宗谷(そうや)とは、JR北海道の列車名である。ここでは便宜上「サロベツ」に関しても取り扱う。
概要
「宗谷」は1960年に準急としてデビューした列車で、札幌駅と最北端の駅である稚内駅を結んでいる。
1961年に急行となり、1992年に「宗谷」の一部が急行「サロベツ」として分離される。
その後JR北海道や沿線自治体などが出資して設立した第三セクター北海道高速鉄道開発を主体とする、宗谷本線の旭川駅 - 名寄駅間の高速化改良事業が完成し、2000年のダイヤ改正より「スーパー宗谷」としてキハ261系気動車を投入。所要時間は大幅に短縮された。
2017年のダイヤ改正では車両繰りの関係から、特急列車の再編が行われ、それまで札幌駅 - 稚内駅間を3往復運転していた特急のうち2往復を旭川駅 - 稚内駅間に短縮。
引き続き札幌駅 - 稚内駅間で運行される1往復の愛称を「宗谷」、短縮された旭川駅 - 稚内駅間の愛称には「サロベツ」が転用され、全てキハ261系気動車での運転となった。
宗谷は1日1往復運転され、所要時間は5時間弱。サロベツは1日2往復設定され全列車が旭川駅で特急「ライラック」と対面乗り換えで接続する。
その他、半室グリーン車があるが、増結車両の都合上半室グリーン車が2両の場合がある。同じ合造車を2両つなぐ列車も珍しいのではないだろうか。なお5000番台(イベント編成)ではグリーン車がないので注意。
編成は基本4両編成で、増結時は6両まで増結される。利用者の多い冬期間は混雑が特に酷く、常時6両での運転要望が地元自治体から出される事態となっていた[1]...のだが、その後は過疎化の波が押し寄せ利用客は減少、存続が危ぶまれている。
宗谷・サロベツで使用されているキハ261系には車体傾斜装置があり、路線改良が行われた宗谷本線旭川駅 - 名寄駅間で使用されていたが、メンテナンス体勢強化のため2014年8月30日のダイヤ改正より車体傾斜装置の使用を停止し、後に撤去された。(名寄駅以北は未改良の為使われておらず、最高速度95km/h)。
なお、宗谷とカムイ・ライラック・オホーツクの4列車によって札幌駅 - 旭川駅間の特急は多くの時間帯で30分に1本程度の割合で運行されている。
運行データ
- 会社:JR北海道
- 運転区間:札幌駅~稚内駅(宗谷)、旭川駅~稚内駅(サロベツ)
- 運用線区:函館本線・宗谷本線
- 車両:キハ261系(宗谷・サロベツ、苗穂運転所所属)
- 最高速度:120km/h(宗谷・サロベツ)
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関連項目
脚注
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