宝箱とは、比較的価値のあるものが入っている保存箱、またはそれを連想させる入れ物である。金庫とは異なる。
概要
宝の箱の名前の通り、宝を入れておくための箱である。しかしどうすれば宝箱となるかは箱を作った本人が定めた以外に明確な基準は存在しない。上記の簡略した説明では宝石箱も含んでしまう。
漫画・アニメ・ゲームなどフィクションの世界では、海賊などが残した金銀財宝が入った箱やアイテムの入手ぐちとして使われる。
一部の宝箱にはカギが掛けられていたり、しばしばトラップが発動することもある。また、宝箱ではなく魔物であることもある。
ゲームの宝箱
RPGという世界においては、フィールドに設置され、あるいは敵が落とすなどする場合があり、多くの場合中にはアイテムが入っている。
ゲーム的には「そこにアイテムがある」という記号的表現であり、初期のコンピューターゲームの貧弱なグラフィックの画面でも、近代のコンピューターゲームのゴテゴテしすぎなグラフィック画面でも、取得可能なアイテムの存在をわかりやすく示してくれるためゲームプレイの快適性の確保に一役買っている。
したがって、何で宝箱がダンジョン内(特に森などの自然のダンジョン)に落ちているのかと突っ込んではいけない、もしもアイテムが地面に直落ちしてたら視認性が悪くて仕方ない。
広大なフィールドがある現代のゲームでは「フィールドで取得可能なものがあるとその部分が光る」という演出も多くなった。
しかし、このようなものはランダムで出現する或いは時間が経過すると復活して再入手可能といったフィールドに自然に落ちている資源を示す場合が多く、その場合宝箱は人為的に配置されたもので一度きりしか入手できないという形で棲み分けされ、宝箱を駆逐するには至っていない。
宝箱の例
『ウィザードリィ』シリーズでは、宝箱といえば敵が落とすもので、罠がかかっているためそのままあけるのは危険であり、どんな罠がかけられているか盗賊が調べ、解除をして中身を取り出すというのが一連の行動である。その罠の中で最も高い知名度を持つのが「テレポーター」であり、『ウィザードリィ』をプレイした事がない人でも「*おおっと テレポーター*」「*いしのなかにいる*」というフレーズを目にした事があるだろう。まだこの時は、宝を守る罠を仕掛けるためにわざわざ箱に入れているという合理性があった。
『ドラゴンクエスト』シリーズでは通常ダンジョンに落ちているものの他に、王族からわざわざ箱に入れて地面においておき拾わせるという方法でアイテムの受け渡しを行う。
宝箱モンスターは「ひとくいばこ」「ミミック」「パンドラボックス」が有名。また戦闘終了後にモンスターが宝箱を落とすこともある。前述のミミックは高確率でアイテムを落とすので、宝箱が宝箱を落とすというシュールな図柄になる。
『スーパーマリオRPG』では空中に浮かんでいて下から叩くことで中身を取り出すことができる。また叩くまで見えない隠し宝箱と呼ばれるものもある。まめな人は全部集める。宝箱モンスターとして「ナンダロナ」などがいる。
『MOTHER2』などではそのコンセプトから「プレゼントの箱」「ゴミ箱」などと表記を変えている。アイテムを落とす敵キャラは戦闘中、自分の後ろにプレゼントの箱を置いておくようだ。
『勇者のくせになまいきだ。』シリーズでは宝箱の中には魔物(自軍)が入っている。また敵である勇者が開けると爆発してダメージを与える。(一部例外がある。)
『星のカービィスーパーデラックス』の洞窟には60のお宝があるが、欠けた茶碗や10円玉よりも宝箱の方が立派なつくりをしていそうである。
『ポケットモンスター』では「コレクレー(はこフォルム)」という宝箱に入ったポケモンがいる。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、フィールドの物見塔で宝箱の姿でプレイヤーを待ち受けており、調べると正体を現して戦闘が始まる。倒すか捕獲するとコレクレーのコインを大量に入手できる。
ゲーム以外における宝箱
漫画『ONE PIECE』では宝箱にはまって出られなくなった元海賊、ガイモンがいる。
アニメ『ドラえもん』では「そくせきお宝箱」というひみつ道具があり、この宝箱の中に入れるとどんなガラクタでもお宝になる。
関連動画
関連静画
関連項目
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