家族八景とは、筒井康隆の小説作品である。或いは同作を基に製作された漫画・テレビドラマのタイトル。
概要
テレパス(精神感応能力者)の少女を題材とした、SF小説。1970年に『小説新潮』『別冊小説新潮』で掲載された1話完結・全8編の短編小説である。続編にあたる「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」と合わせて『七瀬シリーズ(七瀬三部作)』とも呼ばれる。
「家族八景」のタイトルは、作中で主人公・七瀬が家政婦として全部で8軒の住居を転々とする事から。
1972年には文庫化を果たし、その後も何度か再版を経ている。
テレビドラマ化も何度か実現しており、最初は1979年にTBS系列で『芝生は緑』のタイトルで放映された。
そして近年では2012年1月に再びTBS系列で『家族八景 Nanase,Telepathy Girl's Ballad』というタイトルとなって深夜ドラマとして放映。それ以外にも、フジテレビ系列などで「七瀬ふたたび」と共に何度か実写化及び映画化を果たしているので、同じく筒井が執筆・製作した「時をかける少女」と同様でSF作品として高い人気を持つ。
赤塚不二夫が「ハウスジャックナナちゃん」というタイトルで連載したことがある。漫画ということで小説を読まない人でも分かりやすい作風である。バカボンのパパがカメオ出演し、七瀬に心を読まれそうになったが空っぽで風が吹いていて心を読めなかった。
七瀬の住み込み先で登場する平凡な家族達の、深層に秘められた心理描写を抉り出すようなストーリー展開は評価が高く、誰もがおそらく一度は考えたであろう「他人の心の中を読んでみたい」という願望が必ずしも幸せを、望む結果をもたらすのかという点について考えさせられる事は請け合い。
もっとも現代的には超能力者以外にも、メイドさんを題材とした作品の先駆けたる作品といえるだろうか。
主人公
- 火田 七瀬(ひた ななせ)
- 本作(本シリーズ)の主人公。高校を卒業のち、現在は家政婦(お手伝い、メイド)を務める18歳の女性。
幸か不幸か、生まれつき他人の心の中が読めてしまうといういわゆる精神感応能力者(テレパス)であり、家政婦として様々な家庭を転々としながら住み込みで働いている。住み込み先の住人達の心理の内面や本音を読み取ってしまう事で、やがては家族達の元へ事件を呼んだりと様々な事態へ進展していく。
超能力を使うのは「掛け金をおろす」とよび相手の念を追って事故死した際は掛け金がはじけ飛んでしまい生々しく人の死を見てしまう。
また、その可憐な容姿から一人の女性として性的な関心を寄せられたり羨望・嫉妬の目を向けられる場合もあり、これらの事情からか最終話では家政婦をやめる事を決意している。危うく貞操の窮地に追い込まれた時は超能力を使い窮地を脱したこともあった。
(続編の「七瀬ふたたび」では、お手伝いの仕事をやめて旅に出ている)
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