた。
「GetSet,GO! ~キヴォトス晄輪大祭~」では徒競走で1位を勝ち取る活躍を見せた。
余談
ばにたす
サービス開始当初、彼女の銃には小さく「vanitas vanitatum et omnia vanitas.」の文字が刻まれていた。この一文はアリウス分校を示すトレードマークみたいなもの。このため「初期設定ではアリウスの生徒だった」、もしくは「アズサポジションになるはずだった存在」といった考察がプレイヤー間で交わされた。しかし「夏空のウィッシュリスト」(2021年6月30日~7月15日)、もしくは「ヒナ委員長の夏休み」(7月29日~8月12日)の間のメンテナンスで削除されてしまい、結局アリウスとは無関係だった。
不遇?
スズミを語る上でどうしても避けられないのが出番の少なさと悲しいまでの不遇っぷり。
チュートリアルでは、ハスミと出身校が被っているせいか大体の説明は彼女が済ませてしまい、スズミの台詞は「スケバンのような不良たちが、登校中のうちの生徒たちを襲う頻度も、最近急激に高くなりました。治安の維持が難しくなっています」「(ぺこり)」の僅か2つしかない。更に言うなら後者は台詞ですらなく単なる動作である。また初期メンバーの中だとメモロビの追加が最も遅く(2022年6月22日のアップデートでようやく追加)、当初メモロビシーンに声が付いていなかったが、およそ11ヶ月後のアップデートで追加された。
『ブルーアーカイブ The Animation』では、チュートリアル部分が情け容赦なくバッサリ削られてしまい、全編を通して出番数秒という背景同然の扱いだった。きちんと見せ場のあったユウカとチナツ、出番こそ少ないものの銃を撃つ場面が描写されたハスミとは雲泥の差と言うほかない。
後に同じ自警団に所属する宇沢レイサが実装。スズミと唯一繋がりのある人物の登場でスズミの掘り下げが行われるかと思いきや、いつしかレイサの相方がカズサ(と放課後スイーツ部)になってしまい、結局何も変わらなかった。
2024年10月現在、スズミの別衣装は未実装も含めて存在しない(他のチュートリアル組は何かしらの別衣装を貰っているにも関わらず)。イベントでもイマイチ出番に恵まれずトリニティの謝肉祭を舞台にしたイベント「Serenade Promenade」にすら登場しなかった。祭り事には興味を示さずに、ただひたすら裏で巡回していたのだろうか…?
韓国では影の薄さを逆手に取り、ブルアカのゲムアンブン(韓国のネットスラングでエアプの意)を炙り出すトラップとして活用されている。きちんとプレイしていればチュートリアルでスズミと出会うため先生なら容易に分かる。こうした現状は開発側も憂慮しているのか、「エデン条約編」第3章でいぶし銀の活躍をさせたり、「どたばたシスターと古書館の魔術師」ではスズミに重きを置いたりしており、そのおかげで少しずつ人気が出てくるようになった。このまま別衣装の実装もお願いしたいものである。
関連動画
関連静画
関連項目
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