寄生ジョーカー
とは、「Blue Sky!」制作のフリーゲームである。主に使用される略称はKJ。
概要
かなりワケアリな女子大生、藤堂晴香が仲間(?)達と共に生物兵器だらけの島で戦い、脱出を目指すゲーム。
RPGツクール2000で作られているが、アクションゲーム要素が強い。本作の独自要素として、「時間」の概念があげられる。特定のマップ間を移動すると、時間が経過したこととなり、それと共に仲間も独自に移動、行動するシステムをとる。様々な場所で情報収集している仲間の助けを借りたり、危機に陥っている仲間を助けたりすることが攻略の鍵となる。この時間による登場人物やフラグの管理システムは複雑かつ極めて良くできており、同作をRPGツクール製ゲームの中でも屈指の名作としている所以である。
マッピングがほぼ必須である他、体力、空腹、疲労の三つのゲージを管理しなければならなかったり、ボス戦がシビアであったりと比較的難易度が高い。そのため詰んだ時や、晴香が死亡した後の演出が煩わしい時、瞬時にタイトル画面に戻るF12キーにはお世話になり続けることになる。
その死亡時の演出もかなり丁寧に多種類作られており、いわゆるリョナゲーと言え、また初見殺しもそここに仕組まれており死んで覚える部分も多いことから死にゲーの一つといってよい。その為、そのスジの愛好家の間で評判となり、二次創作もそれなりに盛んである。
エンディングの種類の多さもこのゲームの特徴。最終的に、ゲームの進行具合やその他の要素(仲間の生存など)によりエンディングが決定する。ハードルートと呼ばれるより高い難易度のモードを選ばないと、たどり着けないエンディングも用意されている。
主要登場人物
水瀬優(19):晴香の後輩。優しそうに見えるが内面は腹黒いところがある。体力には自信なさそうだが頭はいい方。生物兵器のおもな情報源でもある。たまに開眼する。「そのぐらい無様に落ちぶれていてくれた方がこちらとしても好都合です。」とても一般人とは思えない洞察力と度胸の持ち主。なにか裏がありそうだが…実は何もないただの一般人。いわゆるミスリード役。ED12では、他の登場人物達が様々なトラウマ等を抱える中、たった一人何のトラウマも抱えず生還した唯一の勝ち組である。
藤堂晴香(20):本作ドジっ子主人公。どうみても生身の人間では分の悪い生物兵器を相手に戦う(そしてよく死ぬ)苦労人。彼女の体には自らもいずれ生物兵器となってしまう寄生体の核を投与されており、それを分解する抗体を入手するために島中を駆け回る(そしてよく死ぬ)。MUGENなどで晴香が体から触手のような腕を伸ばす姿が見られるが、それは抗体を入手出来ずに寄生体が発現した彼女の末路である。愛称は「はるかっか」、「晴香っか」「晴閣下」など。
柏木翔子(18):晴香の後輩。素直だが他人に依存する傾向がある。ゆきほ、杏子に似てるらしい。愛称は「しょこたん」。殺虫剤を虫除けスプレーと間違えるドジっ子。基本的に一般人だがED9では覚醒する。
国府千尋(21):ヤンデレ。晴香の友人で物語の切っ掛けづくりのキャラクター。愛称は「ちっひー」。コーディーが好きすぎてうっかり殺してしまうドジっ子。
松山那雄宏(23):名前の読み方は「なおひろ」。晴香たちとは別に島に入ったグループの一人。野卑かつ乱暴な性格で、中盤以降に晴香への殺意を見せる。ゲーム中に松山と不用意に遭遇するとライフルで射殺される。愛称は「バーロー」、「DQN」。松山だけ顔のグラフィックが雑な気がするけど気にしないこと。ED7ではセキュリティをいじくり回し、大輔に抗体をとられ、挙句の果てには殺されてしまう程のドジっ子。
宮内姫乃(17):晴香や那雄宏たちとは別に島に入ったグループの一人で冴子の友達。「最もサバイバルに不向き」と作中でも紹介される内向的な少女だが、晴香では一発で死ぬような事態でもよく生き残る実はタフな少女。イカ&磯臭い少女。ピーチ姫のごとく悪役に浚われるようなヒロイン気質な女の子である。愛称は「ひめのん」「ビーナス」。
桜井眞子(17):晴香や那雄宏たちとは別に島に入ったグループの一人で冴子の友達。鍵開けの得意なツンデレ。磯臭い少女。作者の好きなタイプらしい。行動力があるためか(晴香を除くと)何気に死亡フラグ高い。雰囲気作りの死体でもある。
茂木冴子(17):桜井眞子、宮内姫乃を島に連れてきた少女であり観察者。ミンチよりひでぇ。愛称は「さえこっこ」。ハンバーグになるのが得意なドジっ子である。ハードでよくお世話になるかもしれない。藤堂晴香の生き別れの妹という説があるが真偽は不明である。
白河大輔(23):射撃の腕がひどいイケメンその1。那雄宏によって島に連れてこられた一人。サングラスが本体らしい。愛称は「イケメン」、「サングラス」等。データのコピーするのを忘れたりボートを撃つのが得意なドジっ子。
葉山弘司(20):射撃の腕がひどいイケメンその2。よく間違えられるが名前の読み方は「こうじ」である。愛称は「コーディー」。ボッシュートと千尋を見捨てるのが得意なドジっ子。観察者(ジョーカー)である。
藤堂奈津子(??):なつこさんじゅうはっさい。もしかしたらこの物語の黒幕的な立場なキャラかもしれない。バゼットさんに似ている。愛称は「なっちゃん」、「ダメットさん」等。うっかりマザーの核を那雄宏に射撃されて大惨事にしたドジっ子。
主要登場生物兵器
エルフ(小):外観がチンクルに似ているためよく「チンクル」と呼ばれる。放置すると成長する。HP5であることが多い。イベントによって異なる。寄生体を入れられた人間の末路らしい。
エルフ(大):エルフ(小)が成長した姿。攻撃力、素早さも上がりエルフ(小)に比べ強い。HP20。- スウィンボール:体長1m以上はあるでかいウニ。攻撃力が高く無敵。眞子を苦しめた張本人。
ファングス:ピラニアたん。昼行性の肉食ピラニア。よく群れで活動するらしい。HP7。初見殺しかもしれない。
オークスター:ヒトデたん。HP10。当たったら即死という初見殺しな敵かもしれない。
ドレイン:吸血をするイソギンチャク。攻撃力は低いが無敵。触手プレイ要員でもある。
トラップシェル:ただの貝。触れたら即死という初見殺しな敵。※ただし晴香に限る。無敵である。消化には時間がかかるらしい。→
モルゲン:愛称は「たこ焼き」、「モヤットボール」「(ω)」等。HP16。攻撃力高め。人が近づくと針を出してくる危険なハリセンボン。刺化すると無敵化する。
リッパー:「ミ゛ー」という萎える鳴き声を発声する。脚フェチである。ヤドカリ。無敵だが臆病な性格らしく攻撃すると動きを止める。
アグ:汚い赤ぷよ。マザーの中で独自に成長したもの。HP5。→
バブルメドゥサ:「ンンンーーッ!!」。HP5。- クラーケン:間違いなくイカ。正規ルート(洋館ルート)で戦う最初のボスである。HP10。このボスだけすべての銃の攻撃力が1である。ボスの中では最弱である。
- ヒュドラー:間違いなくウミヘビ。洋館・下水ともに戦うボスである。1体のHP15。第2形態になると2体、第3形態になると高速化。
- クィーンメドゥサ:なんて毒々しいおばけクラゲ。HP50。
- ボルカノン:頭部が卑猥な形状をしているためよく「阿部カノン」、「お尻カメ」「アナル亀」、「(*)」と言われる。また、亀の頭を攻撃すると興奮度があがるため「亀頭」「亀頭を刺激して興奮する」等など、この敵と戦うと一気に下ネタコメ率があがる。甲羅の部分が雑なのも特徴である。下水道ルート専用ボス。HP80。前足を交互に撃つことによって興奮度を下げる。
- トライデント:はるかっかの串刺し一丁あがりー。HP45。ある程度ダメージを与えると透明化&針の動きが変わる。
- ティアマト:照準仕事しろ。
- アビス:ハンバーグちゃんとこねれてたの?HP60。ハード下水道ルート専用ラスボスである。安置があるため強さはクラーケンと同等、あるいは以下かもしれない。
- マツヤマ:バーローの最終形態。8発ライフル撃つとリロードする。HP40。
- マザー:真ラスボス。電撃に弱い。
アイテム
- ナイフ:晴香の初期装備。攻撃力と攻撃範囲に難あり。攻撃力1。
- リボルバー銃:銃の中では最弱である。銃なので遠距離攻撃可能。連射性とリロードに難あり。攻撃力5(4)。
- オートマチック銃:一番小回りのきく銃かもしれない。連射性、リロードの問題を解消。攻撃力7(5)。
- マグナム銃:攻撃力は高いがオートマに比べ連射性やリロードに難あり&ライフルよりは攻撃力がないのでよくいらない子扱いされてる。攻撃力12(10)。
- ライフル銃:このゲームで一番強い銃。オートマチック銃ほど連射性やリロードには優れてはいないがそれをカバーするほどの火力がある。攻撃力20(16)。
- テーザー銃:使い方によっては最強かもしれない。
- 水と食料:晴香が生き残るために必要なもの。
- ドリンク剤:疲労度を下げる。
- 応急セット:怪我した際に必要なもの。
- 医療セット:怪我した際に必要なもの。完全回復。
名セリフ
以下は全て晴香の発した言葉。
- 「今の触手は……間違いなくイカだ」……ボスであるクラーケンが姫乃を連れ去った直後に発したセリフ。海岸より離れた地点で、突然襲撃を受けたにも関わらずいやに冷静であった。
- 「(本来なら私は、皆にしばかれて海に捨てられてもおかしくない人間。)」……友人たちを危険な島へ(意図的に)連れてきたにもかかわらず、事情を洗いざらい吐いてその友人の一人から緩やかな協力関係を持ちかけられた時に彼女が思ったこと。死語に近い「しばく」という言葉遣いが印象的。あるいは、「しばられて」の誤字。
- 「ンンンーーーッ!!!」……生物兵器の一つ、陸クラゲのバブルメドゥサが彼女の頭に取り付き、破壊した時に発する断末魔の声。呼吸が出来ないらしく、言葉にならない悲鳴である。
- 「こ、これは……!? なんて毒々しいおばけクラゲ……!」……ボスであるクィーンメドゥサと対峙したときの感想。登場人物の一人をすっぽり飲み込むほど巨大な怪物をよく言い表している。
- 「ぐぁぁ……おねがっ、もう……こんな狂っ……ごぎゃぅぅうぅぅ!!!」……寄生体の発現時の激痛に耐えられずに彼女の口から漏れた絶叫。「ごぎゃぅぅうぅぅ」という雄々しい悲鳴あげるヒロインも珍しい。
晴香以外が発した言葉。
ゲームの公開停止について
閉鎖時に「ゲーム感想・攻略 BBS」で作者との間でなされた質疑応答より引用する。
リュウジ Re:もしも…まだ見ておられましたら
このまま消えてしまうのは惜しいと思う…
・別の場所で公開してはいけませんか? (ひっそりと、保管庫のような形で)
ご存知かもしれませんが、もともと作品を公開していたベクターからもデータは全て引き上げてあります。
それは、継続してユーザーの方々に遊んで頂ける状態にしておくより、とりあえず撤退した方が良い、という私どもの判断があったからなのです。
なので現時点では作品の公開はしません。ユーザーさんが、どこかのアップローダーにゲームデータを再アップするのもやめて頂きたく思います。
ネットにフリゲを公開したら、作者側には引き上げる自由は一切無い・・フリゲ界がそんな危険な場所であることが分かれば我々は2度と創作を行うことが出来なくなってしまうでしょう。
2008/04
お絵カキコ
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関連項目
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