宗谷本線単語

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宗谷本線とは、JR北海道の鉄道路線である。

概要

宗谷本線 基本情報 運行事業者 北海道旅客鉄道 起点 旭川駅 終点 稚内駅 総路線距離 259.4km 総駅数 41駅（旅客駅） 路線記号 A（旭川～新旭川） W（永山～稚内） 軌間 1,067mm 最高速度 120km/h （旭川～名寄） 85km/h （名寄～稚内） 全通 1928年12月26日

旭川駅～名寄駅～稚内駅を結ぶ地方交通線。地方交通線の中では最も長い路線である。（幹線を含めると山陰本線が最長。）
走行中の列車と野生動物との接触事故が発生するのはデフォルトである。
かつては、天北線が宗谷本線であったが、新たに建設された天塩線に経路が変更になったあげく、廃止となっている。

樺太（サハリン）への連絡鉄道として、建設が進められ、終点の稚内からは終戦まで鉄道連絡船で樺太まで連絡していた。

現在は「本線」でありながら、天北線・深名線などの分岐していた支線は全て廃止となっている。

旭川駅～北旭川駅間が複線電化（北旭川駅に隣接する旭川運転所への電車の回送のため）で、その他の区間が単線非電化である。
また旭川駅～名寄駅間は高速化工事が行われており、特急列車が最高速度130km/hで疾走していたが、2014年3月からは車両への負担を抑えるために最高速度は120km/hに引き下げられた。（それでも十分に速いのだが。）

存続問題

2016年11月18日、JR北海道より宗谷本線名寄駅～稚内駅間が「当社単独では維持することが困難な線区」の対象として発表された。この区間は特急の運用線区であるものの、100年以上経過した土木構造物が多く存在し災害も頻繁に発生する。輸送密度も1975年の時点で1,878人、JR発足時点で751人あったが2015年には403人まで落ち込んでいる。名寄～稚内間は2021年3月ダイヤ改正前時点において両端の駅を除くと31の駅があったが、特急が停車する6駅を除く25駅は1日平均乗車人員が10名以下、しかもうち15駅は1日平均乗車人員が1名以下であり、実にほぼ半分の駅が駅としての用を果たしていない状況であった。JR北海道は2019年12月に「1日の利用者数3人以下」の29駅が所在する自治体へ「自治体が管理費を負担しない場合2020年度いっぱいで対象駅を廃止する」と通告し、これを受けて12駅の廃止および17駅の管理費自治体負担が各自治体から受諾された。

旭川駅～名寄駅間は前述の通り高速化改良工事も行ったこともあり当面は維持される予定だが、単独では持続的な維持ができないとして、施設を保有する北海道高速鉄道開発との関連で検討とされている。

運行列車

2023年9月現在の情報を示す。

• 特急「宗谷」「サロベツ」（旭川駅～稚内駅）
• 快速「なよろ」（旭川駅～名寄駅）

使用車両

2023年9月現在の情報を示す。

• キハ261系（特急「宗谷」・「サロベツ」）
  • 当路線向けに製造された0番台が用いられる。
• キハ40系（普通）
  • 旭川駅～音威子府駅間で稀に使用される。
• キハ54形（快速「なよろ」・普通）
  • 旭川駅～稚内駅間の全線を走破する列車で使用される。
• H100形（快速「なよろ」・普通）
  • 2021年3月13日より、旭川駅～名寄駅間のほとんどの列車で使用。

駅一覧

●：全て停車　▲：一部停車　｜：通過
特急：「宗谷」「サロベツ」 　快速：快速「なよろ」

◎：2017～2021年の各年11月の調査における1日平均乗車人数1人以下の駅　
○：同調査における1日平均3人以下の駅
※：自治体が管理費用または人員を負担し維持する駅

∥：複線区間　◇、｜：単線区間（◇は列車交換可能）　∨：ここより下は単線

関連公式生放送

関連動画

関連項目

• JR北海道
• 鉄道事業者・路線一覧
• 駅名一覧（北海道地方）
• 北海道高速鉄道開発

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