数多のウマ娘を(たぶん)導く救世主!
奇跡の腕を持つ(自称)伝説的笹針師!
その名も『安心沢 刺々美』よっ!! ワォ、あんし~ん☆
安心沢刺々美(あんしんざわ ささみ) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
キャラクターの性質上「安心」の部分だけが目立つのもあってか、実在苗字の「安心院」とかと間違えられがちだが、「安心沢」である。
苗字の読みは当初公表されておらず、公式サイトのページ名から推測するしかなかったが、『プリティーダービーマガジン』のルビおよび妹(?)の登場により、「あんしんざわ」で確定した。
概要
誰が呼んだか、超天才の次世代笹針師。
ある伝説の笹針師、唯一の弟子として修業を積みついに神の業を手にした。らしい。
彼女の手にかかれば、どんな不調も絶好調に。驚異的な力を宿すこともある。かもしれない。
信じて賭けてみるかどうかは、アナタ次第。
グラマラスなボディコンスーツに白衣に仮面という怪しさ爆裂の姿で、関係者でもないのに時折トレセン学園の保健室に出没する謎の女。自信満々のハイテンションな口調で話す自称「天才笹針師」であるが、言葉の端々に「実際に施術するのは今日が初めて」「失敗したことは一度もない、師匠は」などの初心者っぷりを滲ませてウマ娘とトレーナーを不安にさせる。
ウマ娘の育成中に低確率で発生するランダムイベント「あんし~ん笹針師、参☆上」にて登場。プレイヤーのウマ娘のファンを自称し、自慢の笹針で彼女の秘孔を突くことを提案してくる。提案に乗って見事に施術に成功すると言葉通りに大幅なパワーアップを遂げることが出来るが、失敗するときついペナルティが待っている。
育成中のギャンブル担当キャラクターである。高リスク覚悟でステータスの上振れを狙うか、それともリスクの低い選択肢を選ぶか、そもそも施術を断るか。プレイヤーの度胸と運を試す存在として立ちはだかってくる。本家ダイジョーブ博士よりは割と高めの成功率に設定されているのが救いだろうか。
……ということでわかる人にはわかるであろう、『パワプロ』におけるダイジョーブ博士に相当する(ご丁寧にネーミングも似ている)キャラクターであり、“秘孔”というオカルトな医療理論を基にしていたりと本作屈指の他作品パロディキャラクター。
出てくるのはゲーム版のみで、用意されているのは一つのランダムイベントだけ、簡単なパートボイスしかない脇キャラであるのだが、ボイスを担当しているのはなんと大御所声優・井上喜久子17歳。何で?
2022年10月11日には娘の井上ほの花演ずるアストンマーチャンが育成実装され、ゲーム中での親子共演が実現した。マジで?誰が呼んだかアストンカーチャン
ストーリーイベント「花咲く乙女のJunePride」では、世界的勝負服デザイナーのビューティー安心沢なる人物が登場。彼女は「故郷に姉がいる」と言っており、顔も声も瓜二つであることから姉妹疑惑が濃厚になっていたが、後にハッキリと姉妹と明言された。
秘孔一覧
強いウマ娘になれる秘孔を狙う
- 成功:5大ステータス(スピード・スタミナ・パワー・根性・賢さ)+20
- 失敗: 5大ステータス -15 、やる気3段階ダウン(絶好調でも不調まで落ちる)、「夜ふかし気味」(ランダムで体力が減少し続ける、たまにやる気もダウン)を習得
ダイジョーブ博士枠としては本命と言っていいであろう、ステータスの大幅アップを狙う秘孔。成功すると全5ステータスが+20されるが、他の選択肢に比べても一際成功率が低いうえに、失敗するとあまりにきつい三重罰が待っている。
単純にステータスダウンだけでも数ターン分を失ううえにこのコンディション悪化がかなりきつく、やる気回復のためのお出かけ(2~3ターン)、放置するとどんどん悪さをする「夜ふかし気味」解決のための保健室(1~治るまで)と、ターン換算するととんでもないマイナスになる。
これを選ぶ時点で上振れ狙いである以上、失敗を引いたら育成断念も辞さない覚悟がいる超ハイリスク・ハイリターンな選択肢。
レースで勝てる秘孔を狙う
スキルを習得できる秘孔。成功すると回復系のスキル「コーナー回復」「直線回復」を習得できる。どちらも下位スキルとはいえ距離や脚質などの条件が無い良スキルであり、スタミナ切れの危険を遠ざけてくれる。
特筆すべきは、「スキルのヒント取得」ではなく、スキル自体を直に習得してしまうこと。単純計算でスキルpt340に相当する(ヒントによる割引なしの場合)。成功率は半々程度と「強いウマ娘になれる~」よりはマシで、何より失敗してもリカバリーに要するのが1~2ターン程度で遥かにローリスクなので、上振れを重視するにしても基本的にはこちらの方が良い。
先に該当スキルを習得していると効果が半減もしくは無意味になる(継承で習得済みスキルの因子を得た時のようにステータスへ還元されることも無い)のが難点だが、逆にこれらの上位である「円弧のマエストロ」「好転一息」を習得する予定だがまだ未習得という状況であれば非常に美味しい。
短距離のエキスパートとして育成しているので回復スキルは必要ない、チャンピオンズミーティングのオープンリーグ出場を狙っていて余計なスキルは付けたくない、回復スキルがトリガーとなる固有スキルを持っているので発動位置ランダムの直線回復は邪魔になる、等の事情があれば別の選択肢を選ぼう。
元気で健康になる秘孔を狙う
体力回復を狙う秘孔。成功すると体力40回復に加え、体力の最大値が+12される。
回復効果は良くも悪くもお休み1回分(30or50or70 夏合宿中なら40)程度だが、体力の最大値は増やす機会が限られており(しかも基本的には+4ずつ)、+12ともなると以降の体力管理が楽になる潜在的なアドバンテージは侮れない。
失敗するとやる気と体力ダウンに加えて悪いコンディションが付いてくるので何気に「レースで勝てる~」より厳しいところすらあるが、成功率自体は高め。「練習ベタ」の影響はあまり大きくないので、無理に治しにいかない選択肢もとれるのも無視できない点。
やや地味ではあるが、少なくともイベント発生時期的に他の選択肢の噛み合わせが悪い中盤以後からは十分候補に上がるだろう。特に、悪いコンディションが付いてしまっている時には魅力的な選択肢と言える。
魅力アップの秘孔を狙う
みんなから好かれるようになる秘孔を狙う。成功すると体力小回復とやる気アップに加え、強力な良いコンディションを獲得する。
実は隠れた本命の選択肢。絆ゲージを上げることで解禁できる友情トレーニングではサポートの構成によっては1回の練習で50~100ものステータス上昇を狙えるため、「愛嬌○」の効果でより早く友情トレーニングを行えば、実質的にステータスアップの秘孔よりステータスが上がる可能性もある。
成功率も高く、失敗した時のリスクも最小なので、十分恩恵を受けられる序盤に発生した際はこれを狙うのがセオリーとされる。
逆に、絆ゲージを上げ終わった中盤以降や、既に別の方法で愛嬌〇を得ているときはリスクのあるお出かけ程度の価値しかない。上述のハイリスク選択肢と上手い形で排他関係なのが実に厭らしい。
不安なのでやめておく
- 体力+10
不審者には容赦なくお帰り願う。
後述の「迷っているうちに見つかる」では体力回復が無いため、上記施術を行わない場合はこちらを選択する方が賢い。
たかが体力+10、されど体力+10。ランダムで体力+10イベントが引けたと思えば十分ありがたい。
次のターンに大事なレースが控えていて絶対にやる気を下げたくない、といった場合などに選ばれる。
番外:迷っているうちに見つかる
選択肢を行うかどうかの質問に「いいえ」と3回答えてループさせると、駿川たづなに見つかり、安心沢が逃走する形でうやむやになる。
ウマ娘の俊足に追いつける秘書に狙われた安心沢女史の運命や如何に…
このイベントを見たいという場合を除いて回答は早く決めてしまいたい。
その他の登場
2021年8月に実装されたメイショウドトウの育成シナリオ内で、まさかの固定イベントで登場。
メイクデビュー後に倒れてしまったドトウの症状を診察する医者に代わって別の「女性医師」が登場し、用語集に記載されているが劇中ではそんなに語られていない「本格化」について詳細に説明してくれる。そして話がまとまったところで正体を現し、笹針での解決を提案する。……がトレーナーに拒否され、何事もなくイベントは終わる。地の文で「不審者」扱いなのでいつも通り不法侵入していたと思われる。
治療に成功しても「どうやったんだろ~!?」と宣うなど、能力的には微塵も信用できる要素がなかった安心沢だが、意外にもウマ娘の生態に関するまともな知識があることがここで示されている。
2021年12月に実装されたタマモクロスの育成シナリオ内でも、クリスマスイベントでチラリと登場。
自身の選手生命すら賭けた大一番・有馬記念を前に潰れそうになっているタマモのため、トレーナーが助けを求めた3人の内の一人として登場……するのだが、このイベントで解決策として用いられたのは食事であり、秘孔も笹針も全く関係無い。おそらく医療従事者として医学に基づくアドバイスをしたのだろうが、彼女の専門はどう考えても外科方面である。わざわざ隠れ家を探し出してまで彼女に頼るより、トレセン学園の校医あたりに相談した方が良かったのでは……
友 人 安 心 沢
そして2022年1月、サポートカードが実装されてしまった。
4人目の友人サポートカード、SSR[ブスッといっとく?]として……
- サポート効果には、友人最大の特徴と言える体力消費ダウンおよび失敗率ダウンがない(残念だが当然)
- 固有ボーナス効果「あんし~んなイベントが発生しやすくなる」(まあ、有益な効果ではあるのだが……)
- 初トレーニング後のイベントではやる気が上がるのがお決まりだったが、上げない
- おおよそのイベントにランダム性があり、成功時の見返りは十分だが失敗すると体力を削ったりやる気を削ったりマイナススキルを付与してくる
- トレーニング後のランダムイベントですら、成功すればステータスも普通の友人よりちょっと多く上がるうえに体力も3回復するが、失敗してステアップなし・体力-5になることがある
- 正月イベントでそれっぽい3択を出してくるが、どれを選んでも効果は変わらない
- お出かけが3回しかない
- レアスキルは、レース後半に速度がすごく上がるが、たまに持久力を消費するというそのものズバリ「博打うち」
と、性能だけ見てもツッコミどころの嵐。総合的には他の友人たちに大きく劣るものの、博打うちの入手経路が(現時点では)他に無いこと、マイナススキルは評価値が減点されるのでチャンピオンズミーティングのオープンリーグ用育成で有用になり得ること、など独自の強みを持っている。
そしてテキスト的な部分はと言うと、安心沢の施術があんし~んかどうかを確認するためにトレーナーが実験台となることを選ぶ(お出かけ解禁イベント)と「ウマ娘に近い存在でないと証明にならないから」とウマ娘のようなトレーニングを積まされ、挙げ句には笹針に強化された人間たちのレース「ササバリィンクル・シリーズ」に挑戦することになる。
内容をどこまで真に受けていいのかは定かではない。
なお、エンディングでは例によって温泉に行く。
イベント内(イラストでも一応)では例の仮面を外した姿も解禁され、真っ当に美人である。でも白衣ボディコンスーツはそのままなので怪しさは残る。
笹針とは
競走馬の治療に使われる、笹の葉のような形の医療器具。刺して使うものではあるが、馬のスケールなので見た目は「針」なんてもんではなく、彼女が手に持つ注射器みたいなあのぶっといのである。例えるなら忍者が使う苦無に近い、かなりごつい刃物である。こんなものを人間サイズの生物であるウマ娘にぶっ刺そうとしてるのか安心沢。
人間の鍼治療や「ウマ娘」の劇中描写のようにツボを刺激して健康増進を図る性質のものではなく、その目的は「瀉血」、つまり悪い血を体から抜き取ること。激しい運動や調教を繰り返した競走馬は全身の血の巡りが悪くなり、酷い鬱血や筋炎を招くことがある。そんな時にこの笹針を馬の体に突き刺し、わざと傷をつけ流血させることによって、血行の向上や反転効果による身体回復を狙うのである。原因不明の筋肉痛に悩まされていた「皇帝」シンボリルドルフが、一か八かの笹針治療により回復し再び調子を取り戻した逸話などがよく知られている。
一方で、馬をわざと傷つけるため、当然ながらリスクはかなり高い。(「笹針」で検索すると、治療中で血まみれになった痛々しい馬の姿がたくさん現れるので注意)。笹針は海外の競馬界には存在しない日本で独自に生まれた技法であり、そもそも瀉血という医療技法自体がかなりオカルトめいたもので医学的な根拠に乏しいため、特に海外からは動物虐待であるという批判も強い。
近年は獣医学の発達により薬や酸素療法などで適切に馬の体調を管理できる技術も整ったため、笹針のような荒療治に頼る必要性も薄くなり、行われる機会は少なくなってきている。2022年4月より、JRA登録馬については笹針など、馬を傷つけて回復を図る類いの治療法が一律禁止となった[1]。
なお、細い針を刺してツボを刺激する、人間と同じ鍼治療も存在する。こちらは現在でも続いている。「秘孔」とは経穴=ツボの要所のことなので彼女は実は鍼灸師だったりするのだろうか?
元ネタ
4718 ななしのよっしん 2021/03/04(木) 23:58:32 ID: Qn0+itiii0
秘孔を突くお姉さんも何らかの競走馬がモチーフだったりするのだろうか。
4720 ななしのよっしん 2021/03/05(金) 00:15:21 ID: jtEW+Mc0wr
>>4718
あってたまるか(後略)
前述の通り、『パワプロ』のダイジョーブ博士のパロディであることは論を俟たない。「秘孔を突き、失敗して患者の体調を悪化させる」という行為から『北斗の拳』のアミバも意識している可能性が高い。
『ウマ娘』のサポートキャラは、実馬がモチーフと言われている人物が数名いるのだが、実在の人物や競走馬をモチーフにしてこんなやつを作るのはいくら何でも競馬関係者に失礼すぎるので、おそらく元ネタはないのだろう。
現実でなければ、『JAPAN WORLD CUP』に登場する、ピンクフェロモン号とその騎手に意匠が似ている。ただしそちらはムチは使うけど笹針は使わないし、刺々美はボディコンスタイルでこそあるものの別に女王様というわけではない。
最初のファンについて
ゲーム内で育成しているウマ娘の「最初のファン」が安心沢ではないかとの疑惑がある。
安心沢イベントは発生時期がランダムであり、メイクデビュー前にも発生する可能性がある。そして、イベントの中では安心沢から「ファンだものっ!!」という台詞が出てくる。なので、メイクデビュー前に安心沢が出てきたとき、その時点でのファン数は「1人」なので、この最初のファンが実は安心沢であったという若干嫌な事実が判明するのである。
……まあ普通に考えればトレーナーのことであるはずだが。(デビュー前であれば、本人とトレーナーしか知らないはずの思想や事情を口にしているためよっぽどの危険人物でなければデビュー後のイベントとして想定されているのが分かる)
ちなみにこの「最初のファン=プレイヤー」という概念はアイドルマスターシリーズなどでおなじみのもので、本作においての意図は明言されているわけではないが、少なくともスマートファルコンのシナリオでは冒頭でトレーナーがファン第一号と明言されている。
ただし、本作におけるファン数はレースの出走条件にも用いられる公的なパラメータであることを考慮すると、関係者であるトレーナーは数に含まれておらず「公式認定ファン第一号は安心沢」である可能性は否定できない。家族や地元の支援者などメイクデビュー前から応援している人が描写されているウマ娘であってもファン人数1名からスタートなのがこの説を裏付けている……かもしれない。
アニメ
アニメには、メジロ家お抱えの鍼灸師が一瞬だけ登場する。理学療法士・主治医と共に、基本的には人間と同様の治療をするものと思われる。
関連動画
関連静画
関連項目
脚注
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